コブクロの2人とNAOTO(中)

 コブクロが24日に、約1年半ぶりの新曲「心」をリリースする。そのミュージックビデオが11日に公開された。MVではコブクロとNAOTO(EXILE/三代目J Soul Brothers)、そしてアート集団の『チームラボ』とのコラボレーションが実現。音楽とダンス、アート一つの作品として昇華されたものとなっている。コブクロは「色んな解釈で聴いていただけたら」とコメントした。

 同曲は映画『ちょっと今から仕事やめてくる』(27日公開)の主題歌。初めて“心”というテーマと深く向き合った作品。人は誰もが、“心”と“体”は一心同体、時々疲れて“心”が離れてしまいそうになったり、笑顔でいても、“心”が疲れているなど、色々な精神状態と戦っている。どんな時も、“心”だけは一生一緒に生きていくもの。“心”を大切に生きて欲しい、という想いを込めて作られた楽曲となっている。

 そしてMVはコブクロの2人が「もう一人の自分」=「心」の存在をどのように表現するかを考えていた時に、黒田俊介から「何かそこにもう1人、人が居てコブクロとは全く違う世界観で何かを表現してもらいたい」「NAOTOくんに踊ってもらうのはどうだろうか」という発案があり、NAOTOへオファー。そして、そのシチュエーションとして、暗闇の中で光や影を追いかけていく風景が浮かび、『チームラボ』にオファー。両者とも快諾し今回のコラボが実現した。

 猪子氏(『チームラボ』代表)が、楽曲を聴き込んで選んだ作品【Black Waves】に合わせ、NAOTOがパフォーマンスをおこなっている。撮影は、全神経を集中させ、2回で撮り終えたという。360度の特大セットの中で、NAOTO、コブクロの3者が交差している。

 MV制作にあたっては、「心」の世界観を表現するための大切な要素が2つあるとコブクロは考えた。ひとつは黒田の発案で、NAOTOにダンスで表現してもらうという点。そしてもう1つの要素として、チームラボによる空間・作品の中でMVを撮るという点。

 そして『チームラボ』代表の猪子氏からは【Black Waves】が提案された。偶然できた仲間と共に、これだけの作品ができるという、曲の世界観をフルで引っ張り上げられたものとなった。

 コブクロの2人は撮影を終え、「『心』は、歌い出しから物静かな世界観の楽曲ですが、既に動き出している感情の浮き沈みや、何かに対する喪失感、虚無感、失念や欲望、情熱、何かを懐古する気持ちなど、歌詞とメロディーだけでは表現しきれなかった様々なイメージが、このMVの中で表現することが出来たと思っています」と満足気な様子。

 そして「【Black Waves】は、止めどない感情の機微を、深く包んでくれるもの。大らかで、強く、永遠を感じました。そして、NAOTOさんのダンスは、繊細かつダイナミックな『心』そのもの。体で表現する『心の表情』に、スリルと感動を覚えました。ダンスパフォーマンスという1つのアート、光の表現という1つのアート、そして音楽という1つのアート。この3つが一つになった作品は、今までのコブクロにはありませんでした。このMVを通して、一人でも多くの方に、『心』を色んな解釈で聴いていただけたら嬉しいです」と語った。

 NAOTO「自分も今までにやったことのない新しい挑戦の機会を頂けて、本当にありがとうございました。今までのMVの撮影史上、最も短い撮影時間で、昼間に現場に入って昼間に終わるって、本当に良いのかなっていう(笑)。たぶんコブクロさんと同じくらい「心」を聴いて臨んだ撮影ですが、改めて"歌っていいな" "ダンスっていいな"って感じられる撮影でした」と今回のコラボについて語った。

 猪子氏は「コブクロさんの歌声が響き渡る中、NAOTOさんのダンスがシームレスに心情世界と現実世界とを行き来する。そう、ダンスとは、太古では、神々などの超越的な世界と現実世界を行き来するものだったのです」と感動した様子を見せた。

 また「今回撮影した空間の作品自体は、世界のどこかでは展示されていて、現実にあるものです。つまり、このミュージックビデオを見た人も、その作品空間に行くことも実際にでき、同じように体験できる、”本当”のものなのです。CG合成や編集などが一切なく、完全なワンカットで撮られたこの映像が、リアリティと、コブクロさんやNAOTOさんが本物であることをより際立たせ、本物や本当のことが好きな人々のもとに届けばいいなと思っています」と希望を述べた。

「心」/コブクロ MV

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