来年6月で解散することが決まっているアイドルグループ「℃-ute」に、プロデューサーのつんく♂がメッセージを届けた。パソコンやボードに思いを書き込んだつんく♂に、感激するファンが続出している。

 14日放送されたフジテレビ系『2016 FNS歌謡祭 第2夜』に出演した℃-ute。2005年に結成し、来年6月をもって解散することが決定している。いま現在、ハロー!プロジェクトの最年長グループであり、矢島舞美、中島早貴、鈴木愛理、岡井千聖、萩原舞の5人で構成されている。

 その出番に先立ち、番組ではつんく♂の℃-uteへのメッセージを紹介した。℃-uteの楽曲「Singing~あの頃のように~」のメロディに乗せて、2014年に喉頭がんの手術で声帯を摘出したつんく♂は、パソコンを使って思いを書き込み、それは画面左側に表示されていく。

 「℃-uteのみんなへ」「振り返れば小学生の頃から℃-uteとしてよくがんばってきたなって思います」「あなたたちは本当に立派なプロのエンタテイナーだと思います」「10年かけて自分達で作り上げた日本の最高峰」「今日が最後のFNSの出演ということで」「悔いのないよう、思いっきりプロの技を見せつけてください!」

 ステージに立った℃-uteが歌唱したのは2011年に発表したメジャー15枚目のシングル「Kiss me 愛してる」。つんく♂が作詞作曲を務め、オリコン4位にランクしたヒットナンバーだ。

 紫色のドレスを着用し、情熱的な歌唱とダンスパフォーマンスを披露した℃-ute。すると、その終盤、背景につんく♂の映像が流され、ここでもメッセージが届けられた。つんく♂が掲げたボードには「℃-uteとか居て楽しかった!!」と綴られ、歌唱を終えて後ろを振り返り、つんく♂のメッセージを確認したメンバーは堪えきれず涙を流した。

 このつんく♂の最後の言葉は、2002年に実施された「ハロー!プロジェクトキッズオーディション」で、萩原が発した言葉へのオマージュ。その際、6歳だった萩原は「つんく♂とか来て楽しかった」と無邪気なコメントで感想を述べ、これが℃-uteファンの間で名言として広く認知されていた。

 グループの歴史を茶目っ気たっぷりにリスペクトした形のつんく♂に、℃-uteファンはツイッター上に続々と感想を寄せた。「つんく♂ 涙が止まらない」「な… 泣かせやがって…」「最後のつんく♂さんでテレビの前で℃-uteさんと大号泣。℃-ute大好きだー!」「何回見ても℃-uteちゃんとつんくさんのトコぶわわあああってなるううう」「つんくさん最高だなぁ!」「ユーモアたっぷりだけどめちゃめちゃ暖かくて愛に溢れた言葉だった」などと、つんく♂の℃-uteへの思いに感謝と感激のコメントが殺到している。

 15日にグループのブログを更新した中島は、その歌唱時の舞台裏を明かしている。

 歌い終わりに後ろを向くように伝えられていたという℃-ute。リハーサルでは武道館でのライブ映像を流すとされていたが、実際はつんく♂のメッセージ。「歌う前から涙腺崩壊でした」という中島は、「そして 歌い終わった後には『℃-uteとか居て楽しかった!!』のメッセージ あーーーーー」と驚きと感激のコメント。番組とつんく♂によるサプライズだったことを明かした。

 さらに、「つんく♂さんとスタッフさんの愛に感動。つんく♂さん℃-uteのために素敵なコメントありがとうございました!!!」と感謝の言葉を届けている。

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