「ディズニー・オン・クラシック」リハーサルを取材
リハーサルの様子(撮影・小池直也)
ディズニーの名曲を、オーケストラの演奏と米ニューヨークで活躍するボーカリストの歌声で届けるコンサート『ディズニー・オン・クラシック ~まほうの夜の音楽会 2015 “I Love You ~ きせきの言葉”』が11日から東京を皮切りに全国で開催される。そのリハーサルが10日、東京・文京シビックホールで行われ、報道陣に公開された。
同コンサートは、数々の名曲を生み出してきたディズニー映画、そしてパレードの音楽を生オーケストラで再現する事でも人気を集めている。
この日公開されたのは第一部と第二部。
今春に新たに立ち上がったオーケストラ「オーケストラ・ジャパン」が演奏を務めるとあってクラシカルな演奏と思いきや、電子楽器を取り入れるなど伝統に捉われないサウンドづくり。
幻想的なライティングで雰囲気を作り出す照明装置の演出や、アニメ映像と音楽がシンクロする場面もあり、視聴覚での刺激は観衆を飽きさせない。
第一部は、東京ディズニーリゾートやゲーム、ファンからの人気投票によって選ばれたものや、組曲「スター・ウォーズ」などバラエティに富んだ楽曲で構成されている。
生音のアンサンブルが優雅に、そして甘美に響く。盛り上がっていくなかで打撃的なオーケストラヒットの音が力強く響く。音が肌に当たる感覚は心地が良く、そして高揚する。
第二部は、名作『美女と野獣』の場面がスクリーンに映し出されるなか、それに沿ってサウンドトラックが生演奏される。スクリーン中の絵と、実際に演じているシンガーたちのやり取りが入り交ざる光景は新鮮であった。
オーディションで選ばれたという外国人シンガー7名による合唱の音圧に心を奪われる。そして、オーケストラは物語を時に陽気に楽しく、時に切なく表現し、彩りを添えて聴く者の琴線に触れさせる。
名シーンを初めて観たときの感動を思い出す往年のファンにはたまらない至福の時間となろう。一方、一般観衆者にも、生オーケストラで直接的に届けられる音の迫力と説得力に心を奪われることであろう。
指揮と編曲を務める、指揮者のブラッド・ケリーさんはこの日のMCで、サブタイトルにもなった「I love you」について、「日本語よりも英語の方がloveをシリアスにもカジュアルにも沢山使うね」と説明した。今回のテーマについても「人を愛する、愛されるということは、私たちを人たらしめているもの」と語った。
『ディズニー・オン・クラシック ~まほうの夜の音楽会 2015 “I Love You ~きせきの言葉”』は9月11日から文京シビックホール大ホールを皮切りに全国34都市60公演を駆け巡る。
詳しくはディズニー・オン・クラシックの公式サイト(http://www.disney.co.jp/eventlive/onclassic.html)まで。 【取材・小池直也】