全国ツアー『X4 LIVE TOUR 2017 -Xross Mate-』の追加公演セミファイナルを開催したX4

 YUYA(松下優也)擁するダンスボーカルグループのX4が22日、Zepp DiverCity TOKYOで全国ツアー『X4 LIVE TOUR 2017 -Xross Mate-』の追加公演セミファイナルを開催した。このツアーは、3月8日にリリースした2ndアルバム『Xross Mate』を引っ提げて、4月2日の江坂MUSEを皮切りに18公演をおこなうというもの。どの公演もチケットがソールドアウトする程の人気ぶりで、急遽追加公演を実施。ツアー追加公演のファイナルは、7月1日に大阪・Zepp Nambaでおこなわれた。この日は、デビュー曲「Killing Me」や、ニューアルバムから「I don’t know」、「サヨナラ愛してた」などの新曲も披露。全20曲というラインアップでセミファイナルを盛り上げた。さらに、アンコールではYUYA作詞のタイトル未定の新曲がアンコールで披露され、観客を喜ばせた。そして、秋にミニアルバムをリリースすることも発表。そのもようを以下にレポートする。

最高のライブにしましょう

ライブのもよう

 会場には多くのXbaby(ファンの名称)が集結していた。定刻をすぎると、暗転し『Xross Mate』の1曲目を飾っている「Xross Mate」の前奏が流れ出し、その音とともにバックスクリーンには、これまでおこなった全国ツアーの日程が浮かび上がっていく。映像と音が消えると、紗幕(しゃまく)が現れ5人のシルエットが大きく映される。そして「東京楽しんでいきましょう!」というYUYAの言葉を皮切りに「Rockin'It」でステージは幕を開けた。色鮮やかな照明が彼らを照らす中、キレのあるダンスパフォーマンスを披露していく。観客も序盤から大きくクラップをしたり、リズムをとりながら身体を揺らしていた。
  
 3曲目にはメジャーデビュー曲「Killing Me」を披露。R&Bのサウンドに身を任せながら、腰をくねらせ妖艶な踊りを見せる。ピンク色のライトが、より一層大人の色気を際立て、観客からは黄色い歓声が湧いていた。

 ここでメンバー全員から挨拶。KODAIが「今回のツアーはアルバムを引っ提げたツアーなので、次はアルバムの中から1曲みなさんに聴いていただこうと思います! もっともっと楽しんでいけますか!?」とフロアを煽ると、『Xross Mate』収録のリズミカルな「Once More Dance」へ。滑らかに体を動かしクールに決めるX4。そのステージにXbabyも目を奪われていた。

 そして、ここからは繊細なバラードナンバー枠へ突入。雪結晶が、ゆらゆらと降り注いでいく映像が映し出されミドルバラード「i want you back」を披露。続けて恋に落ちて何もかも見失うという様子を描いたバラード「I don’t know」を歌い届けた。

 ここで、T-MAX、YUYA、KODAIの3人だけがステージに残り、用意された椅子に腰かける。そのまま3人で涙腺が緩むナンバー「サヨナラ愛してた」を歌い紡ぐ。落ち着いた雰囲気を保ったまま、JUKIYA、SHOTAが再びステージに戻り、5人揃って儚く悲し気な楽曲「最後の言葉」を披露。

 バラードセクションから、空気はここで一変し、KODAI、SHOTA、JUKIYAの3人で歌う爽快感漂う「Fly in」で宇宙をイメージいた壮大な映像とともに届けた。今回のツアーから同曲を3人で歌唱することとなり、それに関してKODAIは「改めて3人で歌うのが凄く新鮮。こうやって3人で歌うことを受け入れてくれるXbabyがいてくれるからこそ、こうして3人でパフォーマンスができています。暖かく見守ってくれていて、幸せ者だと思います。ありがとう」とオーディエンスに向け感謝を述べた。

