福島の農地のボランティアにサプライズ参加したSPYAIR

 4人組ロックバンドのSPYAIR(スパイエアー)が25日、福島市内の農地でおこなわれたボランティア活動にサプライズ参加した。ボランティア推進プロジェクト『RockCorps』の活動の一環。メンバーのIKE(Vo)は「ボランティアのキッカケづくりができたら」と自身が初めて参加したボランティアが、意味のあるものになるように期待を寄せた。

 『RockCorps supported by JT』は、ボランティア活動と音楽フェスを融合させた米国発のプロジェクトで、4時間のボランティア活動をおこなうと音楽ライブ(セレブレーション)のチケットがもらえる。これまで世界10カ国、約17万人以上が参加。日本では2014年の初開催以来4年連続でおこなわれ、今年のセレブレーションには海外の参加アーティストとしてフィフス・ハーモニー、国内では高橋みなみ、miwa、そしてSPYAIRの出演が決定している。

 「RockCorps」では、今年ボランティア活動を4月29日から始め、8月31日までのおよそ4カ月間実施する。

 今回は、震災後の風評被害の影響により打撃を受けた福島市の農地で、各種野菜の出荷準備、農地の草むしり、収穫作業など、農作業全般のお手伝いをおこなうボランティア。一般参加者38名が農地で作業している中、SPYAIRの4人がサプライズで登場し、参加者からは大きな拍手と喜びの声が上がった。

 IKEは「今日が初めてのボランティアなのですが、みなさんと勉強しながら、ボランティアのキッカケづくりができたらと思います!」と意気込みを述べ、「みんな今日は頑張りましょー!」の掛け声とともに参加者とボランティア活動を開始した。

 最初におこなった、なす畑の草むしりの作業では、UZ(Gt、Prog)が「雑草の根が深いですね。頑張りましょう!」と参加者を自ら引っ張る姿が目立った。作業中、MOMIKEN(Ba)は、「草むしりなんて小学校以来です~」と懐かしむ表情を浮かべ、IKEはカップルで参加したSPYAIRのファンだという男性に「どのくらい付き合ってるの? 早く結婚しなよー!」と冗談交じりに話すなど、参加者にも積極的に声を掛け、終始笑顔で作業をおこなっていた。

収穫した水ナスを頬張るSPYAIR

 以前、同じ農地で高橋みなみが参加した際のボランティアで植えた水ナスの収穫作業では、自分の手で収穫した水ナスを食べる場面も。取れたれの水ナスに「甘くて瑞々しくておいしい~! 果物みたい!」と初めての水ナス収穫に4人は大興奮の様子だった。

 参加者とともに汗を流したSPYAIRの4人は、「今日はありがとうございました! また会いましょう!」と参加者へメッセージを送り、ボランティアを締めくくった。

 ボランティア活動終了後、SPYAIRから4時間のボランティアを終えた参加者にセレブレーション参加引換券が直接手渡され、最後は全員で記念撮影。IKEは「今日は皆さんと一緒にいい汗が流せたので、次はセレブレーションの場所でもう一回燃えて、いい汗が流せたらと思います!」と感想を述べ、早くも9月のセレブレーションを楽しみにしている様子だった。

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