WEBERとしての今後
――次にドラマ『今夜もLL』への出演についておうかがいしたいのですが、1月のライブの中でも、一部撮影がおこなわれていましたね。タイトルのキーワードとして含まれる「LOVE」という言葉からラブストーリーを想像したのですが、プロモーション映像ではどちらかというとサスペンス調のようですね。撮影に参加された感想はいかがでしょう?
Taka. 面白かったです。これまで、主演みたいにメインで出演したことはないので。しかも、WEBER全員でっていうのは今迄もないし。
――ヒロインに女優の山崎紘菜さんと、豪華な共演者もおられます。何か共演のエピソードはありましたか?
Hayato いろいろありましたね、本当に。珍事件とか(笑)。一番大きいのは、Taka.が人見知りというか、どちらかというと人と接するのがそれほど得意じゃないところに、山崎さんが打ち解けようとして、いろいろ仕掛けてくださるんですけど、照れ屋だしあまりしゃべれなくて、空回りして…。ある時、Taka.が後ろを向いている時に山崎さんが後ろからそっと近づいて“ワッ!”っていたずらしたら、予想以上にびっくりしちゃって(笑)。
Taka. 本当に四つん這いになって、過呼吸みたいになっちゃって…山崎さんが本気で謝るっていう(笑)。うれしかったんですけど、驚きが前面に出ちゃって。
――それは…Taka.さんはかなりデリケートなんですね(笑)。little Skeetさんはいかがでしょう。ドラマに出演していかがでしたか?
little Skeet 僕は普段からマイペースで、周りからすごく“天然”って言われる人間なんですね。僕自身は天然じゃないと思っているけど(笑)。今回ドラマの中に僕らは僕ら自身として出たんですが、監督さんも僕に対して天然キャラという認識があったんでしょうね。台本を渡されて、セリフとかもそういう感じが多くなっていたんです。でも普段は素でやっているのを、台本としてやるというのがすごく難しくて(笑)。「あれ? 俺、いつもこんなこと言っている?」とみんなにたずねたら、みんな「うん」って(笑)。
J 撮影の事前におこなわれた台本の読み合わせの時に、little Skeetが「せめて語尾なんかは自分の言いやすいように変えていいですか?」と監督に尋ねたら、いいと言われたんです。そしたら語尾だけじゃなく、全部替えてきちゃって(笑)。内容は伝わるんですけど、セリフを全部替えてきたんです。監督さんが「さすがlittle Skeetさん、期待を超えていましたね(笑)」と言ってました。
――こういう演技という表現は、グループとしてはいかがでしょう? 最近は結構アーティスト、歌手が俳優をやるというケースも多いですが、こういう表現にもどんどんチャレンジしていくべきか、そうではなくWEBERとしてはやはりメインはライブ的な表現を中心に置くべきと考えるのか。
Taka. いや、それは個人それぞれの考え方だと思うんですけど、僕が単純に思うのは、すごく歌がうまい人、個人的に歌が好きな人って、演技もすごくうまい人が多いんです。だから、僕は本当にこれはすごくいい経験になったと思うし、今後も機会があればやりたいなとは思っています。そもそもエンターテインメントという括りの表現方法に、“かたち”って無いと思っていますし。ダンスだったり詩、演技だったり。みんな特に人に伝えるものに壁を感じていないので。その意味では、いろいろ挑戦してもいいんじゃないかなと思っています。
Hayato 例えばWEBERにはこの4人がいて、それぞれ4人が別々に違う形で仕事をしてきて、それをWEBERに持って帰ってくる。それもWEBERとしての一つの成長になると思うし。
――撮影はかなり充実した様子がうかがえますが、ドラマとしては仕上がりはご覧になりましたか?
J そうですね、ありがたいことにWEBER自身という設定でやれたので、多分初めて見る方も、WEBERはこういう関係性で、こういうグループだというのがすごく伝わりやすいと思うし、今まで応援してくれている人にも僕らの楽屋の様子とかも深い部分が見えるし。ライブも見えるので、すごくお得なドラマだなという感じになりました。
――最後に皆さんに、今後に向けてアピールしていきたいことを一言ずつお願いします。
little Skeet 個人としても、WEBERとしても、やっぱり表現の幅というものをさらに広げていきたいという思いはあります。それがどういう表現方法であろうと、音楽やパフォーマンスにつながるものであればプラスになると思いますし、それをWEBERとして還元した時に、もっと上にいけると思う。これからももっと努力して、その幅をいっぱい身に付けていきたいと思います。
Hayato WEBERとして今までインディーズ時代があって、今があるんですけど、やってきたことを変えずにこれからもやっていって、それをどんどん自分自身の人生の経験として重ねていきたいですね。そうすることで、よりいい歌が歌えるということもあると思う。「-BALLON-」と「笑顔が叶いますように」も、多分10年後に歌うと、また違った聴こえ方がすると思います。ファンの方と一緒に僕らも曲も成長して、10年後にもまた歌っていきたい。そんな気持ちなので、皆さんに引き続きぜひ応援していただきたいです。
Taka. WEBER全体として見た時に、アピールしたい部分っていうのは、ダンスボーカルユニットと僕らが名乗っているステータスが、いろんな幅でエンターテインメントを表現していく中で逸脱し、広義のエンターテインメントグループというものにしていきたいという思いが個人的にはすごくあります。僕はその中でテーマや曲、そういうものの内にあるストーリーを大事にしていきたいと思います。
だからいろんなプロセス、過程もしかりだと思うし、表現としてストーリーや曲を描いて、WEBER全体としてエンターテインメントをしていきたい。そして皆さんが泣いて、笑って、楽しんでもらえるようにしていきたいと思うので、そういう部分にも注目してほしいです。
J 「WEBERらしさ」というものを作りたいですね、WEBERっぽい、みたいなものを。「何々っぽい」というのはすごく大事で、そう思われているということは、みんなの中でWEBERという認識ができていることだと思います。それが生まれれば、いずれ例えばこのダンスボーカルグループ界をけん引するような時が来て「WEBERっぽい」グループが生まれたりしたら、それが時代を象徴する、アーティストにいずれなると思う。だからまずはその「WEBERっぽさ」を作っていけるようになりたいと思います。
(取材=桂 伸也、撮影=冨田味我)
作品情報
EBER 2nd Single「-BALLON-/笑顔が叶いますように」 2017.4.26 RELEASE 【初回A】CD+DVD UPCH-7249/2,000円(税込) 初回限定盤A 初回限定盤B 通常盤 |