宇崎竜童、ビートルズ武道館公演「ほとんど聴こえなかった」
ビートルズについて語る宇崎竜童(撮影・松尾模糊)
歌手で作曲家の宇崎竜童(70)が8日、東京・ニッポン放送イマジン・スタジオでザ・ビートルズ(THE BEATLES )のスペシャルイベント『ミート・ザ・ビートルズ・ライブ in イマジン・スタジオ』に出演した。音楽評論家の萩原健太氏とともに50年前の来日公演の思い出や、ザ・ビートルズの音楽について語った。宇崎は来日公演について「ほとんど聴こえませんでした。周りが全部女の子で叫び方が尋常じゃなかった」と当時を振り返った。
このイベントは9日に世界同時発売される、ザ・ビートルズのライブ・アルバム『LIVE AT THE HOLLYWOOD BOWL』と、22日に日本公開される映画『THE BEATLES~EIGHT DAYS A WEEK-The Touring Years』を記念し開催された。イベントではアルバムの音源の先行試聴と映画に収められた映像の一部を試写、抽選で選ばれた100人のビートルズ・ファンが、その音源と映像を一足先に楽しんだ。
今回のライブ・アルバムは1977年にLP盤として発売された邦題『ザ・ビートルズ・スーパー・ライヴ!』の全13曲にボーナストラック4曲を加えた初CD化作品。映画はロン・ハワードが監督を務め、『ザ・ビートルズ・アンソロジー』より21年ぶりのアップル公式作品となる。
イベントには、実際に1966年、東京・日本武道館での来日公演を観覧した宇崎と、小学生の頃からビートルズを聴き始めたという音楽評論家の萩原氏がゲスト出演。宇崎は「当時、尾藤イサオとザ・ドリフターズ、内田裕也、ジャッキー吉川とブルー・コメッツがザ・ビートルズの前座をやったじゃない? 実はブルー・コメッツの事務所の社長が俺の兄貴だったの」と身内に関係者がいた事を明かした。
公演の様子について宇崎は「歓声で(演奏の音が)かき消されてね、ほとんど聴こえませんでした。周りが全部女の子で叫び方が尋常じゃなかった」と、当時の彼らの人気の凄まじさを振り返った。
また、宇崎の妻である作詞家の阿木燿子さんとは、当時すでに付き合っていたと言い「阿木燿子はね、ザ・ビートルズにそんな興味ありませんでした。初めて会った時に歌手・城卓矢の『骨まで愛して』が好きだと言ってました」と宇崎とは音楽の趣味が異なっていたことを明かした。
萩原氏はザ・ビートルズの魅力について「理詰めじゃないけど、才能豊かな人たちの集まりなんで素晴らしいですよね。推論ですけど、間違って入ってしまった音も、“これいいじゃん!”って採り入れてたりすると思うんですよ」と語った。
最後に宇崎は「今、ちょっと人の音楽にも、自分の音楽にもトキメキがなくなってきているんですよね。今回、あの凄まじいザ・ビートルズ女性ファンの歓声を聴いて、映像を観て何かこう胸に迫るものがウワ―と湧いています。ここから何か産まれそうな気がしています」と再び創作意欲を掻き立てられたと語った。(取材・松尾模糊)



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