大森南朋、すぐに本番…北野組の怖さを痛感「大先輩が僕の４倍緊張」

　先日都内で行われた映画『首』（今秋公開）完成報告会見には北野武監督を始め主要キャストが顔を揃えた。構想30年を費やし、制作費15億円を投じる戦国時代劇。信長の跡目を巡り渦巻く欲望と策略を描く。

　【動画】岸部一徳、小林薫、北野監督との撮影を振り返る大森南朋

　北野監督作品には『アウトレイジ』シリーズや『アキレスと亀』でも参加している大森南朋。「北野組に戻ってくることで自分のモチベーションを保っていたところもありました。私の役は常に北野監督のそばにいる役でしたので、非常に濃密な時間を過ごすことができました」と喜んだ。

　演じるのは、北野監督自らが演じる羽柴秀吉の弟・秀長。「監督の現場は何が起こるかわからないので、台本をたくさん読んで何があっても対応できるようにいつも現場に参加させていただきました」と振り返った。

　北野組の印象を「監督の頭の中の世界を映像化するという意識が現場に出ていて優秀なスタッフがたくさんいらっしゃいます。この時代にこの作品を日本で作れる人は本当にいないと思いますし、唯一無二の監督だと思います」と明かした。

　今回の現場での思い出としてあげたのは、千利休を演じる岸部一徳、北野武監督、黒田官兵衛を演じる浅野忠信、そして、徳川家康を演じる小林薫とのシーン。

　「北野組はテストをやってすぐに本番。緊張もしますし、しっかりお芝居をやろうと思いますが、なるべく緊張しないようにしています。そのシーンで誰よりも緊張していたのが大先輩の小林薫さん。僕の４倍ぐらい緊張していて、それを見て僕も緊張するという。これが北野組の怖さだと思いました」

大森南朋