大黒摩季が27日、デビュー28周年当日に新曲「OK」を配信開始。本人が曲に込めた思いを綴ったコメントを公開した。

 3ヶ月連続リリースとなる大黒摩季の新曲「OK」の配信が、彼女のデビュー28周年となる5月27日より開始された。

 テレビ朝日「白の美術館」の中で出来上がったこの曲には、大黒摩季が寄せたコメントからも感じられるように、今、新型コロナウイルス感染症で苦悩する世界中の人たちにとって必要な一曲になっているに違いない。

大黒摩季

大黒摩季コメント

大黒摩季を愛して下さる皆様へ

 新型コロナウィルスの出現からやや半年、日本はもとより世界は一変し皆様の暮らしは突然に困難の渦に呑み込まれ、私達エンターテイメント業界も度重なる恐怖と自粛、“引き算”の連続に心も体も委縮し、それでも何とか開き直って今できる事を前向きにやってみよう! 大切な人を守るにはまずは極力人との接触を控えて自分自身が感染しない病院のお世話にならないことが何より! と穏やかにStay Homeと思いながらも、気づけば静かにどこかがすり減って行く、そんな日々でしたね…。でもそれが今を導いています、日本全国、皆さん本当によく頑張りました! 大感謝!!!

 そうしてやっと緊急事態宣言が全国的に解除され、日常が舞い戻ってきたと思う反面、感染の危険がなくなった訳もなく不安や心配と共に段階的に少しずつ歩き出すという、今。私に於いても医師免許や看護師免許さえあれば…、母の介護はしていたにせよ介護士免許がなければ直接手伝うことも支援に行くことも出来ない…、せめて応援しに行きたくとも自分が感染しているかもしれないという観点から、やはり自己自粛すべき、せめて延期及び中止としたツアーの公演日に皆様の笑顔見たさにつたない生配信をするのみ、祈るより動きたい昭和のおばさんには相当歯痒い日々でした。

 結局、私が社会のお役に立てるのは音楽しかないということで、そんな日々、疲れきった心、不安や恐怖、痛みを、温かく強く安定感のあるいぶし銀のサウンドと「人の声」という絶対的な温もりで、柔らかくBack Hug=後ろ抱っこ♪のように無償の愛で抱きしめてくれる、大黒摩季には珍しい普遍Song、自分でも感動してしまう「いい曲」、が完成しましたのでお届け致します。

 今日5月27日は、ZARD坂井泉水さんの御命日。そして大黒摩季のデビュー日。彼女が無念にも亡くなった2007年のこの日から、私はデビュー記念日を、毎年静かに社会のお役に立つこと地球に良いことをするか、若しくは空に向かってひとり泉水ちゃんとあの頃の思い出話をすることにしていました。

 でも『OK』の完成品を聞いたスタッフから、50歳で迎えるデビュー記念日にリリースしてはどうだろう、坂井さんもきっと昔のように「摩季ちゃんの思いがまっすぐ届くいい曲だね!」なんて喜んでくれると思うし、これも二人の縁なんじゃないかな、という言葉もあり…。

 最初、頑固にそれは出来ない! とキッパリ返しましたが、5月27日を意識すると逆にMixの際に何度も何度もこの曲を聞くうち、泉水ちゃんが生きていたらきっと周りの心配をすり抜けて私のスタジオにひょっこり現れ、無邪気な小悪魔目線でこのエモーショナルなゴスペルを絶対一緒にやりたがっただろうな…、そんな瑞々しい気持ちが溢れてきたり…。彼女の「 負けないで 」をはじめ、Pureで柔らかな女性らしい応援歌は、地を這い泥まみれで生きてきた私には書けないけれどでも『泉水ちゃん! だからこそ最近、包容力みたいな全部受け止める強さが私には生まれたみたいだよ、そんな言葉が曲が書けたよ!聴いてみて♪』と、大好きな「 Good-bye My Loneliness 」のジャケットに話しかけてみたり…。なんとも「 不思議ね…」な感覚で、最後には「大丈夫よ摩季ちゃん、私が皆に言っておくから!」なんて時折お姉ちゃんぶる明るい声が聞こえた気がしたのです。