 10曲目は、T-MAXとYUYAのデュエット曲「Baby it’s love」を披露。想い人と始まりが一緒だと嬉しい、という想いを込めた箇所があり、そのささやかな願いを二人は美しいハーモニーとして場内に響かせていた。

 再び5人がステージに勢ぞろいし、T-MAXが「みなさんバラードばかり続いていると落ち着いているんじゃない? だからギアチェンジして、ガツンと盛り上がっていきたいんですけど、いきなりだとケガしちゃうから、ストレッチしませんか?」と呼びかけ、首を回したり、手足を伸ばしたりするなどしてオーディエンスとストレッチをおこなった。そして、「Party up!!」や、「Higher than your cloud」などのアップナンバーへと続き、オーディエンスも手を上げて会場内の空気もヒートアップした。

本日新曲を持ってきました!

ライブのもよう

 ライブ終盤では、バイクのエンジン音が印象的な「Bang A Gong」や、ロックテイストの激しいサウンドが印象的な「free fall cry」や、ダンスナンバー「O」を立て続けに披露。男らしいワイルドさを見せながらも、躍動感あるダンスパフォーマンスと歌でラストまで駆け抜けた。

 JUKIYAが「この曲で最後です」と言い、「#musicoverdose」へ。オーディエンスがタオルをぐるぐると回し、会場は一体感に包まれた。その中で、銀テープが舞い飛び、大歓声を受け本編を終えた。

 オーディエンスたちは本編が終わっても<1人じゃないってことを忘れないでね どこにいたって離れてたって待ち続けてるよ 僕らを繋げる絆は強く強く 強く強く結んでいるから♪>と「キズナ」のサビを歌唱する。その声に応えるように、YUYAとKODAIが白のトレーナー、JUKIYA、SHOTA、T-MAXが黒のトレーナーに着替え、再びステージに登場。

 アンコールでは、オーディエンスが歌っていたバラード「キズナ」を優しく、そして語り掛けるかのように、強く歌い捧げた。

 KODAIは「アンコールありがとうございます! 今回のツアーで、全国回らせて頂いて沢山の皆さんからメッセージを頂きました。全国回ってきて、沢山パワーもらって何か僕らに返せることはないかな? と考えまして、本日新曲を持ってきました!!」と話し、YUYAが作詞をし、メンバーの想いをYUYAが代弁して1曲に詰め込んだという。

 YUYAは「メンバー全員がファンのみんなに思っていることを、歌詞にしました。こういう活動をしていて、一番近くにいる存在だと思っています。そういうみんながいるから、僕らはこうやって歌えている。そういう想いを歌にしたので歌いましょうか!?」と自身が作詞をしたタイトル未定の新曲について触れ、新曲を披露。背中を押してくれるような勇気溢れるポップでキャッチ―なナンバーで、X4からオーディエンスに贈る応援歌のようだ。

 最後のMCでは、全国ツアーを回った思い出についてJUKIYAは、松山公演のアンコールの際に衣装のズボンが破けてしまったと話し、「パンツ丸見えで、それを隠すのに必死。しゃがむフリとかして、しっかり押さえたけど『Rainbow Road』のサビの部分を隠すの本当必死だった…」とハプニングを振り返った。

 そして、虹色のライトがステージを照らし、1stアルバム『Funk, Dunk, Punk』に収録の「Rainbow Road」と、希望溢れるポップチューン「声にしたなら」をラストに披露。最後は、5人で手を繋ぎお辞儀し、セミファイナルは幕を閉じた。(取材=橋本美波)

セットリスト

『X4 LIVE TOUR 2017 -Xross Mate-』
2017年6月22日

1.Xross Mate
2.Rockin’ It
3.Killing Me
4.Once More Dance
5.i want you back
6.I don’t know
7.サヨナラ愛してた
8.最後の言葉
9.Fly in
10.Baby it’s love
11.Party up!!
12.Higher than your cloud
13.Bang A Gong
14.free fall cry
15.O
16.#musicoverdose

アンコール

17.キズナ
18.新曲(タイトル未定)
19.Rainbow Road
20.声にしたなら

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