Swimy「音楽できるのはみんなのおかげ」ファンへ感謝のワンマン
『Swimy ワンマン show!!L.O.L page-2〜独演会〜』をおこなったSwimy(撮影=シバハラアヤコ)
滋賀発、男女ツインボーカル・3ピースロックバンドのSwimyが23日、東京・渋谷eggmanで『Swimy ワンマン show!!L.O.L page-2〜独演会〜』をおこなった。この日は未発表の新曲「悠々」を含む全19曲を披露。詰めかけた観客を大いに盛り上げた。昨年7月にドラマーでボーカルのみっけが脱退してから初のワンマンライブ。Takumi(Vo&Gt)は思ったようにできているのか不安になることもあったと話し「僕たちが音楽をできているのは、みんなのおかげだと思っています。それぞれ、心が折れそうになった時はここへ戻って来てください」とファンへの感謝を述べた。【取材=松尾模糊】
ツインボーカルの魅力を存分に発揮
会場に水滴の落ちる音が流れ、さらにアンビエントな音が重なる。青い照明が相まって癒しの空間が広がる中、ステージにタイキロイド(Gt&Cho)が登場し、アンビエントな音楽にギターを重ねる。続いて平成のまお(Vo&Ba)が登場しキーボードでさらに音を重ねていき、最後にTakumiがステージに上がり「よろしく!」と観客に呼びかけ、「ナイトミュージック」でワンマンライブの幕を開けた。
Takumiは「とりあえず今日は楽しむことしか考えてないので、皆さんも楽しんで行ってください」と語り、メジャーデビューシングル「あっちむいて」を披露。観客も手拍子で応え、会場のボルテージが一気に上がった。
電子ビートのアタック音からタイキロイドがモニターの上に乗り、観客に手拍子をレクチャーし、そのまま「しゅるる」に突入。サビでは観客がタオルを振り回し、大いに盛り上がった。続く「どうして」ではシンセサウンドから、Takumiの歌唱から平成のまおへと繋ぎ、バンドの強みであるツインボーカルの魅力を存分に発揮していた。そして、切ない曲調から始まる「Killer Killer」では、サビで疾走感のある曲調へと一気に変わり聴く者を飽きさせない。駆け抜けるようなライブ運びで前半を折り返した。
心が折れそうになった時は戻って来て
会場が暗転し、メンバーが一旦ステージを離れる。タイキロイドがアコースティックギターを持ち、「ほんとのウソ」をアコーステックセットで届けた。Takumiは「普段のライブではやりませんが、今日はワンマンですし体力を温存してもらって」と観客への気配りも見せ、「唯」では、タイキロイドの温もりのあるアコースティックサウンドに乗せて、Takumiと平成のまおが切ない恋心をしっとりと歌い上げた。
今年1月にリリースした、NHK『みんなのうた』への書き下ろし曲「僕と魚の物語」の演奏では、タイキロイドがマグロ型のクッションを手に持ち、観客も同じものを持ち上げながら、隣の観客へと渡していき、まるでマグロが曲に合わせて海中を泳ぐような光景を作り上げていた。
平成のまおが「今日はワンマンライブと言うことで…新曲を持ってきました!」と未発表曲「悠々」を披露。Takumiが「新曲は楽しんでやるんで、それぞれ楽しんでください」と呼びかけたように、ブギっぽい出だしで浮遊感の溢れるゴキゲンなナンバー。観客も曲に合わせて自然と身体が動いている様子だった。そして「天使と悪魔の歌」から「relAte」へと繋ぎ本編を終了。拍手と歓声はすぐさまアンコールを求める手拍子へと変わった。
再び3人がステージに上がり、アンコールでは「僕の言葉で」の演奏で会場に一体感をもたらした。Takumiは「去年みっけ(Vo&Dr)がいなくなって、思ったようにできているのか不安になることもありました。でも音楽が好きなんでやるしかない。僕たちが音楽をできているのは今日来てくれているみんなのおかげだと思っています。それぞれ、心が折れそうになった時はここへ戻って来てください」と語りかけ「isogi」でこの日の公演を締めくくった。
最後はファンからサプライズで3人の似顔絵入りの寄せ書きが書かれた色紙がプレゼントされ、Swimyというバンドがファンに愛されている様子が窺える公演となった。
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