[写真]DEENの新曲配信で好調(2)

懐かしの「8cm CD」

 7日発売されたDEENのニューシングル「ずっと伝えたかった I love you」。同シングルでは、通常のアルバムサイズの12センチCDに加えて、「8センチCD」としてもリリースされた。ネット上では、この「8センチCD」が話題を集めている。

 まとめサイトやTwitterでは、8センチCDの存在を知らない若者や当時を懐かしむ人々の書き込みが多数あった。また、関係者によるとCDショップには問い合わせが殺到しているという。この反響を受けて、レコード会社スタッフ(EPICレコードジャパンDEENプロモーション担当)が8センチCDを発売した理由を以下に語った。

 『僕を変えた8センチのCDは宝物』…新曲で歌われたこの一文から今回の企画が始まった。 全てがキラキラしていた90年代。音楽業界も活況を呈していて、短冊形の8センチCDが巷に溢れていました。

 現代の若者にほとんど馴染みがないであろう8センチCDは、DEENと共に90年代を駆けぬけた世代にとっては懐かしい思い出と共にあり、甘酸っぱい恋の記憶とも切り離せない、青春時代の宝物と言っても過言ではありません。

 そんなCD中心のレコード業界がダウンロード配信の登場を経て、サブスクリプションサービスなどの新しい音楽の楽しみ方が生まれている中、DEENが新曲「ずっと伝えたかった I love you」を8センチCDとしてリリースするのには、大きな意味が込められています。

 それは、文字通り音楽を手に取り、プレイヤーにかけて観賞し、そのジャケットを眺めては二度美味しいという、アナログな音楽の楽しみ方を経験したことのない世代のリスナーに対しての、音楽の作り手からのメッセージです。

 まず私自身が、完成した8センチCDのサンプル盤を手に取って感じたのは、90年代に当たり前のように感じていた、「忘れていた感覚」が蘇って来たことです。

 音楽を手には取れない「音源データ」として手に入れる事が当たり前になって来た今、新譜をCDとして手に取って感じるドキドキ・ワクワク感、それをパソコンではなく、CDデッキ(※本作は必ず8センチCDの対応のプレイヤーで再生して下さい)に入れて再生する時の、その所作一つ一つに感じる懐かしさ、音楽に対する愛おしさ、まさに自分自身が10代の頃、リスナーとしてDEENの8センチCDを聴いていた頃の感覚が一気に蘇り、思わず胸が熱くなりました。

 8センチCDのセットされているプラスチックのケースはもちろん、半分に折れるようになっていますし、アルバムやマキシシングルと一緒に並べようとするとレイアウトが難しいのもご愛敬。

 「ずっと伝えたかった I love you」のCDを再生すると、そこで歌われているのは90年代を思い出す「ポケベル」や「レインボーブリッジ」と言った言葉達。そして「僕を変えた8センチのCDは宝物」というメッセージ。DEENの新曲が「90’s」をテーマに制作された事からこの企画が生まれました。

 ワンクリックでどこにいても好きな音楽が手に入る現代、パッケージを手に取るリスナーは少なくなってきたのかも知れません。しかし、そんな今だからこそ、あなたにとっての「宝物」の一枚を見つけて欲しい、これが”ずっと伝えたかった”メッセージなのです。

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