 そうして、デビュー28年目にして初めてJust5月27日当日に、この『OK』をリリースすることにしました。

 この曲はもともと、TOKYO 2020 オリンピックは自国開催ということが心底嬉しくて、自分も何かお役に立ちたいと思いをめぐらせ、誰にも頼まれてはないけれど(笑)、選手の皆さんを鼓舞する鉄板「熱くなれ」系はもとより、ご家族や選手の皆さんを支える方々の勇気や覇気になるような曲、、、、etc.何種類か書き重ねていた中。一番自分にしっくりきたのが、オリンピックという華やかで美しき感動の世界で、メダルを獲ればこそ故郷や活動拠点ではパレードをしたり大喝采で帰還を迎えてくれるものですがその傍らで、メダルを逃した選手や、全身全霊で世界へ挑むだけでも崇高なことなのに奇しくも入賞ならず、予選通過ならず、となった選手の皆さんは自分を責めながら申し訳なさそうに密やかに帰路につくのを、これまでのオリンピック観戦に行った先で目の当たりにしていたので、自分に傷つき一瞬にして未来を閉ざされ虚無なる孤独に呑み込まれそうな背中を、そっと抱き締める曲を作りたくなったのです。

 その思いでいた頃に、テレビ朝日の「白の美術館」という番組で、真っ白な空間から、何もないところから作品を作り上げるというチャレンジをすることとなり去年の11月、この曲はその限られた環境と時間の中で一気に熟成したのでした。あらゆる切なさ哀しみ、ネガティブな心からポジティブな一滴の言葉と答えを導き出す、まるで「鶴の恩返し」の「おつう」のような(苦笑)、襖の向こうの地道な作業をTVで見せるなど複雑な思いなれど、6年もの病気治療より活動復帰してからは最早すべてが恩返し、シンガーソングライターや作詞家、作曲家を目指す人たちの刺激や学びになればいい、そう思って挑みました。

 その後ツアー演出でもプランの中で『OK』は大事な役割となる曲として存在させたくて、つたない弾き語りから、美しく強い王道サウンドにすべく、今やどんなアーティストも来い!の名音楽プロデューサーの武部聡志さんにお願いしました♪

 そして3月頃をめどにリリースするつもりが、今年のはじめ頃からじわじわと新型コロナウィルスの猛威が日本列島に近づき、上陸。。。オリンピックも延期?!まずは何より感染を食い止める、その流れの中この曲はお蔵入りとなりました。

 ですが、恐怖と不安に怯えながら暮らすのは辛いことでも、それ以上に感染された方の傷ましいニュースに胸が締めつけられる思いでいると、サビのフレーズ『誰もあなたを裁けない』『望む未来は奪えない』が聞こえて離れない。そして、最初に感染拡大となりいち早く緊急事態宣言が出たHOME北海道や実家の家族や仲間達を思い胸が締め付けられる思いでいた時、祈る様に一気に溢れ出て来たエールが最後のサビの『どんな長い夜にも朝は来る』『凍える冬にも朝は来る』『折れた枝からは新芽が出る』『私にも あなたにも 光は降って来る』。

 お蔵入りなのだから、その時期が来たらリリースすればいいから変えずに置いておこうと言われても、どうしてもそのサビは鳴り止まず、そこから派生し歌詞を書き直しました。すると、社会が触れ合いや接触を避けテレワークやリモートでしか繋がれなくなるのかもしれないと予測すれば余計に、「人の声」という絶対的な温もりや、心一つにして熱高く作り上げる一発録りのボルテージやエナジーが必要、絶対欲しい!!と思い、武部さんもアレンジの方向性を練り直し吟味してくれ、今の日本で最高峰のメンバーを集めてくれました(涙)。

 よもや東京も全国的にもここまで感染者が増え、大規模な緊急事態宣言が出るとは想像していませんでしたので、今思えば私にとって自粛前最後のミュージシャン達とできた奇跡のレコーディングだったのです。

Sound Produce/Piano/Organ 武部聡志
Drum 河村"カースケ"智康
Bass 美久月千晴
Guitar 春畑道哉(TUBE)

