固定概念ぶち壊したい、NOISEMAKER ライブで得た確信「ROAR」
INTERVIEW

固定概念ぶち壊したい、NOISEMAKER ライブで得た確信「ROAR」


記者:村上順一

撮影:

掲載:16年05月25日

読了時間:約15分

「Home」と言える故郷が沢山ある

――「Mouse Trap」の歌詞は実体験ですか。

YU-KI(Ba)

YU-KI(Ba)

AG 基本的に僕は自分の実体験や友達の体験したリアルな話書いています。怒りやフラストレーション、モヤモヤしたことなど、プラスの方向に背中を押すような歌詞にしたいと思っているんです。「Mouse Trap」は友人の話からです。何があったかというのは想像して欲しいですね。まあ、上手い話の裏には何かあるんですよ。

――「Mouse Trap」の間奏のリフもカッコイイですね。

HIDE この時はまだ雑巾は絞れる状態だったので、すんなりこのリフは出てきましたよ(笑)。

UTA バシャバシャだったよね(笑)。

――「Home」では歌詞に日本語を入れてきたけど、このバランスで入れた意図は?

AG 日本語詞にトライしようと思って、日本人の前で歌っていて、慣れていて使うものをやってみたいと思ったし、ライブに来てくれている人も「聴いてみたい」と言ってくれていたので入れてみました。何の曲が合うかなと考えて、「Home」が自分の中で作りやすいなと思ったんですよ。バランス感覚でどのくらい(日本語を)入れようかなと考えた時に、この量が今の自分にとってバランスがいいなと思ったんですよね。日本語でダイレクトに伝わるのであれば、この歌詞で一番キーになるものを、この短い中に詰めようと思いました。

――「Home」はどのような曲でしょうか。

AG 曲を聴いた時に切ないけど、力強い感じがしたんです。僕の中で書きたいアイデアがあったんですよ。僕とHIDEの親は転勤が多かったんで、小っちゃい頃は転々としていたんです。なので、「Home」と言える故郷が沢山あるんです。今は東京に出てきてまた住むところが変わって、同じような状況の人が沢山いると思うんですよ。昔住んでいた場所に2度と行けなかったとしても、「いつでも帰れるんだよ」というのをテーマに書きました。

――転勤は北海道を転々と?

AG そうです。稚内、室蘭、帯広、苫小牧、札幌といろいろ行きましたね。帯広の転勤が一番きつかったですね。泣きましたもん。住み慣れた愛着のある家、友達と別れるのも嫌だったし。あと当時、好きだった女の子がいて、転校直前にその子と両想いだったんですよ。すごい嬉しくて、テンションが上がっている最中に、父親から一週間後に「転勤するから」と告げられたんですよ。このタイミングでと思いましたね(笑)。

YU-KI むしろ離れたくない理由はそれだけでしょ(笑)。

――HIDEさんは当時そのことは知ってましたか。

HIDE 全然知らなかった(笑)。

AG まあ、でも家から離れるのが辛かったですね。

――その想いまでもがこの「Home」に込められていると。

AG さてどうでしょう(笑)。

HIDE でも本当に転勤は辛かったですよ。僕は中学生だったんで、よく転校してヤンキーに絡まれました。

一同 (笑)。

AG でも一番強く出ているのは、北海道から東京に出てきた時の想いが、「Home」には詰まっているかもしれませんね。

UTA HIDEが仮歌を歌っている「Home」のデモもかなり良かったんですよね。今4人一緒に住んでいるんですけど、AGとYU-KIはまだ帰ってきていなくて、僕だけ帰ってきたんですよ。HIDEは下の階で曲を作っていて、「今日も曲作ってるんだなあ」と思ったんです。そんなこと考えていたら、HIDEが急に歌い出したんですよ。その曲が「Home」だったんですけど、その時のメロディが割と良かった。まあ割となんですけど(笑)。

一同(笑)。

YU-KI なんかプロデューサー目線だな(笑)。

――そのデモも聴いてみたいですね。

YU-KI けっこう笑うポイントもありますよ(笑)。

――デモからメロディはあまり弄ってない?

YU-KI Aメロはメロディのレンジを変えたぐらいだよね。

AG Aメロはキーを変えて、元にあったメロディはハモりパートになったんですよ。あと、日本語の部分は、元のメロディだと嵌りがイマイチだったので、ちょっと弄りましたね。

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