心から歌えている実感がある、Do As Infinity 新曲で見せる進化
INTERVIEW

心から歌えている実感がある、Do As Infinity 新曲で見せる進化


記者:小池直也

撮影:

掲載:17年09月27日

読了時間:約15分

13年前の雪辱を晴らした海外公演

伴 都美子

――台湾公演はいかがでしたか?

大渡 亮 去年の秋、台湾のフェスに出演した際に「ワンマンできるんじゃないか」と現地スタッフの声があり実現しました。本当に石垣島の隣なんですよ。でも、フルで公演をおこなったのは初めてだったので、皆さんの純粋な笑顔を見て「本当に楽しんでくれているな」と感じました。アンコールの時は、お客さんの1人がリーダーになって、デビュー曲「Tangerine Dream」をアカペラで歌って僕らを呼んでくれたんです。

伴 都美子 後から聴いた話だと、歌詞の書かれた紙を用意して配ってくれたみたいです。

大渡_亮 それから出ていって、急遽「Tangerine Dream」を2人でやりました。その後アンコールの演奏を終えて楽屋に戻ったんですけど、それでもアンコールが鳴りやまないんですよ。
伴 都美子 「これは何かやらないと」と。それで2人で「遠雷」(2001年)をやりました。

大渡 亮 凄く楽しんで頂けた様で、胸いっぱいで帰ってきました。日本はもっと「アジアの国の一部だ」という考えがあって良いと思うんです。やっぱり高度経済成長で西側諸国ばかりを見てきて「君らとは違う」みたいな意識があった様な気がするんです。行ってみたらインターネットも発達していて、どの国も全然変わりませんよ。もちろん、貧富の差はあるかもしれませんけど、アジア諸国の経済発展は日本の比じゃない。目線を同じにして、ユナイトしないといけないなと強く感じますね。だから仲間が呼んでくれて、そこに行くのは必然であるし、当然の事だと思います。

伴 都美子 仲間と言えば、ジャカルタで出演したフェスは『NAKAMA Festival 2017』というイベントです。ジャカルタにも「Do As Indonesia」という非公式ファンクラブがあるくらいファンの方が沢山いらっしゃるようです。

――今後も海外展開は精力的にされていくのでしょうか?

大渡 亮 そうですね。周りが海外に出ていっているのに自分達が出ることができない現状に随分ジレンマを感じていたので、今は願ったり叶ったりです。ちょっと前だとそれはできなかった。自分達を限定しない活動ができているので、これを継続してやっていけたら思っています。

 あとは、限度ある機材の中で自分たちのパフォーマンスをする事が出来たという自信が付きました。スキルがなければ、もっと道具を沢山持っていかないといけないとか、サポートしてくれるスタッフ大勢で行かなければいけなかったりする。だから、必要最低限の荷物と人員で自分達のフルショウが出来る、という自信。これは国内での活動にも良いフィードバックが出来ると思うんですよ。そういう実感があります。

伴 都美子 アクシデントが起きても動じないし、対応できる。自己責任です(笑)。

大渡_亮 それぞれのセクションがしっかりしていれば、そういう事が出来るという18年目ならではの強みですね。昨日や今日デビューしたバンドには、多分出来ないんじゃないですか(笑)。

――海外の機材環境というのはいかがでしょうか?

大渡 亮 一緒です。あまり変わらない。こちらから前持ってオーダーしておくのですが、それっぽいものがあれば、何でも良いというスタンスですね。エンターテインメントで使うギターのアンプは大体わかるので、何が来ても大丈夫な様に準備しています。

――海外でのコミュニケーションについて、何か感じた事はありましたか?

伴 都美子 英語は喋れるに越した事はないですね。

大渡_亮 南米4カ国で、思ったよりも英語を喋る国、思ったよりも英語を喋らない国というのがありました。アルゼンチンはほとんど英語でしたね。チリも英語が結構多かった。メキシコはホテルの人以外は誰も英語は喋らず、スペイン語でした。

伴 都美子 コミュニケーションは意気込みだと思います。「伝えたい」、「話したい」という気持ち。おとなしくしていたら現地の人とはいつまで経っても距離は縮まらないので。

大渡 亮

大渡 亮 MCはかなり現地通訳の人と積極的に打ち合わせていました。伴ちゃんがしっかり勉強してくれていたおかげで、ライブが上手く転がって凄く助かりました。スペイン語もちゃんと学習していましたよ。中国語もね。結構ネタを持っていて(笑)。

伴 都美子 以前アメリカでライブした時(2004年)の後悔の念があるんです。「あの時こうしとけばよかった」という。当時は、実感や自信も少なくて戸惑いの方が大きかった。だから、今回はその時の雪辱を晴らすじゃないけど、ちゃんと準備して積極的に取り組みました。

大渡 亮 バンドのボーカリストとして頼もしかったです。

――では、最後に読者にメッセージをお願いします。

伴 都美子 手応えのあるシングルが出来ました。楽しんで頂ければ幸いです。

大渡 亮 とにかく曲が良いので、楽しめる事請け合いです。新たな僕たちのサウンドを是非チェックしてみてください。

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