男女混声トリプルヴォーカルによる4人組ロックバンドのSwimyが22日に『絶絶ep』をリリースする。テレビ東京系アニメ『NARUTO -ナルト- 疾風伝』のエンディングテーマ「絶絶」を含む全6曲を収録。彼らの作品は、短編小説のように1曲1曲に起承転結があり、1つの物語として成り立つ。前作『おひとりさま』では「孤独」と「愛」をテーマに、アートとサウンドを洋風仕立てに仕上げたが、今作では「人とのつながり」を主題に、和の要素を取り込んだ。人と人を紡ぐ“糸電話”をキーアイテムに、ジャケ写では功徳を表すかのような曼荼羅模様が描かれた。サウンド面でもこれまでのキャッチーさと彼らの醍醐味である男女混声の掛け合いを巧みに使いながら、所々に無旋律のコーラスや授業描写を彷彿とさせる音色、EDMなどの要素を取り込み独自の世界観を作りあげている。個の声が重なり合い大きな音を生み出すことが活動テーマの彼ら。デビューから1年が経過した今をどのように捉えているのか。上京以来、メンバーと共同生活を送るなかで生まれた新たな価値観とは。そして、前作との対となる今作はどのようにして生まれたのか。
人を知りたい欲
――メジャーデビューから1年が経過します。振り返っていかがですか。
平成のまお 目まぐるしくて「もう1年?」という感じです。でも、その中身は何年も経っているかの様に濃いものでした。常にバンドの事を考えて向き合っていた1年でもありました。特に意識の面ではガラっと変わりました。ライブひとつをとっても、今までだったら「この曲は自分達が好きだからやろう」とか「この曲は楽しいだろう」という自分達目線だったんですけど、「どういう風にしたらお客さんの心に刺さるか」という事を考える様になりました。バンドへの考え方が180度変わりました。
みっけ 今もメンバーとは一緒に住んでいるんですけど、夜は毎日ミーティングをして、声を涸らせたりと…。バンドに対して凄く真剣に向き合った1年だったと思います。共同生活のなかではケンカもあります。話しの途中でケンカになって「もういい!」なんていう事もあります(笑)。
平成のまお そのケンカも、お互いにバンドの事を思っての意見の衝突なので、そのぶつかり合いがライブに反映されて、更に良くなっていたらいいんですけどね(笑)。
Takumi 僕は人見知りで…。緊張はしないんですけど、共同生活においてメンバーとの距離感が分からない時もあります。一緒に住んでいるけど、互いにあまり干渉しないようにといいますか。ミーティングを開いて大事な話もしますが、私生活における距離感は少し難しいと感じています。でも、ずっと一緒に住んでいれば、向き合わなければいけないし。その一方で意識が外に向いているというか。メジャーデビューをしてからの1年で、関わってくれる人が凄く増えたので、そういう人達をもっと知りたくなりました。“人を知りたい欲”が爆発的に膨らんでいます。今作はそういう傾向が顕著に現れているので、言葉の選び方なども含めて全体的に作品に反映していると思います。
誰かに向かって書いた曲
――その言葉の選び方ですが、想定する、聴く世代によっても変わってきますよね。10代と30代ではピンとくる、共感する言葉は違うと思います。
Takumi “中二病感”を出せば出すほど若い層に向けていく事になると思うんです。「人間は何で生きているんだろう?」みたいな事を考えて、そこから自分の哲学を構築する時期が誰しもある。その時期を迎える子達が10代だと思うんです。それに対して「そんな事を考えたって世の中はそういう風に回っているんだよ」と考えるのが20代半ばで、徐々にその辺の感性が薄れてくると思うんです。
そういった“中二病”だった頃の自分の感性をあえて出している曲もあれば、ちゃんとストレートに出そうという曲もあるんです。どの世代がターゲットであるか、ということは特に決めて放っている訳ではないというのもありますし、そのこともあってか、Swimyのお客さんの層は凄く幅広いんです。男女比も年齢層もそうですね。なので、あまり決め打ちで「若い子に言葉を刺そう」と言う事は今回はしていないです。
――ありのままを出した?
