舞台あいさつに出席した行定勲監督(撮影・柚月裕実)

加藤シゲアキと中島裕翔が初舞台あいさつ

舞台あいさつに出席した行定勲監督(撮影・柚月裕実)

 Hey!Say!JUMPの中島裕翔(22)とNEWSの加藤シゲアキ(28)、行定勲監督(47)が24日、東京・台場のシネマメディアージュで行われた、映画『ピンクとグレー』の大ヒット御礼舞台あいさつに出席した。主演の中島と原作者の加藤が揃って舞台に立つのは今回が初めて。

 原作となる「ピンクとグレー」(角川書店)は2012年に出版された、加藤シゲアキの作家デビュー作で、累計40万部を突破している。初の映画化に、映画初出演にして初主演を飾る中島と初めてづくしとなった。

 中島と加藤が劇場の後方から登場すると、会場は黄色い声援につつまれた。歓声を聞いた行定監督は「コンサートかと思った」と、多くのファンに見守られながらのスタートとなった。

 映画は9日に公開され興行収入3億5000万円を記録。中島は「3億という数字を聞いて全然ピンときてないんですよね。すごい額というのはわかるんですけど」と実感がない様子で、むしろ「大ヒットしてなかったらどうしようかなって思っちゃったんですけど(笑)」と不安だったことを明かし「今日たくさんの方に来ていただいてホッとしています」と安堵の表情を浮かべた。

 加藤も実感がないとしつつも「友人が映画を見に行こうとして満席で入れなかった」というエピソードを耳にして嬉しいと語った。今日も各地で満席だったと聞いて、中島が静かにガッツポーズを見せた。

 ジャニーズの先輩が書き下ろした作品で映画初主演を務めた中島はプレッシャーがあったといい、「映画は映画で違う見方ができるというふうにしてアレンジもたくさんしていますし。特に62分後の衝撃は、原作あってからこその生まれたアイデアだと思うのですけど。プレッシャーと挑戦の狭間に置かれていましたね」と語り、大ヒットしたことで期待に答えられたかという質問にはたどたどしく「あ……あります(笑)」と控えにうなづいた。

 一方、加藤は、後輩の中島が主演を務めると聞いて「裕翔がやるの、おもしろいかもなって、意外とすんなり受け入れられて、僕の性格もあるんでしょうか。彼が演技をしているのも演技が好きなのも知っていました」と期待していたことを明かし、更に出来上がった映画を見たときは「期待は壊れなかった、裕翔で良かったなと。僕自身がむきだしで書いた小説で、小手先じゃなくて、肉体でむき出しでがんばって欲しいなって。文字通りがんばっていました」と満足の様子だった。

 映画は、原作にはないその後の物語が追加されていたが、加藤にとっても構造に凝った小説だったこともあり、映画のためにもう一度組み直した行定の構成に、自分がそのアイデアを使いたかったと語った。加藤のお気に入りは、劇中でインタビューを受け、謙遜しているシーンで「ああいうシチュエーションめっちゃあるんですよ」、「シゲっぽい」と自分と中島が重なったシーンがあったと振り返った。

 笑いにあふれた舞台挨拶を終え、最後に加藤そして行定監督からサプライズで中島に大きな花束が手渡された。ラッピングもピンクとグレー。

 大人気・スター白木蓮吾を死においやったのは、誰か? 何か? 第一発見者である親友・大貴がたどり着いた死の真実とは――《幕開けから62分後、“世界が変わる仕掛け”でもうひとつの物語が生まれる!》映画のコピーにあるとおり、目の前で世界が大胆にかわるところもこの映画の魅力だ。なお、舞台あいさつの主要なやり取りは以下の通りに紹介する。(取材・柚月裕実)

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加藤シゲアキと中島裕翔が初舞台あいさつ

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