もう一度スタートラインに立った、AZU 10年で変わった音楽観
INTERVIEW

もう一度スタートラインに立った、AZU 10年で変わった音楽観


記者:村上順一

撮影:

掲載:17年05月25日

読了時間:約16分

髪が短い時は男の人が冷たかった

AZU

――今作のDisc1とDisc2の切り替わりが髪を切ったタイミングと合わさってますね?

 そういえばそうですね! 全然意識していませんでした。

――髪をショートカットにした大きな理由などはあったのでしょうか?

 エマ・ワトソンがその時髪を切ってカワイイという事があって(笑)

――映画『ハリー・ポッターシリーズ』で女優をやっているエマ・ワトソン?

 そうです。いつもの美容師さんに「エマ・ワトソンの髪型カワイイですよね?」と言ったら、「AZUちゃんこんな風にしたらエマ・ワトソンみたいになるんじゃない!?」という事で(笑)。

――当時の髪型からだと、けっこうバッサリ切る事になりますよね?

 そうなんですけど、美容師さんの「エマ・ワトソンみたいになれる」という一言で切ってしまったんです。

――勢いだったのですね。凄く良い感じで似合っていましたよね。

 ありがとうございます。でも髪が短い時は男の人が冷たかったですよ(笑)。タクシーの運転手さんから駅員さんから…。

――プライベートではなくて、そんな公共の人たちが?

 やっぱり気が強そうに見えるみたいで。

――そういえば「Broken Heart」のMVも“オラオラ系”でしたね。

 しかも関西弁だからよけいにそう見えるのかもしれませんね。「Promise」の頃あたりから、「男の人が最近私に冷たいのは髪を切ったからじゃないかな?」という事が分かり出したんです。それで今は髪を伸ばしているという段階なんです。

――ということは、今は優しくされる?

 今はみんなけっこう優しいですね(笑)。「髪切ってから男の人が冷たくない?」という統計を知り合いからとってみたんです。“ショートカットあるある”です。女の子ウケは良いんですけど、男の人は冷たいという。「お前は一人でも生きていけるんだろ?」と思われがちなようで。それはダメだという事で伸ばしていて。

――そうだったんですね。話は変わりますが、ポリープの事など、辛い事もあったようですが、この10年であったハッピーな事は?

 私は四六時中ハッピーガールなんです。悩んだり苦しんだりしているのを人に見せるのが好きではなくて、常にニコニコしているので「対して辛い事はなかったんだな」と思います。

――「音楽をやめてやる」という程の辛い事は無かった?

 一回も無かったですね。スタッフが変わったりすることで、人間関係で大変だと思う事もありましたけど、10年経った今となっては自分のプラスになって糧となっているし、「あれは愛情だったんだな」と理解出来るようになりました。もちろん「バカヤロー!」という人もいましたけど(笑)。でも、そういう人がいたからこそ、こうやって10年間やらせて頂けたという事もありますし。とにかくみんながメチャクチャ可愛がってくれるのが凄く伝わってきました。

「Broken Heart」が撮影の中で一番しんどかった

――MV撮影で印象に残っている事は?

 「Broken Heart」では親友の蒼井そらが一緒に出てくれたことと、ウォーキングマシーンで歩いてCGを入れるという撮り方をしているんですけど、あれで私は何キロ歩いたんだというほど朝から夜中までずっと歩いたことです。あれがMV撮影の中で一番しんどかったです。冬で寒かったんですけど、私だけ汗をかいて暑いから扇風機を回したりしてましたよ。

――それが映像から伝わってこないのが凄いですね。

 爽やかな顔をしてやっていましたからね。裏ではハァハァ言ってましたけど(笑)。

――「Promise」ではウェディングドレスを着ていましたね。

 結婚前に着ると婚期が遅れるなんていう話もあるから、白じゃなくてブルーのウェディングドレスを着てました。でもその後にウェディングドレスを着る別の撮影があって、結局着る事になったり(笑)。

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