発売記念イベントに出席した桜雪(撮影・桂伸也)

発売記念イベントに出席した桜雪(撮影・桂伸也)

 アイドルグループ仮面女子でアリス十番の桜雪が、自身の東大合格という経験を綴った本「地下アイドルが1年で東大生になれた! 合格する技術」を23日に出版。その発売記念イベントが27日、東京・秋葉原でおこなわれた。桜雪は、売り上げ目標として「ミリオンセラーです!」とヒットを祈願し、本の略称を「地下東(ちかとう)」と呼んでいることを明かした。

 桜雪は、東京学芸大学附属高校3年の夏に「アリスプロジェクト」に所属。“受験生アイドル”としてブログ「桜雪の東大一直線娘」(現・桜雪の東大のすすめ)を開設。ブログは、1日10万PVを超え、一躍アメブロ受験カテゴリーで1位を獲得するなど、超人気ブロガーになった。現役受験時には「E判定(再考圏)」のまま東大を受験し、失敗。一浪後に学力を大幅にアップさせ、再度東大受験に臨み、東大文科三類へ合格。東大在学中は東大生アイドル、今年4月の卒業後は東大出身アイドルとして活躍を続けている。

 桜雪は、アイドルとしての活動を進めながら進学をした意図を「もともと勉強ができるという以前に、人を楽しませるということが大好きだったから芸能の道に進みました。さらに自分の教養を使って、いろんな世界の文化を紹介するとか、ジャーナリストっぽいことをするとか、もっと幅を広げて、一見難しそうなことも楽しんで教えてあげられたり、届けたりできたら、と思っていたんです」と明かした。

 そもそも東大を目指したことについては「入試問題を見て決めました。いろんな赤本(教学社刊の大学過去問題集)を見て、『いろんなことを理解していて、そのことを語れる』人でないと解けないという印象を受けて『この問題が解けたらカッコいいな』と思ったことをきっかけに、始めた」と当時を振り返った。

 また桜雪は、1年間の予備校生活でE判定から合格圏内へ学力を上げる際、1日あたり14~16時間、少なくとも10時間以上の勉強時間を費やしていたという経緯を語り「でも退屈はしませんでした。うまく勉強するメニューというか、味を変えていろいろ食べる、という感覚で勉強をしていましたから」と猛勉強を続けられたコツを明かした。

 アイドルと大学生を兼任しても、その仕事の合間で自主的な勉強を継続したという。そのため「私は大学生になったら、飲み会やバーベキューとか、スノボに行ったりするものだと思っていたんですけど、一つも達成できませんでした。新入生歓迎会すら行ってないんです。交友関係も広がらなかったし、大学生偏差値みたいなものがあったとしたら、私はすごく低かったと思います」と語り「まずサークル化部活に入って、友達をたくさん作りたかったですね。大人数で集まってワイワイというのがなかったので、漠然とした憧れがあります」と悔いを語った。

 東大合格により自身が得たものとして「心理学を専攻していたので、心理学を生かしたお話ができればいいなと思います」とこれからの抱負を述べた。合わせて「仮面女子って資金は海外での活動も多いんですけど、行った先では必ず現地の言葉で現地の人とコミュニケーションするということをポリシーにしていてるんですが、このまま勉強を続けて、いろんな言葉をしゃべれるようになりたいと思っています」とさらなる野望も明かした。

 そして本の出版に際し、その売り上げ目標を「ミリオンセラーです! 七夕の短冊にも書きました」とヒット祈願。「結構長いタイトルなんですけど、ヒットした書籍って、省略型のタイトルで短く呼んでもらえるので、私のこの本も短い愛称で呼んでもらい、愛される本になればいいなと思います」と希望を語った。ちなみに現在、仲間内で付けている省略タイトルは「地下東(ちかとう)」であると明かした。(取材・桂伸也)

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