Head Phones Presidentが初の試み、ロックミュージカル開催へ
Head Phones President
昨年、結成15周年を迎えたヘヴィ・ロックバンドのHead Phones Presidentが3月に渋谷・Club Asiaでおこなったワンマンライブ『HEAD PHONES PRESIDENT 「alteration」TOUR×clubasia 20th Anniversary』のステージで、ヘヴィ・ロックとミュージカルとの初のコラボレーションであるロックミュージカルショー『STAND IN THE WORLD』をおこなうことを発表。その詳細情報が今月4日に報じられた。
Head Phones Presidentは、ボーカルのAnza、ギターのHiro、ベースのNarumi、ドラムスのBatchからなる4人組のバンド。これまでも国内では『LOUD PARK』や『OZZFEST JAPAN』など大規模ヘヴィ・ロックイベントをはじめ海外のイベントやライブにも積極的にチャレンジしている、日本のヘヴィ・ロックシーンをリードするバンドの一つだ。
その音楽性もさることながら、ボーカリストAnzaの経歴もヘヴィ・ロックバンドのボーカリストとしては非常にユニークだ。彼女は元々アイドルユニット「桜っ子クラブさくら組」のメンバーとして活動、さらに1993年より始まったミュージカル「美少女戦士セーラームーン」の主役に抜擢、2003年に帝国劇場で行われたミュージカル『レ・ミゼラブル』など、数々の舞台で女優としての活躍を果たしている。今回おこなわれるミュージカルとのコラボは、そんな様々な経歴を持つAnzaが、昔より抱いていた願望が発端にあったという。
作品は、耳の聴こえない少女と、目の見えないの青年という二人をめぐり、一人の歌人が時には天使の顔で、時には悪魔の顔で導いていく姿を、美しくも激しい音楽と、大きくも繊細な舞で表現することで描いたストーリー。タイトル『STAND IN THE WORLD』は、Head Phones Presidentが2012年に、現在の4人の体制になって初めてリリースしたアルバムのタイトル。そのタイトル曲『Stand in the World』は、彼らのライブでも一番メインとなる場面でプレーされる、彼らの楽曲の中では重要な一曲となっている。
脚本・演出は 劇団teamオムレットを率いる脚本・演出家の林将平。舞台の出演はAnzaをはじめとしたHead Phones Presidentのメンバーのほかに女優、タレントとして活躍する山川恵里佳、テレビドラマ「相棒」「渡る世間は鬼ばかり」などにも出演している俳優の小田マナブ、Anzaとともにミュージカル『美少女戦士セーラームーン』に出演した笠原竜司、小野妃香里、岩名美紗子など、Anzaと舞台での共演を果たした、縁の深い豪華な面子が出揃っている。(文・桂 伸也)



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