左からBooooze、大黒、甲斐、菅原監督、笠

 歌手の大黒摩季が、東京・六本木で開催中の『第30回東京国際映画祭』に特別招待された映画『写真甲子園 0.5 秒の夏』の上映記念としておこなわれた、スペシャルイベントに登場。この日は、大黒のほかに映画に出演している笠菜月、甲斐翔真と映画でメガホンをとった菅原浩志監督と、ロックバンドのBoooozeのメンバーの尚音、翔太、大貴、陽も登場した。

 『写真甲子園 0.5 秒の夏』は、毎年北海道東川町でおこなわれる『全国高等学校写真選手権大会』、通称『写真甲子園』の25周年を記念して制作されたもので、この大会を舞台に、様々な境遇にある高校生たちが、日本一を目指して大会に挑むさまを描いた青春ドラマ。本映画にて大黒は主題歌「latitude ~明日が来るから~」を歌唱、また大黒が教えている専門学校の卒業生で札幌出身のロックバンド・Boooozeとともに制作した挿入歌「Zoom Up★ / 大黒摩季 with Booooze」を歌っている。

大黒摩季

 映画を見た感想を大黒は「お子さんたちが一生懸命頑張っているのを、大人が応援するという、正しくまっすぐな映画やドラマって少なくて、凝ったり難しかったりするのが多いので、心底普通の観客として号泣しました」と感動したことを振り返りながら絶賛。

 そんな大黒の主題歌への抜擢に対し菅原監督は「この歌を書いていただくのは、大黒摩季しかいないと思った」と太鼓判。しかし大黒は、同じ北海道のアーティストを引き合いに出して「松山千春もドリカムもいますから。GLAYも。大黒摩季は5番目から6番目くらいなんですよ」と謙遜するが、菅原監督はそれでも「No.1です!」と断言、会場を沸かせていた。

 自身の活動25周年を迎え、記念としておこなわれた47都道府県ツアー真っただ中にもかかわらず登場した大黒は、昨年6年の闘病生活時から復帰したことを回想し、「いつも母の車椅子を押してこの辺に来て歩いていた」という会場・六本木ヒルズのアリーナ付近を眺めながら「本当に6年間、普通の人としてずっと来ていたこの広場で、大黒摩季として歌っているのがとても不思議な今日です」と思いにふけっていた。

 また自身も北海道出身であり、映画に共感することも多かったことを明かしながら「スタートに立ちえることで本当にうれしく思います。華やかにスタートできればと思います」とイベントに対しての意気込みを語る。

 日中は晴天に恵まれた一方で、イベントのおこなわれた夕刻には気温も下がってきた会場で「寒いけど皆さん、盛り上げていきましょう!」「寒いときには、体を動かすのが一番ですよ!」と笑顔で熱唱しながら、精いっぱいの笑顔を振りまく。この日はミニライブとして「Lie,Lie,Lie,」と映画主題歌の「latitude ~明日が来るから~」を披露、そして出演者全員と会場の観衆とともに、代表曲「ら・ら・ら」を歌い、会場を盛り上げた。【取材・撮影=桂 伸也】

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