ステージに立つ八代亜紀

ステージに立つ八代亜紀

歌手の八代亜紀が、2月29日に神奈川・MOTION BLUE YOKOHAMAにて「AKI YASHIRO 哀歌~Premium Night~」を開催。2回行われた公演のうち、1stステージの模様をレポートする。

同公演は、10月28日に発売された八代亜紀が初のブルースに挑むニューアルバム『哀歌-aiuta-』の発売を記念して行われたもので、昨年11月17日のBLUE NOTE TOKYO、12月19日の国際フォーラム ホールCに続く、3度目となる再追加公演。ブルージーなサウンドの鳴るステージに煌めかしい黒いドレス姿の八代が拍手で迎え入れられると、サックスの音色を響かせ「St. Louis Blues」で幕を開ける。時に「イェイ!」とバンドメンバーを指差し楽器ごとの演奏を引き立てていく、息ぴったりなステージを作っていった。

「皆様こんばんは。哀歌~Premium Night~です。」と挨拶すると、「赤レンガは憧れだったの。港の見えるライブハウスが大好き。」と嬉しそうに語る。また「今日はテレビが入ってるの。皆様も映ります。顔出しNGの方は言ってね。」と笑いを誘いつつ、3月31日にTOKYO MX 開局20周年記念特番としてこのステージの模様が放送されることを発表した。

続いては日本の歌を、と「別れのブルース」をじっくりと聴かせ、軽快なリズムにのせた「フランチェスカの鐘」では観客も身体を揺らしていく。「皆さんついてきてますか?」と問いかけ、「今日はやさぐれた感じで」と始めた藤圭子カバーの「夢は夜ひらく」を、フルートの旋律の光るアレンジで魅了。盛大な拍手に包まれるステージで、「圭子ちゃん、イメージ変わった?」と天を仰いでみせた。

あっという間にライブも中盤に差し掛かると、続いては『哀歌-aiuta-』よりオリジナル曲を披露。「ちょうど横浜にピッタリな曲」として横山剣の提供曲「ネオンテトラ」をしっとりと歌い始める。自身を“代弁者”と称する八代の切なくも力強い熱唱に、息を呑むステージを繰り広げた。そしてどん底の悲しい歌をオーダーしたという中村 中の提供曲「命のブルース」を、時に荒々しいピアノアレンジに乗せ熱を帯びた歌声で届けると、ひときわ大きな拍手の中ステージを後にした。

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