Takumi そうですね。ただ、レーベルに偉大な先輩が多過ぎて、ライブを観る度に「この言葉、凄く多くの人に刺さっているのだろうな」という事を目の当たりにするんです。自分もそういった言葉を紡げる様な人間になりたいと思いました。今回は「誰かに向かって書いている曲」なので、強めでストレートな表現が割と多いなという自覚はあります。
――言葉を選ぶ作業は自分にストックがないとできないと思います。Takumiさんの選ぶ言葉はどこで積み上げてきたものでしょうか?
Takumi 中学生、高校生の頃の趣味が、評論家や哲学者が書いた本にある言葉の矛盾を探す事だったんです。評論は論理的に構築していくはずなのに、「この人、前言っていた事とここは違くない?」みたいな所を見つけては友達に「ちょっとコレ見てみ?」と。
平成のまお 面倒くさい人です(笑)。
Takumi そういうのが凄く好きだったので、文字や言葉を探求していました。ひねくれた趣味趣向が言葉の積み上げに役だったというか(笑)。
――ということは普段の生活にも、そうした矛盾を指摘する癖が出てくると思いますが。メンバー間で言い合いになることはないですか?
平成のまお これは一種の苦情なんですけどヤバいんです。1週間前に言っていた事とかその時の事とか、矛盾への指摘がすごいんですよ!
Takumi 僕からしたらしっかりした理屈なんです。
平成のまお 人間誰でも適当に答える時があるじゃないですか? そういうのも一字一句覚えているから「あの時ああ言っていたのに今はこうなるのはおかしい」とか。3人とも何も言い返せなくなって、とても太刀打ちが出来ないんです。
――そもそも男女では思考といいますか、ものの考え方が違うと言いますよね。抽象的か、論理的かなど。
平成のまお 女子2人は「そんな事言ったっけ?」くらいなのに、「いいや、あの時はこういった。だから今こうなるのはおかしい。こうこうこうで、ここが矛盾している」とか。
――タイキロイドさんはそのやりとりを見てどう思いますか?
タイキロイド タシカニ スゴインデスヨネ。ボクハ アマリ イイカエサナインデスケド。マア、「ナルホドナ」トイウカンジデ イツモ ミテイマスヨ。
――そのタイキロイドさんはこの1年で変わった事は?
タイキロイド キョネン イジョウニ イイギターヲヒコウトシタコト デスネ。
Takumi 見た目がめっちゃ変わっているじゃない。
タイキロイド キンパツニ ナリマシタ。
――インタビューの発言がカタカナ表記ですが、ひらがなに変わるとかそういうのはないですか?
Takumi そこは変わらずです(笑)
タイキロイド ハイ。
――前作でもそうですが、Swimyの作品は一つの本という感じがします。今回は、アニメ『NARUTO-ナルト- 疾風伝』のエンディングテーマになるということもあり、『NARUTO』を軸に考えていったのでしょうか?
Takumi タイミングが偶然というか、『おひとりさま』を書く時に次の作品のテーマを決めていたんです。『おひとりさま』が自身についてや、一人でいる事について、“自分”という事にフォーカスをして書いた事に対して、そこで完結させたくなかったんです。だんだんと人の事を知りたくなったので、人と接する事によって人間が感じる事が多いなと思って、そこを歌にしたいと思ったんです。
その時に『NARUTO』用の曲を書くという事になったんです。僕自身『NARUTO』が凄く好きなんです。人との繋がりの部分の描写に関しては世界一の漫画だと思っているんです。だから『NARUTO』だったら、書くテーマがぶれる事なく絶対に書けると思ったんです。作品にすり寄せて作ったというかは、元々決めていたテーマに「ナルトならかける、決まってくれたら嬉しいな」という感じで、決めて、作り込んだんです。
ビジュアル的に新しい衝撃を与えたいというのは常にある
――ジャケットのインパクトが凄いですね。
Takumi 凄いですよね。画家の江原梨沙子さんに書いて頂いたんです。
――こういったデザインを想像していましたか?
Takumi 江原さんの存在はスタッフから知りました。僕らの表現したい事や、やりたい事は周りの方々とも共有出来ているので、スタッフが「僕らが気に入るだろうな」と思ってくれて、画家の江原さんを紹介してくれて作品を色々見せて頂いたんです。作風は、良い意味での違和感があるというか「こんな所にこんな物があるはずない」という事を上手く表現されるる方なんです。僕らもそういうのが大好きなんです。
それで、江原さんならこういう感じの作品を作って欲しいという事を話し合ったんです。女子高生がいて、とか色々ですね。だから依頼させて頂いたというか、江原さんが持っているアイディアと、僕らがやって欲しい世界観というのをすり寄せて出来上がりました。僕らも関わっているのに、完成したビジュアルを見た時はもの凄い衝撃でした。
――「和」を強調していますよね。そこには何か意図が?
