男女ツインボーカルロックバンドのSwimyが11日、東京・渋谷Milkywayでおこなわれた音楽イベント『音楽の秋満載ツアー』に出演した。この日は、Swimyの他に、GOODWARP、アンテナ、CRAZY VODKA TONICの3バンドも出演し、それぞれの音楽で観客を楽しませた。Swimyは、デビュー曲「あっちむいて」や、未発表曲「天使と悪魔の歌」を含む全7曲を披露。中でも7月に体調不良の為、バンドを脱退したみっけ(Vo&Dr)に向けて楽曲「繋ぐ心」を演奏し、彼らが音楽で繋ぐ強い絆を感じさせた。今回はその模様をレポートする。

みんな遊びましょう!

Swimy

 Swimyは、7月1日にメンバーのみっけ(Vo&Dr)が体調不良のためバンドを脱退。4人から3人という新体制になりながらも、彼らはこの日堂々とした面持ちでステージに登場した。それぞれが自分の立ち位置につき、彼らのメジャーデビュー曲「あっちむいて」でステージの幕を開けた。Takumi(Vo&Gt)と平成のまお(Vo&Ba)の美しいコーラスワークと感情が高ぶるサウンドに合わせ、観客はクラップしたり、腕を揺らして踊る姿も。

 1曲目が終わると、笑い声が入り混じる不気味なイントロがフロアに鳴り響く。するとTakumiはその音の中で「渋谷Milkyway! 音楽を愛していますか!? 愛に溺れて一緒に狂いましょう」と言葉を投げかけ、ダークポップな「御一人様」を披露。Takumiと平成のまおが息の合ったコーラスを見せる中、タイキロイド(Gt&Cho)はうなりを上げるようなギターソロを披露。

 Takumiは「素敵な1日なるように我々Swimy尽力致します」と丁寧な口調で元気いっぱいに挨拶。

 そして「Swimy、ずっと4人でやってきてました。もうちょっとバンドっぽかったんです。だけど、色々あって3人になりました。もういなくなった人への歌なんですけど、凄く思いがこもっている曲なんで聴いてください」と告げると「繋ぐ心」へ。バンドは3人になってしまったが、4人で活動してきた道のりを表すように、彼らは強い想いを懸命に音楽で繋いでいるように感じた。きっと4人の心は音楽を通してずっと繋がり続けていることだろう。

力強いステージ

Swimy

 その後は、エモーショナルな歌詞が耳に残る「どうして」や「絶絶」を連続で披露していき、Swimyにしか作れない独自の世界観を存分に発揮していく。

 Takumiが「音源になっていない曲なんですけど、聴いてください」と、未発表曲「天使と悪魔の歌」を披露。平成のまおの透き通る美声から始まり、それに乗せるようにTakumiの包容力のある歌声、タイキロイドのエッジの効いたギターが重なる。その音を噛みしめるように、ステージを見つめ楽曲に酔いしれる観客の姿が見られた。

 そして「ラスト1曲です。本当に楽しかった! 最後に楽しい曲を用意してきたので、みんな遊びましょう!」とTakumiが話すと、ラスト曲「僕の言葉で」へ。心の底から楽しい気分にさせる同曲を満面の笑みで歌い、楽器を奏でる彼らは誰よりも輝いており、観ているこっちまで思わず笑顔にさせられた。

 3人体制になった今だが、彼らのバンドとしての力強さを感じさせる圧巻のステージだった。

【取材・撮影=橋本美波】

セットリスト

1.あっちむいて
2.御一人様
3.繋ぐ心
4.どうして
5.絶絶
6.天使と悪魔の歌
7.僕の言葉で

この記事の写真

記事タグ 


コメントを書く(ユーザー登録不要)