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北野武が明かす、新作『Broken Rage』と『アウトレイジ』との関係性
北野武監督の最新作となるAmazon Original 映画『Broken Rage』が14日から世界独占配信される。先日、都内で行われた会見では、代表作の一つ『アウトレイジ』シリーズとの関係性に触れる場面があった。
北野監督が「暴力映画におけるお笑い」をテーマに制作した実験的な要素もある映画。約60分の映画を前半と後半のパートに分け、前半では警察とヤクザの間で板ばさみになった殺し屋が生き残りをかけて奮闘する骨太のクライムアクションを描き、後半は前半と同じ物語をセルフパロディという手法を使ってコメディタッチで描く。
ネット配信向けに制作した北野監督は「編集する前は2時間半くらいあるかなと思っていたし、映画館で上映する作品ならもう5秒延びるところもあるなと思ったけど、お茶の間で見る感覚で編集したらだいぶ短くなったんです。同じテンションで撮っているのに、これだけ変わるのかと思いました」と振り返った。
また、北野監督の代表作のひとつである『アウトレイジ』シリーズを彷彿とさせるタイトル『Broken Rage』に込めた想いについては「おかげさまで『アウトレイジ』シリーズはそれなりの成功を収めたので、暴力映画としては自分なりに昔のヤクザ映画じゃない、現代的な映画が撮れたと思っているんですけど、それに対するパロディという意味もあります。自分の映画のキャリア自体を“壊す”という意味で、タイトルにつけました。あまり深い意味はないんですよ」と明かした。
なお、会見には、北野武監督をはじめ、浅野忠信、大森南朋、白竜、國本鍾建が登壇した。
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