固定概念ぶち壊したい、NOISEMAKER ライブで得た確信「ROAR」
INTERVIEW

固定概念ぶち壊したい、NOISEMAKER ライブで得た確信「ROAR」


記者:村上順一

撮影:

掲載:16年05月25日

読了時間:約15分

自分が信じているものに確信がある

――先ほど、ライブに来てくれている人も「聴いてみたい」という意見からも日本語を取り入れたと言ってましたが、ネットやファンの声は聞くタイプですか。あと、辛口なコメントとか気にするタイプ?

UTA(Dr)

UTA(Dr)

AG 自分は辛口なコメント的なのは気にならない方ですね。自分が信じているものに確信があって出しているので。人それぞれ好みがあると思うし、批判的な意見は気にしないですね。それによって揺らいだりはないですね。

――逆に良い意見はどうですか?

AG そりゃあ良い意見ですからね(笑)。まあ全員がそうなのか分からないですけど、ミュージシャンは自分が一番良い、世界一カッコ良いと思っているものだから、「これまずいよね」と言われたところで「その人の好みに合わなかったな」としか思わないと思うんですよ。多分、自信がないと揺らいじゃうかもしれないですね。

――エゴサーチとかしますか。

YU-KI しますね。“NOISEMAKER YU-KI 筋肉”で。これは冗談ですけど(笑)。リリースやライブの発表があった時にどのくらい反応があるのか、バンドが今どの状態にいるのか確認するためにNOISEMAKERで検索することはありますね。

AG 良くも悪くも反応があるのは嬉しいですね。

HIDE 僕は検索は全然しないですね。

UTA 僕はしますよ!自分の名前で(笑)。

AG 話題になってるの?

UTA 話題になっている時もありますよ。たまに目撃情報とか(笑)。

AG (笑)。

『ROAR』でイメージの固定観念をぶち壊したい

――今回、曲順決めはどうでしたか。

YU-KI 「Matador」から「Minority」の流れが良いんですよ。この2曲の流れが素晴らしすぎる(笑)。

――確かにこの流れは良いと思います。

YU-KI 結構この「2曲の流れが良い」という意見は多いんですよ。
 
AG 僕の父親も「Matador」が一番好きって言ってましたよ(笑)。

――曲順は試行錯誤しましたか。

AG いや、そんなに考えなかったですね。割とスムーズに決まりましたよ。

UTA 僕はもうラストは「One Way Letter」で決まりでしたね。もうそれをゴリ押ししていたんですよ。

――「One Way Letter」はどのような経緯から出来た曲なのでしょうか。

AG 説明するのも照れ臭いんですけど、母親から手紙が来るんですよね。でも男って手紙書かないじゃないですか。なので、一回も返事をしたことがなかったんですよ。この「One Way Letter」が手紙になって欲しいなという思いからこの曲を書きました。母親からの「One Way Letter」に初めて返したLetterということになるのかな。

YU-KI 返事ががめっちゃ遅いね。しかもみんなに見えるように返すというね(笑)。

AG でもこれは自分が書いたというと、「そういう曲なんだ」という感じになってしまうので、これを自分に置き換えて欲しいんですよね。

――UTAさんは「One Way Letter」を気に入ってますが、やはり歌詞に共感したのですか。

UTA 歌詞やメロディーもそうなんですけど、特に間奏がエモーショナルでキテるんですよ。

――アウトロにはアコギも入ってますよね。NOISEMAKERでは珍しいですよね。

AG そうですね。アコギは最初の方にも入っていたんですけど、ピアノも入れたいとか色々やっていたらゴチャゴチャになっていって(笑)。結局アウトロだけ残ったんですよ。

――アルバムは「Butterfly」から始まったと言ってましたが、出来た順番は?

AG 完成順では「Butterfly」、「Point of Origin」、「Flag」、「2nd Sun」かな。

――「2nd Sun」は今までのNOISEMAKERらしいサウンドですよね。

AG 「2nd Sun」は前作『NEO』を作っている時には、既にあった曲なんですよ。歌詞も全部出来ていたのに、その時はアルバムに収録されなくて悔しかったですね(笑)。

――やはり全体のバランスを考えて、今回、満を持して収録されたという感じですか。

YU-KI 確か、出来た時に次作に入れようという話になっていたと思いますよ。

AG 色々あったからね(笑)。

――『ROAR』が完成したことによって、この先NOISEMAKERはどのようになっていきたいですか。

YU-KI 売れたいですね(笑)。でも、コツコツと着実に行きたいですね。

UTA まずは多くの人にNOISEMAKERを知ってもらいたいですね。

AG そうだね。まだ僕らの存在自体を知らない人が多いと思うし、たぶん「NOISEMAKERってこういう音楽でしょ」と固定概念を持ってしまっている人もいると思うんですよね。音を聴いてもらえたら変わると思うし、『ROAR』でイメージの固定観念をぶち壊したいというのがありますね。あとはもっと大きなステージを掴んでいきたいですね。

HIDE 売れるために何をしていくかとか、最近よく考えるんですけど、やはり継続していくことが大事かなと思うんですよね。同じことばかりやっていてもダメだと思うし。周りが“ハっと”驚くことを毎日考えていかなければダメですね。そういう積み重ねが大事ですね。

――では締めはUTAさんお願いします。

AG これでアルバムの売れ行きが変わるから頼むよ(笑)。

UTA これはプレッシャーだな(笑)。まずはアルバムを手にとってもらって、ライブを体感してもらえれば僕たちの魅力が100%伝わるんじゃないかなと思うので、まずは鍵(Butterfly)を手に入れて鍵穴(ROAR)を開けてください。これダメかな?

一同 (笑)。

(取材・村上順一)

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