Takumi ビジュアル的に新しい衝撃を与えたいというのは常にあるんです。見た目も大事だと僕らは思っているので。前回はわりと「洋」だったので、今回は「和」も面白いなという事もありました。江原さんというアートディレクションをしてくれる方を決めた時に、江原さんは日本的な絵に特徴がある方だったので、そういった部分で前回とは違う新しい刺激が生まれるんじゃないかと思ったんです。「和」は言葉の意味的にも“繋がり”という感じが出ているので良いと思ったんです。
――今回のキーワードに糸電話があると思うのですが、何か思い出はありますか?
みっけ 小さい頃やっていましたね。幼なじみの平成のまおと。
平成のまお やっていました。
――どれくらい糸を伸ばしましたか?
みっけ 100メートルくらい?
平成のまお 100はいってないんじゃない? 50メートルくらいかな? 聞こえたかどうかは全く覚えていない。
――アー写やミュージックビデオの撮影では、糸電話をやった頃を思い出した?
みっけ 思い出しました。懐かしいと思って。
Takumi これは日本家屋で年末にとったんですけど正月の帰省感が凄かったです。
――これはどちらで撮られたのでしょうか?
Takumi 千葉県内です。懐かしかったですね。和の空間の中にたくさんの人が居るというのが、昔親戚の人達と集まった感覚みたいでした。
1曲15分とか、小論文みたいになっちゃうんです
――アー写にしてもジャケットにしても、日本の美を大切にしていると感じました。描かれている蓮や、歌詞の最後に「縷縷(るる)」とありますが、これらの意味は?
Takumi ほぼ「絶絶」と同じ意味なのですが、「縷縷」という言葉自体が、長く細く糸が途切れない様に続く様を指すんです。今回のアルバムでは、切れそうで切れない、人と人との縁を歌っている作品なので、この曲の最後は「縷縷」という言葉で締めたいなと思いました。「絶絶」は僕の考えた造語なんですけど、それをしっかりとある熟語で説明されたものが「縷縷」なんです。
――歌詞には自身の本音の部分もある?
Takumi そうですね。割と本音の部分をどこまで妄想で膨らませるかという事を考えながら書いているので、根本は実体験から妄想を膨らませていくんです。例えばジブリは凄いファンタジー作品で、僕の中ではトップクラスなんです。現実世界から遠い所に連れて行ってくれる作品なんです。
でもジブリの中にはリアリティがあるから、あのファンタジーが成り立っていると思うんです。それがないと人の心には通わないなと思っていたので、ちゃんと現実世界の実体験で感じた思いの種を膨らませて書いているんです。全く感じていない事は書かないので、基本的に本音の部分を膨らませて書いています。
――先ほどの論理的な立ち位置とはまた反対だったりするのですね。
Takumi 論理的に歌詞を書きたいというのはあるんですけど、そうすると1曲の長さが4分程度では収まらないんです。1曲15分とか、小論文みたいになっちゃうんです。そこはそういう欲を抑えています。収まりきれない内容が浮かぶのに、収めきれないのが悔しいんですよ。せっかくこの思いを伝えたいのにと。そういうのはノートなどにメモしたりしますけど、歌になる事はないですね。
――歌詞を読んでどう思いますか?