Gospel Chorus
佐々木久美
大滝裕子(AMAZONS)
斉藤久美(AMAZONS)
吉川智子(AMAZONS)
田中雪子
吉岡悠歩
土居康宏(Unlimited tone:Dody)

 音楽に出会って49年。これほどまでに音が放つ意志やHumanity、コーラスワークのクオリティの奥深さ果てしなさと、ゴスペルとなった時の五感、第六感それ以上の感情を震わす熱量、それを引き出し化学変化という名のミラクルを導き出してしまう武部MAGIC。

 皆様、それぞれの才能と技量を大黒摩季に惜しみなく注いで下さったこと、一生の宝物です。
心から心の底からありがとうございました!!!後悔や、やり残しは1mmたりともない完璧な仕上がり、それだけで私は誰より幸せです。また集まって演奏できる日が来たら、必ずこのメンバーで再び演奏して、ファンの皆様と一緒にこの完成品を一瞬で超えてしまいましょう♪
胸いっぱいの深謝を込めて。

 思い溢れまくり、また長くなりましたが(笑)

 もしもこの様な状況になっていなかったら、多分この曲は生まれ変わることなく、ミュージシャンの皆様もこれ程までの熱を発しなかったかもしれないですし、私もこんなに力強く深く色濃く熱い血や温もり溢れる、人間臭いものにはしなかったのだと思います。

 沢山の尊い命を奪い罪もない人々の人生や暮らしを脅かす憎いウイルスなれど、その静かなる闘いの日々から私の音楽がまた新たに生まれ変わったように、14世紀ペストの後に絶大なるルネッサンス芸術・文化が生まれたようにきっと、この世界を呑み込んだ逆境苦境から様々な芸術・文化・様式が世界中から生み出されて行くと思うと、私は能天気なのかもしれないけれど、不安や恐怖を超えて近い将来が楽しみに思えたりします。ただそれは、オノヨーコさんのアートにもありますが、多くの方の犠牲や亡くされた命の上にある進化や進歩であり、心からの敬意と感謝をもって学び慈しみ、広げていくことが真のご冥福を祈るということなのだと思います。

 日本中のアーティストやミュージシャン、クリエイターの皆さんがこれから生み出して行くものを私も楽しみに、そして自分もガンガン挑みます。それがJapanルネッサンスとなり、もしかして日本人のレオナルド・ダ・ヴィンチや学校が休校だった中で「万有引力の法則」を見出したアイザック・ニュートンのような少年が出てきたら満額『OK』ですよね!

 ともあれ、夢でも仕事でも人生でも挑み、頑張り続ける人は皆偉いんです! そんな直向きなあなたが、私の誇りや勲章なんです!だからどうかこの曲に包まれて自分を責め抜いたり自ら未来を縮めたり、心を殺したりしないで下さいね。

 これまでのにわかな「非工業化」「IT」社会は結果でしか希望をもらえなかったけれど、お言葉ですが! 結果はその後の指標や評価になっても、それ自体が長く自分を救ってくれるものではない。むしろ自分を小さくまとめるフェンスになりもする。でもそれまでのプロセスこそが血肉になってその先の人生を支えてくれる。私の実は苦しみ多かった90年代、その後の静かすぎる氷河期、泥まみれの人生があったからこそ、いらぬ力は抜いたり入れたい時にはガツン!と入れられる都合よく動いてくれる今の自分が一番好きだし、歌い音楽を続けられるだけで有難く幸せ、愛して下さる人は最高に愛おしい。

 マイナスに何をふりかければプラスになれるか大よそわかるとか、もう足腰しっかりどっしり地について、うかつにブレたりしないと思います。

 だから皆さんにも胸を張って言いきれる。生きていればこそ、斜めでも後戻りだったとしても前向いて進んでいれば新たな出会いという名のチャンスも巡ってくる、必ず『あなたにも 光は降って来る』。ふと気づいた時には笑って『OK』になります。

 時間がありすぎて熱くなり、長々の読書(苦笑)ありがとうございました! なんとなく毎月配信してる感じなので、毎月なにやかにや皆さんのお役に立つ作品をリリースしようと思っていますので、お楽しみに♪ 

 では、また!!

大黒摩季50歳 絶賛成長期 ~To be continue~

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