VISUAL JAPAN SUMMIT 2016/最終日レポート
<VISUAL JAPAN SUMMIT 2016 Powerd by Rakuten>最終日レポ
日本最大級のヴィジュアル系ロックフェス『VISUAL JAPAN SUMMIT 2016 Powerd by Rakuten』が14日~16日、千葉市美浜区の幕張メッセで開催された。3日間で53組が出演し、10万人を動員した。終電を逃し、帰宅難民も数多かった最終日の3日目。その日の模様を以下に紹介する。(取材・長澤智典)
ぞんび、早朝9時からいきなり奈落の世界へ いつだって闇を投影
幕が開いたとたん、両手を前にゆらゆら突き出す“ぞんびポーズ”をしたメンバーたちが舞台に姿を現した。「今から君たちを墓場へ連れてってやるよ」、早朝9時から始まったライブの幕開けは、いきなり奈落の世界へ引きずり込む病みと刹那を重ね合わせた『墓場deラヴソング』からスタート。さすがヴィジュアル系、時間帯に関係なく何時だって闇を投影してくれる...記事の続き
THE MICRO HEAD 4N’S、キャリアに裏付けされた存在感で雄々しく
元FANATIC◇CRISIS/元D'espairsRay/元Aと、ヴィジュアルシーンの最前線に立ち、牽引してきたバンドのメンバーらが集また、THE MICRO HEAD 4N’S。舞台上へ姿を現したときから人を惹きつけるオーラを放っていたように、キャリアに裏付けされた存在感はさすがだ...記事の続き
NoGoD、しっかりと脈を打っていたX JAPANの遺伝子 正統派V系HR
エッジ鋭く、激しいハードロックな演奏を魅力に、場内中の人たちを暴れゆく熱狂へと引きずり込んだのがNoGoDだ。ド頭から彼らは、気持ちを熱く揺さぶる『神風』を武器に場内へ大騒ぎの空間を作り出した...記事の続き
ゴシップが撒き散らした媚薬、問答無用の重厚演奏で理性消える
最初から“奴ら”は、この空間で暴れ狂うことしか頭になかった――。「かごめかごめ~狂ったようにくすくす笑う」、狂ったように嘆き叫ぶヴォーカル朔のアカペラからスタート。『R-18』の演奏が始まった途端、狂気を孕んだ意識へ次々と熱狂の毒薬が注がれだした...記事の続き
ダウト、彼ら流“和ロック”ナンバーで華やかで艶やかな熱狂描く
華麗な歌系ダンスロック『感電18号』を通し、観客たちを跳ね踊る宴の空間へ導いたのがダウト。歌で身体を踊らせる。歌に酔いしれ、無邪気に騒ぎ狂う。体感的な熱狂も刺激的だが、心を躍動させる高揚は何度でも味わいたい快楽だ...記事の続き
Versailles、X JAPANの遺伝子をハードでロマネスクに受け継ぐ
客席中から響き渡った「We Are」「Versailles」のコール。すでに海外でも積極的に活動しているゴシックでフンフォニックなV系ハードロックバンドのように、世界を舞台にヴィジュアルシーンを牽引する存在として大勢の人たちがVersaillesへ熱い支持を表明していた...記事の続き
Angelo、熱い興奮に溺れた闘技場 勇壮な歌声と演奏で恍惚へ導く
舞台上にはカリスマという言葉が相応しい男が立っていた。ヴォーカルのキリトは、『Umbillcal cords』を凛々しく勇壮に歌いだした。なんて雄々しい幕開けだ。その様は、数多くの熱狂的な信者たちを前に説法を行う集会のよう...記事の続き
Royz、暴れ狂わせながらもしっかりと歌でも心掴む
会場へ熱を伝えるように、Royzのステージは『Emotions』から始まりの鐘を鳴らした。ミッド&ラウドな。でも、歌にはとても抑揚を持った熱があふれていた...記事の続き
THE SLUT BANKS、ノーギミックに感情を叩きつける 豪快さも哀愁
何もかもなぎ倒すように、THE SLUT BANKSは『TOY』を豪快にぶっ放しながらライブを幕開けた。ギミックなど必要ない、ただただ沸き上がる感情のまま魂を全力でぶつけれはいい。それ以外、この舞台上に何が必要と言うんだ...記事の続き