平成のまお どんどん書く歌詞が変わっていっているという印象はありますね。外交的になっていっているというか。Takumiの変化=歌詞の変化という感じで、書く人の本質が出るんだなと思います。
みっけ ちょっと難しい人間だなという部分は見受けられると私は思います。だから「ここはどういう事なの?」と聞く事がありますね。やっぱり言い回しが面白いなと思う事があります。実際白いものを「黒だ」と思わせる説得力があります。
ファンからの言葉で嬉しかった事
――最初の話にも通じますが、世代の移り変わりで音楽の聴き方が変わってきていると思うんです。30代以上では、テープの時代があって、少し遡ってレコードがあってと。それらの媒体で聴く場合は必然的に、1曲1曲を飛ばさずに最後まで聴く、1曲1曲と向き合うことになるんです。
Takumi そうですね、最近は完全に消費されているという感じもありますね…。
平成のまお 今はすぐに聴けるもんね。
Takumi 今でも僕はCDを買うことは宝物だと思うんです。僕も、好きなアーティストのCDは大事なんです。でも、音楽自体の聴き方が変わってきているので、CD自体がグッズ化しているなと思う事はあります。アルバムを聴いてもらえると言うよりかは、アーティストのリード曲を中心に聴かれているという事も感じますし。
――そう考えると、Swimyの作品は収録曲や曲順に物語があるので、こうした複数の曲が収録した作品やアルバムへのこだわりも強いと思うのですが、今後もそういった姿勢で?
Takumi 「そうあって欲しい」という願いがあるので、そういう流れを作っているのだと思います。本の話の様に、ちゃんと繋がりがあったら、1曲を聴いて終わりではなくて(総合)作品として受け止めてもらいたいし、そういうつもりで作っているんです。そういう風に聴いてもらうには、そういう曲の書き方しかないかなと今のところは思っています。
――Swimyの場合はキャッチーな引っかかる曲、いわば物語に入るためのドアがちゃんとあって、そこに興味をもった人がドアを開くように他の曲を聴いていくと、良い意味でSwimyの物語に引きずり込まれていく。この流れは素敵だと思います。
Takumi そうですね。今の音楽の聴き方を否定するつもりも全く無いですし、そこはもう仕方ないとも思いますしね。多分、やっている方は今の音楽の形だからこそ楽しめている部分はたくさんあると思うので、僕らも表現する部分がより自由になったという所はありますね。
CDは車のオーディオなどで聴くと、けっこうすり減ったりするんですけど、そうなるまで聴いてもらえたら僕らも嬉しいと思うんです。たまにいらっしゃるんですよ「CD擦り切れるまで聴きます!」と言ってくれる方が。そういう言葉は滅茶苦茶嬉しいんですよね。
――他にもファンからの言葉で嬉しかったものは?
平成のまお 「人生で初めて買ったCDがSwimy」というのがありました。誰かの初めての作品として、自分達の作品が選ばれるというのは驚きと共に凄く嬉しい事なんです。それはジーンときてずっと残っていますね。
――その方がいくつになっても「初めての作品」は変わりませんしね。
平成のまお その人の周りの人達と「初めての作品」の話になった時などにSwimyが出てくるというのは嬉しいですよね。
タイキロイド ボクハ「Swimyの音楽に助けられています」トカ イワレルト スゴクウレシイデス。
みっけ 私はライブに来てくれて「元気もらった」というのが一番印象に残りますね。私もみんなに元気をもらえるので、互いに元気になれるのが凄く嬉しいです。
――ステージから見える景色も変わりましたか?
みっけ 正直、全然お客さんがいない時期もあったので、笑顔の人が増えたりしてくるのを見ると嬉しいし、やる気に繋がりますね。本当に生き甲斐になっているんです。お客さんが全然いない頃は「何の為にやっているんだろう?」と思う事もあったんですけど、1人でも2人でもお客さんが増える事によって、やり甲斐が以前より全然違ってきています。
――みっけさんはドラムを叩いているわけで、ステージでは一番後方からメンバーを見ていますよね。メンバーの変化も見てとれますか?
みっけ 全然違いますね。自信が出てきています。一緒にやっているメンバーだけど「カッコいいな」と思う回数が増えていっています。
平成のまお 初めて聞きました!
――なかなかこういう機会がないと言えないですよね。ちなみにライブの理想像はどういったものでしょうか?
Takumi どれだけ規模を膨らませても「対オーディエンス」じゃないですか? 1回だけやってみたいのが、教会でも森の前でも何でもいいんですけど、お客さんを客席側に立たせずにステージ側に立たせて、皆でただただ歌を合わせて響きを楽しむというライブがしてみたいですね。
――それは凄いですね。
Takumi たまに何十人のコーラス隊を、というのはあるんですけど、そうではなくてお客さんをステージで収められるくらいにして、皆で響きを楽しむという感じです。それくらい声を集めて、この作品だとそういう事が出来そうだと思うんです。一緒の方向に向かって音の重なりを楽しんで欲しいというのがあるんです。同じ所から一緒に音を発する気持ち良さや、喜びを最終的に作るのが理想なんです。
――収録曲「僕の言葉で」の中で言葉遊びがありますが、そこはそういった事を考えて?
