イベントに出席したサカナクション(撮影=小池直也)

 サカナクションが21日、東京・日本科学未来館でおこなわれたイベント『au×HAKUTO ローバー命名式&応援曲初披露LIVE』に出席した。報道関係者に向けておこなわれた月面探査機(ローバー)の命名式で、ボーカル兼ギタリストの山口一郎は新曲について「何か新しい事をする時は孤独になりますが、それは孤高。その『戦う心』がテーマです」とした。

 このイベントはKDDIと、日本初の民間月面探査チームのHAKUTOによるプロジェクト『au×HAKUTO MOON CHALLENGE』の一環でおこなわれたもの。3万7千を超える応募の中からローバーの名前は「SORATO」に決定した。

 ライブに先駆けておこなわれた命名式では、KDDIのコミュニケーション本部長の山田隆章氏に続いて、HAKUTOの袴田武史氏がまず挨拶。HAKUTOは人類初の月面調査レース『Google Lunar XPRIZE』に参加しており、最終フェーズまでこぎ付けている。現在3000万ドルの賞金を巡りイスラエル、アメリカ、インドなど5チームと競争中だ。

 サカナクションはこの『au×HAKUTO MOON CHALLENGE』のアンバサダーとしてプロジェクトに関わってきた。そして、今回、このローバーの名前に合わせて「SORATO」という応援歌を作曲。ネーミングについて山口は「SORAとは一体何なのかであったり、次に繋がるような印象なので僕も凄い気に入っています」とコメントした。

想いを述べるサカナクション山口(撮影=小池直也)

 また楽曲については山口は「『moon』という曲を深化させて『SORATO』という曲になりました。鯉のぼりに目を入れるみたいにタイトルを入れると曲も生き始めるので、今から披露するのが楽しみです」と述べた。

作 曲を担当したベースの草刈愛美は「月への憧れの気持ち、そして大勢の方が一丸となって取り組んでワクワクしている感じっていうものを曲に落とし込む事ができました。『moon』が『SORATO』にバージョンアップして、さらにエネルギッシュになりました」とした。

 さらに山口は「わかりやすい応援ソングでは、このプロジェクトを応援するという時に何か欠けている様な気がしていたんです」としてから、「袴田さんと対談した時、『何か新しい事をする時、孤独になる』とおっしゃられて、『それは孤高なんじゃないですかね』とお話したんです。なので僕らの『戦うという心』を1つのテーマにしました。この歌詞は袴田さんと僕の歌で、それでこのプロジェクトの背中を押すというか、想いを伝える事ができればと思います」と話した。

 その後のライブで、新曲「SORATO」は初披露された。サカナクションはフロアを埋め尽くしたファン達にプロジェクトへのサポートと協力を呼びかけ、山口は袴田氏と共に「僕たちは段階ジュニアの世代。古いシステムを壊していきたい」と力強くメッセージした。なお、ライブの模様は後日詳細にレポートする予定。(取材=小池直也)

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