三浦大知、家入レオ、松下優也、そして指揮を務める千住明らが16日、東京・Bunkamuraオーチャードホールで出演するコンサート『「蜜蜂と遠雷」リーディング・オーケストラコンサート~ひかりを聴け~』(16~18日)の初日公演を迎えるにあたって報道陣による囲み取材に応じた。オーケストラとの共演に、三浦は「みんなで本当に何かのコンクールに向かって優勝目指して練習しているようで楽しい」とステージについて語った。

 『「蜜蜂と遠雷」リーディング・オーケストラコンサート~ひかりを聴け~』は、2016年に第156回直木三十五賞、第14回本屋大賞を受賞した小説家の恩田陸氏の『蜜蜂と遠雷』からの言葉の数々を朗読・ピアノ伴奏・オーケストラで表現する公演。昨年1月、5月に上演された公演に続く第三弾公演。指揮を千住が務め、東京フィルハーモニー交響楽団とともに三浦は物語のナビゲーターとして、家入は作中に登場する栄伝亜夜役で朗読や歌唱をおこなう。囲み取材には松下優也、中村中、木村優一、湖月わたる、黒田こらんも参加した。

 『蜜蜂と遠雷』は3年ごとに開催される芳ヶ江国際ピアノコンクールを舞台に数多くの天才ピアニストによって繰り広げられる競争やそれぞれの葛藤を描いた青春群像小説。今年10月には松岡茉優主演の映画も公開される。

三浦大知

 千住は「今回で3回目となりますが、今までの分が凝縮してこんなに豊かなステージになるとは思っていなかったです。みんなで力を出し合って頑張っていきたい」と3回目を迎える公演がパワーアップしていることを強調。

 三浦は「オーケストラとやる機会はなかなか無いのでこの希少な機会を大事に皆さんと頑張っていけたら」と珍しいシチュエーションに意気込む。家入は「朗読劇に挑戦することもなかなか無いので、新しい環境の中で楽しくやっています」と笑顔を見せた。

 オーケストラやポップシンガーなど様々なアーティストが集った今公演。千住は「様々な歌い方があって、オーダーメイドで作った感じがあります。こういう仲間たちと音楽ができて非常に嬉しい」と今回の共演を喜ぶ。三浦は「背中で音の波を感じて心強く感じる一方、自分の頼りなさも感じて頑張っていかないといけないなと思います」とオーケストラとの共演について心境を明かす。

家入レオ

 さらに、三浦は「いつも一人で歌っているので、皆さんが新しい色を付けてくれるのが刺激的。とても贅沢な時間です」と言い、家入は「素晴らしいアレンジで歌わせて頂くのも、三浦さんや松下さんのような男性アーティストの方と歌うのはあまりないので、新しい解釈で曲の世界観が広がったのでそこを感じてもらえたら」と語る。

 また、コンサートのテーマ曲である「ひかりを聴け」は恩田氏が作詞を手掛け、千住が楽曲をつけたオリジナル曲でステージの最後には全員での歌唱をおこなう。三浦は「たくさんのハーモニーがあって、僕たちの声も楽器のように千住さんがメロディをつけて下さって。それが難しくて、みんなで本当に何かのコンクールに向かって優勝目指して練習しているようで楽しかった」と振り返る。

 最後に千住は「バラエティーに富んだ新たな挑戦をぜひ観て欲しい」と呼びかけた。同公演は16日に開演し、17日に13時からと、18時からの2公演、18日に13時からの公演と4ステージをおこなう。【取材・撮影=松尾模糊】

この記事の写真

記事タグ 


コメントを書く(ユーザー登録不要)