音楽の楽しみ方は様々、“パレード”がいつしか“郷愁”に…
広瀬すずと広瀬アリス
<記者コラム:オトゴト>
19日にユニバーサル・スタジオ・ジャパンで開催された『フェスタ・デ・パレード』を取材。女優の広瀬アリス&すず姉妹がサプライズ出演したイベントで、通路を埋め尽くした観客を含めて熱気のある空間が演出されていた。
その中で、色彩豊かで個性的なコスチュームを着たエンターテイナーたちは、大音量のラテン音楽が流れる中でアグレッシブなダンスを披露。流れていた曲は、ジェニファー・ロペスやリッキー・マーティンがフィーチャリングしたプエルトリコ出身のヒップホップ歌手・ウィシンの楽曲「Adrenalina」を原曲にしたもののようだ。
そのウィシンのYouTube上に公開されている「Adrenalina」のミュージックビデオを見ると、すでに6億8千万を超える再生回数を記録している。サビの<Sube la adrenalina>には日本語で<アドレナリンを上げよう!>というような意味合いがあるようで、『フェスタ・デ・パレード』では、そのフレーズの繰り返しが印象的。“祝祭”を彩るに相応しい音楽だったようだ。
パレードの余韻が残る中で、YouTube上に公開されているラテン音楽をチェックしていく。すると、聴いたことのある楽曲に加え、初めて聴いても引き込まれる楽曲など様々にある。映像が加味されることで、違う世界観にも触れられる。“旅する音楽”とはこういうことも言うのだろう。
ところが、ラテン音楽をチェックしているにも関わらず、カテゴリーに捉われずに“アドレナリン”が上がるような似た音楽を追うことになった。
この日、行き着いたのは1996年にリリースされ、当時よく聴いていた旧ユーゴスラヴィア出身の歌手・タジャーナの『サンタマリア』。ノスタルジーに浸ることは旅の魅力だが、パレードに伴うハイテンションが、いつしか郷愁を誘われる音楽にたどり着いた。音楽の懐は広く、楽しみ方も様々だ。【小野眞三】
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