ストーンズ、南米ツアーと歴史的キューバ公演収めた映画同時上映
ミック・ジャガー『ストーンズ オレ! オレ! オレ! ア・トリップ・アクロス・ラテン・アメリカ』
英ロックバンドのザ・ローリング・ストーンズ(以下ストーンズ)のドキュメンタリー映画『ストーンズ オレ! オレ! オレ! ア・トリップ・アクロス・ラテン・アメリカ』と、キューバ公演を収めたライブ映画『ハバナ・ムーン ストーンズ・ライヴ・イン・キューバ2016』が2017年1月4日に、東京・Zepp DiverCity TOKYOと大阪・Zepp Namba OSAKAで1日限りの2本立てで上映される。東京のイベントには、ストーンズのオフィシャル・フォトグラファーである有賀幹夫氏が出席し、トークショーもおこなう。
ストーンズは2013年に結成50周年を迎え、先日11年ぶりの新作『ブルー&ロンサム』を発売したばかり。音楽の歴史の1ページを作ったストーンズの最新中南米ツアーのドキュメンタリー映画が、今年9月トロント国際映画祭でプレミア上映され世界的な話題となった。また、そのツアー最終公演地キューバの歴史を変え、世界中でニュースとなった。
ドキュメンタリー・フィルム『ストーンズ オレ! オレ! オレ! ア・トリップ・アクロス・ラテン・アメリカ』は、英ハイドパークでおこなわれたストーンズ50周年のライブを制作したポール・ダグデイル監督率いるストーンズ・チームが、今年2月から3月までおこなわれたチリ、アルゼンチン、ブラジル、ペルー、ウルグアイ、メキシコ、コロンビア、キューバでのツアーを追いかけており、この南米ツアーのクライマックスであるハバナでのフリー・コンサートの舞台裏も部分的にフィーチャーしている。
そして、ライブ映画『ハバナ・ムーン ストーンズ・ライヴ・イン・キューバ2016』は、ストーンズにとって初のキューバ公演の模様を収めた作品。今年3月25日、中南米ツアーの最終公演の地首都ハバナにある屋外スポーツ複合施設で120万人の観衆を前におこなわれたフリー・コンサート。
3月20日にオバマ米大統領は、大統領専用機でキューバを訪問した。米大統領のキューバ訪問は88年ぶり。冷戦時代の対立から一転、昨年7月に54年ぶりにアメリカとの国交が回復。今年3月25日、ストーンズのキューバ公演が行われ、両国の新たな時代の幕開けを印象づけさせた。
キューバの共産党政権は、1960年代初頭より反政権的であったり、異分子的である音楽を禁止してきた。長年ロックやポップ・ミュージックが禁止されてきたキューバにとって今回のライブは歴史的なものとなり、世界各国でセンセーショナルなニュースとして取り上げられた。
1968年発表の「Jumpin'Jack Flash」で幕を開け、120万の大観衆を前にストーンズの名曲18曲(映画はその内の13曲を収録)、約2時間のパフォーマンスを披露。「(I Can’t Get No) Satisfaction」「Brown Sugar」「It's Only Rock'N'Roll (But I Like It)」等、ストーンズの歴史を彩る名曲たちの演奏は、キューバのロックンロール・ファンを大いに沸かせた。
キューバ公演についてミック・ジャガー(Vo)は「キューバ公演は純粋に素晴らしかったよ。途轍もない時間だった。見渡す限り広大な人の波なんだ。観衆からの熱狂の嵐を感じてもらえるはずだよ。僕にとっては突出した出来事だったんだ」と当時の景色を思い返した。
さらにキース・リチャーズ(Gt)は「太陽があって、月があり、星があって、ザ・ローリング・ストーンズがいたんだ。キューバがついに思い切り楽しむ機会を見るのは特別なもんだったよ。ハバナの夜は忘れることはないだろうね」と公演を振り返っている。
その新春2本立て上映イベントのゲストに、日本人唯一のストーンズ・オフィシャル・フォトグラファーである有賀幹夫氏が(Zepp DiverCity TOKYOのみ)登場する。また、そのホスト役を音楽評論家の大鷹俊一氏が務める。
ドキュメンタリー・フィルム『ストーンズ オレ!オレ!オレ! ア・トリップ・アクロス・ラテン・アメリカ』は、ライブ映画『ハバナ・ムーン ストーンズ・ライヴ・イン・キューバ2016』へ行きつく全貌が明らかになる姉妹作であり、この2つの映画を連続することでひとつの作品となる。それを同日に連続上映することの意味合いは大きい。これは、全世界でも初の試み。
■イベント情報
「ストーンズ姉妹作、新春豪華2本立てプレミア・ライヴ絶響上映@Zepp東阪」
日時:2017年1月4日
開場 13時30分 開演14時 終演18時(予定)
会場:Zepp DiverCity TOKYO、Zepp Namba OSAKA




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