清春、空間を両断するアコギの音色 感情に突き刺す艶かしい歌声
アコギを激しく掻き鳴らし、高らかに歌い叫ぶ清春。一度、椅子に座った彼は、再びアコギを掻き鳴らしながら『忘却の空』を歌い出した。魂を詰め込んだ雄々しい歌声を後押してゆく2本のギター。とてもシンプルだ。だからこそ清春は、自身の歌声で楽曲をグイグイと引っ張っていた...記事の続き
DIAURA、狂気を抱いた演奏もメロディアスさで胸に染み込む
「独裁の庭、幕張メッセへようこそ。ぶち噛ますぞ愚民(観客)どもー!!」。DIAURAのライブは奈落の底から這い上がるよう、ジワジワと黒い熱を沸き上がらせる『胎動』から幕を開けた...記事の続き
Mumiy Troll、ロシアから風送り込む 自身も最高のバースデイに
ロシアはウラジオストックからやってきたソロシンガーのMumiy Troll。ライブは、エレクトロ/ニューウェイブ/ニューロマンティックな香りをミックスした『Superfly』で幕を開けた...記事の続き
MUCC、ラルクKEN乱入 破壊力満載のサウンドで華やいだ豪華狂宴
闇の底から音色を響かせるよう、厳かなギターの旋律が場内へ反響してゆく。漆黒の世界から一つの生命が誕生するように、黒い歓喜を持って『睡蓮』が流れだした。呪詛めいた言葉をつぶやきながら、MUCCの導きによって闇に生まれたその華はゆっくりと開花していく...記事の続き
vistlip、天へと駆け出し闇へと心地好く堕ちてゆく
vistlipのライブは『SINDRA』からスタート。胸をグッとつかむ歌へ瞬時に心が惹きつけられた。歌に乗せ響き出した演奏が気持ちをはしゃがせてゆく...記事の続き
金爆が見せつけた“V系エアロック”、YOSHIKIもリアル演奏で参戦
まさかX JAPANのコスプレ姿をして登場するとは。しかも「水商売をやめてくれない(紅)かー!!」と『紅』のフレーズに合わせて叫んだあとに、そのままX JAPANの『紅』をカバー。もちろん演奏はエアー。要はどこまで本物に成りきってはしゃげるか...記事の続き
cali≠gari、欲望剥き出しのパフォーマンス 躍り狂った宴
場内のあちこちに照らされたペンライトの光へ誘われるよう、cali≠gariのライブはダウナーで妖しげな香りを漂わせた『オーバーナイトハイキング』でスタート。照明を一切灯さない、無数のペンライトの光を頼りに、彼らは舞台上でゴシック&メロウな歌を奏で出した...記事の続き
LUNA SEA、明日への力に変えさせた「WISH」無数の輝きとともに
最終日の1曲目を飾ったのは、LUNA SEAの名前を一躍世間に広めた『ROSIER』だった。演奏が始まった途端、会場中の人たちが大きく手を振り上げ、RYUICHIの歌に思いきり声を返してゆく。ここにいる全員で『ROSIER』を作り出すのが当然のように、誰もがこの歌を自分のエンブレムとして胸に掲げながら歌っていた...記事の続き
己龍、極彩色で魅了した雅ロック 激しさと美しい歌メロの両立
今宵の己龍は、大きな会場に映える楽曲たちを中心に据え、戦いを挑んできた。彼らは冒頭で『天照』を披露、猛り狂う演奏を持って観客たちの頭をガンガンに振り乱しながら、気持ちを熱くさせるサビ歌で触れた人たちの心をしっかりと掴んでいった...記事の続き
X JAPAN、全身全霊を捧げる 遊び心を加えながらの圧巻ステージ
ドラム台の上に立ち、Xポーズを示すYOSHIKI。無数の炎が吹き上がる中、X JAPANのライブは『MIRACLE』で幕を開けた。厳かな始まり。だが、演奏は次第に高揚した空気に支配されてゆく。クラシックでいうならば第一楽章のように、そこには、これから途轍もないことが起こるドキドキにも似た嬉しい高揚が満ちていた...記事の続き
無敵バンド、狂宴締め括る豪華リレー YOSHIKIはTAIJIのベースで
無敵バンドのライブの前にGLAYのTERUが登場し、MCを担当。無敵バンドのヴォーカルとして登場したのがGALYのTERU、LUNA SEAのRYUICHI、X JAPANのToshl...記事の続き