Takumi そうですね。僕は人の言葉が合わさる瞬間というのが好きなんです。それはメロディとか難しいものだけではなく、ただただ人の声の魅力というだけで音楽になるんだよという事を伝えたくて、あえて音程の無い掛け合いを入れて、そこにちゃんとオケを入れたら一つの音楽になるという事が届けたかったんです。
――今作は「どうして」のようなEDM風なども入っていたりとカラフルな仕上がりですね。4曲目の「ナンカイ」はライブでも盛り上がりそうなロックだったり。面白いオルタナ系みたいな。
Takumi 遊び心で作った曲なので、割とイイ感じにまとまったんです。デモの段階では女性陣が歌う予定ではなかったんです。
平成のまお ずっとTakumiがメインボーカルの曲だったんですけど、急遽3人で歌を回す事になったんです。「あえてサビで全員メインが変わったら面白いんじゃない?」という事で。
――チャレンジした曲なのですね。
Takumi そうなんです。よりトリッキーな感じが出ました。僕が全部歌っていたら激しいロックなんですけど、それが良い意味で緩和したというか。紡いでいる言葉的にも、ただただロックというよりかは、ちょっと小馬鹿にしている感が出て面白いというか。
――ハードな中にもポップな感じがありますね。ドラムを叩きながら歌うのは難しいですよね?
みっけ でもコツは掴みました。
――CCBや森高千里さんを参考にしたり?
みっけ シシド・カフカさんも見ましたし、ほとんど見たと思います。試行錯誤したんですよ。マイクを前から出したり横から出したり。頑張りました。
Takumi ギターを弾きながら歌うのも最初は難しかったですよ。
――2つのことを同時に行うのは難しいですよね。やはり慣れですか。
みっけ そうですね。最初はキツかったですから。
――最後に作品についてメンバーから一言ずつお願いします。
Takumi 今回は誰かに訴えたい思いがあって書いた曲ばかりなんです。聴いている人が居るから書けた曲もあるんです。2曲目の「僕の言葉で」は完全に、メジャーデビューして出会った人達が居たから書けた曲です。だからこそ、この作品は「誰かと何かを共有したい」という思いが凄く強いんです。今までで一番、ライブを想像しながら書いた曲でもあるんです。
ライブではまだ披露していないので、どうなるのか自分自身でも楽しみですね。お客さんと共有する為にここまで作ったのは初めてなので、その時の自分のテンションがどうなっているのかというのは今から楽しみです。この作品を聴いてライブに来てもらえたら僕は一番嬉しいです。
みっけ テーマにもあるんですが、“6色の色”という通り、1曲ずつ飛ばさず聴いて頂いて、想いを向けて書いているので、それを受け取って頂いて、6曲全部聴いたらライブに来たいと絶対思うので、たくさんの人と繋がっていって、ライブの景色が変わっていったらなと思います。色んな人に届けたい作品です。
平成のまお 今作は、どの曲がと選べないくらい全曲に思い入れがあるんです。1回聴いてもらったら刺さるという自信がある作品です。一番はやっぱりライブに来て欲しいと思います。CDを超えるライブが作りたいと意気込んでいるので、一人でも多くライブに来てくれる人が増えるといいなと思っています。
タイキロイド イママデト フンイキノチガウサクヒンニ ナッタトオモイマス。ソコヲ オオクノヒトニ キイテモライタイト オモイマス。
――“繋がり”というのはSwimyの元々のテーマでもありますね。
Takumi そうですね。伏線の回収に入っている段階です。
(取材=木村陽仁)
作品情報
EP「絶絶ep」 -伝えたい思い、伝えられたい想い…君と僕を繋ぐ6色の糸(メロディ)- 2017年2月22日発売 収録曲 BVCL-775 |
ライブ情報
▽Swimy自主企画『L.O.L page-1〜縷々るル〜』 4月28日(金)渋谷eggman 5月2日(火)京都MUSE ▽『絶絶ep』発売記念インストアライブ |