桐谷健太

 俳優・歌手の桐谷健太(37)が9日、出演する映画『ビジランテ』が公開初日を迎え、舞台あいさつに登壇。自身の感極まった気持ちとして「代表作ができました」という気持ちを何度もアピールする場面があった。この日は共演の大森南朋(45)、鈴木浩介(43)、篠田麻里子(31)と、監督の入江悠氏(38)も登場した。

 『ビジランテ』は、『SR サイタマノラッパー』『22年目の告白―私が殺人犯です―』などを手掛けてきた入江監督の、オリジナル脚本による最新作。町の自警団団長・市議会議員である印刷会社社長の次男、デリヘル業を営む三男のもとに、行方をくらましていた長男が、父親の死をきっかけに現れたことで、運命に翻弄されていく姿を描く。トリプル主演として、長男・一郎を大森、市議会議員で自警団の団長を務める二郎を鈴木、そして風俗店の雇われ店長・三郎を桐谷が担当。さらに二郎の妻・美希を篠田が演じる。

篠田麻里子、鈴木浩介、大森南朋、桐谷健太、入江悠監督

 3人の兄弟というアイデアに対して入江監督は“自分の分身”としてこのキャラクターを描いていることを明かしており「僕も男兄弟で男子校だったんですが、オリジナルの脚本を書かなきゃダメになると思って書いていったときに、自分の弱さとかずるさ、カッコつけるとかというものを、分散してそれぞれの3兄弟にしようと思った」とその経緯を語るが、それを聞いた大森は「監督の中に、この3人の感じあったら、かなりやばい人ですよ」と一言ツッコミ、笑いを誘う。

 一方で入江監督は、本作の企画が一度とん挫し、クランクインが予定日にできなかった危機的エピソードがあったことを明かし「僕は子供のころから、人前では泣くまいと思っているけど、初めて泣いたんです、スタッフルームで泣きましたね」と、制作者側の大きな苦悩の日々を振り返りながら、今現在の感無量の気持ちを明かした。

 そんな入江監督の話を聞き、桐谷は「よかった、撮れて」と感慨深く一言。現場は徹夜で撮影し、朝に終了、そしてその後すぐに再開などとハードな撮影が続き「20年もスタッフをやられている方が“一番過酷だった”と言われていた」とその過酷さを明かす桐谷だったが、その中で思い入れもひとしお、「桐谷」としてよりも「三郎」として存在する時間が長かったことを振り返りながら、今現在の感想として「僕、今感極まっています。代表作になりました。こんなに絶望的にかっこいい作品を撮ってもらって、入江監督にも感謝ですね」と現在の所感をコメント。

 鈴木からは「その“絶望的にかっこいい”っていうフレーズ、すっげえ気に入ってるんですよね」とツッコミを受けると、桐谷は作品の印象に対して「これ、何て伝えればと思ったときに、僕の中に降りてきてしっくり来たんですよ」とコメント、トークの要所で何度もそのワードを何度も出し、笑いを誘う。さらに退室の寸前まで「代表作ができました」と何度もアピールし観衆を沸かせていた。【取材・撮影=桂 伸也】

Photos

none...

記事タグ