仮面を“剥いだ”篠原信一氏(撮影・小野眞三)

 地下アイドルグループ・仮面女子の専用劇場「仮面女子シアター」が大阪・ミナミに建設され、そのこけら落としイベントが18日、柔道家の篠原信一氏を招いて開催された。篠原氏は「自分がダンスを交えながらソロで歌う時もあると思う」などとメンバー入りへの野心をのぞかせ、仮面女子のリーダー・桜のどかは「ここがもっと世の中に広がって、東も西も全国に仮面女子の名前が広がれば」と今後への期待を口にした。

 大阪・ミナミに建設された同シアター。総工費3億円をかけた劇場のこけら落としイベントには、ファンら70人が観覧。極彩色にライトアップされたステージで、仮面女子候補生WESTによるライブで幕を明けた。

 仮面女子の楽曲「全開☆ヒーロー」「元気種☆」を披露し、のっけから会場のテンションを引き上げた仮面女子候補生WEST。3曲目の「夏だね☆」をパフォーマンス中、メンバーがボートに乗って客席に踊り出すと、光量を落としたステージ上に、白の柔道着姿の篠原氏が仮面を付けて登場。桜のどかやスライムガールズWESTのメンバーも加わり、メロディに合わせて小刻みなステップを踏んだ。

 篠原氏は観客席を見渡し、「良かったわ。『帰れ』って言われるかと思った」とツカミのコメントで笑いを誘うと、桜は「こんなに顔が仮面に収まらない人初めて見ました」と、仮面の下からアゴ部分が丸々露出した篠原氏の顔の大きさを指摘。いきなりイジられた篠原氏は「君たち用に作ってるわけやん。こんなの悪意感じるわ」と“通常”サイズの仮面をいぶかしんだ。

 会場が盛り上がる中、篠原氏は「俺、一員やからね」と仮面女子のメンバーであることを高らかに主張。会場には拍手が起こったが、仮面のサイズが顔に合わないため、桜のどかはメンバー入りに難色を示し、篠原氏は「わかってるで。俺にリーダー取られたくないんやろ」と自信満々で発言していた。

 観客を交えたフォトセッション後の囲み取材では、篠原氏、桜のどか、仮面女子候補生WESTの美音美月と星宮りりが応じた。

こけら落としイベントに駆け付けた篠原信一と、仮面女子(撮影・小野眞三)

 篠原氏との共演の感想を尋ねられた星宮は、アイドルに興味がなかった弟が、篠原氏の来場を知ると観戦を希望したという。ただ、「(チケットが)ソールドアウトして来れなかった」と悔しそうに話し、篠原氏は「君の弟、これから立派な大人になるでしょうね」と上機嫌で切り返した。

 同シアターは、構想4年、総工費3億円をかけて建設された、仮面女子の西日本の拠点となる劇場。200人が収容可能で、海外や他府県からの観光客の多い大阪・ミナミに所在する。

 桜のどかは、自身の活動拠点である東京・秋葉原にある常設劇場を引き合いに出し、「そっちにもっと(お金を)かけて欲しかった」と苦笑い。ただ、「関西でみんな頑張ってるので、ここがもっと世の中に広がって、東も西も全国に仮面女子の名前が広がれば」と今後に大きく期待した。

 篠原氏は音響設備や内外装に感嘆の声を挙げる一方で、改めて「自分がダンスを交えながらソロで歌う時もあると思うんですよ」と自身のパフォーマンスデビューに意欲を示した。さらに、来年の目標を「センター」と豪語した篠原氏だったが、メンバーからは「だめですよ。センター取らないでください」とキッパリと拒否された。

 また、柔道家の中には、アイドルを好きな選手がいっぱいいると話す篠原氏は、「その中には仮面女子を好きな柔道家もいると思う。仮面女子も柔道を見てもらって、お互いに元気づけられれば」とも語り、桜のどかは「東京オリンピックのオープニングを目指している。一緒にそこで共演できるように」と仮面女子と柔道界のコラボレーションを熱望していた。(取材・小野眞三)

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