【取材雑感】女優の広瀬アリス(22)が、妹の広瀬すず(19)と姉妹そろって人気だ。10月31日、都内で映画『氷菓』(11月3日公開)の公開を記念したイベント「『氷菓』公開直前! ハロウィンナイト!」に俳優の山崎賢人とともに登場。今や女性に大人気の山崎と一緒に立ったステージで、女性の観客から何度も「可愛い」との声が挙がるなど、同性からも愛される広瀬アリスの姿が印象的だった。

 2009年、女性ファッション雑誌『セブンティーン』の専属モデルオーディション「ミス・セブンティーン」で工藤えみ、高田有紗、橋本愛らとともにグランプリに選ばれ、以降は専属モデルとして活動。2015年に『セブンティーン』専属モデル卒業と同時にファッションモデルを引退し、以後女優業に専念している。現在放送中のNHK連続テレビ小説『わろてんか』で秦野リリコ役を演じる。今年は今作で2本の出演映画が公開、来年2月にも主演映画『巫女っちゃけん。』が公開されるなど、引っ張りだこの活躍だ。ちなみに、広瀬すずは昨年4本の出演映画が公開されている。

 『氷菓』は累計230万部を売り上げる小説家・米澤穂信氏の同名ミステリー小説の実写化。「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら、手短に」をモットーにする“省エネ主義”の折木奉太郎が入部した廃部寸前の古典部に、“一身上の都合”で入部してきた令嬢の千反田える。折木は好奇心のかたまりの様な彼女に巻き込まれ、眠っていた推理力で学園に潜む謎を次々と明かしていく。安里麻里監督がメガホンを取り、折木を山崎が、えるを広瀬がそれぞれ演じる。

 この日はハロウィーンにちなみ、2人はオレンジのアイテムを身に着けた衣装現れ、バケツに入った菓子を観客に配りながら登場。一人ひとり丁寧に配っていく様子に、人柄の良さを感じた。

 広瀬は「ワンピースが落ち着いた色なので、小物で遊んでみました」とオレンジ色のリストバンドや、帽子などの小物でハロウィーン感を演出。観客からも「かわいいー!」と声が上がった。元ファッションモデルのセンスの高さも光る。

バケツに入った菓子を観客に配りながら登場した広瀬アリス

 プライベートでは仮装をしたことはないという、広瀬は「海外の方がやっている様な本気のゾンビとかやりたいです。白いカラーコンタクトレンズを付けたりして。すごく楽しそう!」とクオリティーの高い仮装への願望を明かし、今作の役柄と同じく好奇心旺盛な様子を見せた。

 また、映画にちなみ2人で謎解き対決もおこなわれた。劇中では山崎が謎を解く役だが、観客からのヒントを受けつつも、今回は広瀬がその頭の柔軟さを見せ、全勝。

 勝者となった広瀬は、映画のロケ地である飛騨高山の名産品「最高級飛騨牛10万円分」をプレゼントされた。広瀬は「すずと食べたいです!」と妹想いな一言で、その仲の良さを窺わせた。司会者からは「そこは山崎賢人ではないんですね」とツッコまれ、しまったという表情を見せていたが…。

 9月に千葉・幕張メッセで開催された『Rakuten GirlsAwards2017 AUTUMN/WINNER』では、妹のすずとともに初のランウェイを歩いた。その際もステージ上でじゃれ合う2人の姿が微笑ましかった。

 イベントの最後には、山崎がコメント中に広瀬を見て「汗だく!」と彼女の変化に気づく場面も。広瀬は「飛騨牛をめぐって本気出したことが、急に恥ずかしくなってきて(笑)。冷や汗が止まらなくて…汗びちょびちょなんです、私!」と赤面。その姿にも「かわいい~」と観客が声を上げる。

 これを受け「そんなこと言われたら、もっと汗だくになるから…」と返しながら「ティッシュもらっていいですか?」とスタッフに声を掛け、ステージ裏で汗をぬぐうという奔放さも見せ、会場の雰囲気も一気に和やかに。

 山崎も声を上げて笑っていた。現場でも彼女の天真爛漫ぶりでムードメイカーになっている風景が容易に浮かぶ。今後は妹の広瀬すずともども、ますますの活躍が期待される。【取材=松尾模糊】

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