浅川梨奈、廣川奈々聖、「コピンク」という転換点
INTERVIEW

浅川梨奈、廣川奈々聖、「コピンク」という転換点


記者:木村武雄

撮影:

掲載:16年02月24日

読了時間:約19分

アイドルを辞めていた可能性も

浅川梨奈(SUPER☆GiRLS)

浅川梨奈(SUPER☆GiRLS)

児玉雨子 さて、コピンクに決まった当時の気持ちはいかがでしたか。まずは2代目コピンクの浅川さん。

浅川梨奈 私が声をかけてもらった時はちょうど、GEMの正式メンバーから落ちて(編注:浅川梨奈はGEMの元スターティングメンバーで、当時のマイジェム(宝石)はローズクオーツ)、ストリート生としてまた一から始めようとしていた、「ストリーグ!!」(編注=全国ストリート生によるステージバトル大会)のキネマ倶楽部での開会式の時だったんです。元々は同じストリート生の加藤里保菜(編注=浅川とは同期・現在TBS系列「ランク王国」MC)が、ピンクスのMCとして色々とお仕事させてもらっているのを横で観ていたタイミング、GEMに落ちてどん底だった時に声を掛けて頂いて。実はその時はもうアイドル辞めたいって思っていました。

児玉雨子 え!

浅川梨奈 でも、経験していく過程で救われていったというか、コピンクがあったから頑張ろうと思えたし、今の自分があるなと思っているので、あの時、コピンクがなかったらここにはいなかっただろうなと思います。

児玉雨子 実は浅川さんが武道館でのGEMの正式メンバー決定オーディションに落ちた時のステージを私も観ていて。(GEMの正式)メンバーの決定は、その場で合格者の名前が呼ばれていったんですけど、選ばれなかったメンバーも最後のメンバーの名前が呼ばれるまでステージに立って残っていました。選ばれなかった以上、浅川さんも最後はステージを去らなくてはならなかったのですが、彼女だけがしっかりお辞儀をしてステージを去っていったんですよ。それを観ていたコピンクのスタッフさんが、その姿に一目惚れしたみたいで。

浅川梨奈 ・・・

児玉雨子 浅川は普段はお茶らけてはいますけど、かなり真面目な子で。それがきっかけで、2代目コピンクをお願いしようという話になったそうです。今ではグラビアやバラエティなど幅広く活躍されていて。辞めないでいてくれてありがとう。

浅川梨奈 (笑)

廣川奈々聖(わーすた)

廣川奈々聖(わーすた)

児玉雨子 廣川さんは?

廣川奈々聖 私もコピンクをやっていなかったら、いまアイドルそのものをやっていなかったですね。

児玉 こりゃまた!

廣川奈々聖 ストリート生だった時に「3代目コピンクに決まったよ」と言われて「えっ!あのコピンクに!」って驚いて。宮本佳林さんや浅川梨奈さんがいて「それからの私っておかしくない?」と思ったんです。私絶対に合わないなと思ったけど、でもコピンクをやらせてもらえることになって、ドキドキしながら新しいことに挑戦させてもらえることになって、実は当時はストリート生を辞めようとちょっと心の中では考えていて、でもコピンクに決まったからもう少しストリート生を続けていこうと思ったんです。だからコピンクがなかったら辞めていた。それで、コピンクをやらせて頂いている最中にわーすたが結成されることになってそのメンバーになって、今があるという感じなので本当に感謝してます。

児玉雨子 ちょっとぉ。歴代コピンクは皆、コピンクがなかったらアイドル辞めていたって言っていますね(笑)宮本佳林ちゃんもそうだし。

浅川梨奈 皆、辞めるギリギリでコピンクに救われているんですよ! どん底じゃないけど、これからどうしていこうと彷徨っているところにお声をかけてもらって。少なくとも私はそうだったので。

児玉雨子 なんとまあ。でも情けや憐憫ではないんですよ。スタッフの間でも「この人がいいんじゃないか」という、ちょっとした議論はありました。

浅川梨奈 私、結構苦しんだんですね。本当にGEMに落ちたら辞める話をしていて…実は今だから言えますが、私の地元までプロデューサー(avex iDOL Street樋口氏)さんが来てくれて話し合いをしたんです。私の親もGEMに落ちたら辞めると言っていたので。「ストリーグ!!」が終わるまではいようかなという感じだったんですよ。ホント辞めるギリギリで、コピンクに声を掛けて頂いたんです。

児玉雨子 やだもう!AKINAさんは芸能界を辞めようかなと思った時期はありましたか。

AKINA(宮里明那)

AKINA(宮里明那)

AKINA 私は「辞める」という考えは全くなかったですね。気が付いたら幅を広げて活動していたという感じだったので。

児玉雨子 デビューはおいくつだったんですか。

AKINA 12歳ですね。

3人 早い!

AKINA 歌って踊るということが夢だったので、小学校6年生だと、もうそれ以外のことは考えられないんですよね。徐々に大きくなってソロになったという感じだったんです。

児玉雨子 当時の業界は、学校に行き直すこともできなくて選択肢もなかったと聞いています。今はよかれあしかれ恵まれているから、辞める辞めないという選択は本人にかかってきちゃう部分もありますよね。十代半ばで人生の決断を迫られるから、そういう意味では辛いところもあるんでしょう…。

AKINA 辞めてしまう人の気持ちは、大人になって分かるようになりましたね。私がずっと、「売れたら幸せになれる」「売れたら自分の意見を聞いてもらえる」と、何にでも「売れたら…」と思っていたんですけど、実際はそういうことはなくて、売れなくても幸せだし、売れても幸せだし、自分自身が決めることなんですよね。例えば、練習だから気持ちが乗らないとかではなくて、練習が楽しいと思えば練習場所がステージになるし、街を歩いていても街灯がスポットライトになるし、生活の中で意識を変えていったら辞めたいという気持ちもなくなってきちゃって。

児玉雨子 「街灯がスポットライト」ってスゴいグッときました。素敵です。それにしても「街灯」って本当にいい単語だな~。私、「街灯」って好きなんです~。いい~。

浅川梨奈 ちょっと何の話してるんですか!?

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