ゲスの極み乙女。初映画主題歌、岡田将生主演作で 瀬々監督「歌詞にグッと来た」
ゲスの極み乙女。が、岡田将生(25)主演映画『ストレイヤーズ・クロニクル』(6月27日公開)の主題歌と挿入歌として「ロマンスがありあまる/サイデンティ」(CD・配信未定)の2曲を書き下ろした。ゲスの極み乙女。にとっては初の映画主題歌。これに伴い、メンバーやキャスト、監督からコメントが寄せられた。
映画は、『デスノート』や『GANTZ』の製作チームが、新時代のエースたちと放つ次世代アクション大作。ある極秘機関によって生み出された“進化した”、2組の特殊能力者たちが宿命によって引き合わされ、希望を未来につなごうとする者たちと絶望的な未来を破壊しようとする者たちとの壮絶な戦いと、能力者ゆえの葛藤や仲間との絆といった人間ドラマを濃密に描いた物語。
『アントキノイノチ』の瀬々敬久監督のもと、本格アクション初挑戦の岡田将生を主演に、染谷将太ら若手実力派俳優が結集した。
今回の主題歌は、個性的な才能溢れる男女がせめぎあい、危なさも含みながら疾走しているアーティストの雰囲気と芸術性が、まさに「ストレイヤーズ・クロニクル」の能力を持った若者たちと同様であり最高のコラボレーションになると確信した映画プロデューサーがオファーし、アーティストサイドが快諾し実現した。
制作秘話
メンバーの川谷絵音(Vo/Gt)は楽曲の制作秘話を以下の通りに語っている。
▽主題歌「ロマンスがありあまる」について
台本にあったセリフの一部分をそのまま歌詞のAメロの一部に使いました。映画の中でもかなりグッとくるセリフで“是非使わせて下さい”と制作側にお願いした所、快く承諾頂いたので使わせて頂きました。演奏面ではピアノ2台でのイントロやカオスパッドを使ったり、普段やらないことを多く盛り込みました。個人的にはピアノ、ギター、シンセ、カオスパッド弾いたりとかなり忙しい曲になってます。(笑)
▽挿入歌「サイデンティティ」について
挿入歌が使われる部分の映像が意外なところで、この映像にどんな曲をあててやろうかとワクワクしました。挿入歌「サイデンティティ」は、映画の後半がよりドラマチックになるように計算して作りました。特にサビの爆発力は映像にかなり合っていると思います。
▽楽曲タイトルについて
僕が作る曲は叙情的なもの(ロマンス)が多くて、それがありあまっている、すなわちそういうものばかりになっているという自分に対する皮肉をこの映画に重ねて「ロマンスがありあまる」というタイトルにしました。映画を見ていて漠然と感じたやるせなさが自分にとってはこれだったわけです。一方「サイデンティティ」はsigh(溜息をつく)とidentity(自己同一性)を含んだ造語で、アイデンティティがわからなくて溜息をついている様を表現しました。映画に出てくる若者たちが自分たちのいる意味を必死に探していて、でもそれが見つからないでいる様に重ねました。
メンバーコメント
また、他のメンバーも今回の起用についてこう述べている。
▽休日課長(Ba)
アクションの迫力は鳥肌モノで、気付いたら背筋が伸びてました…。また本作はアクションだけでなくじっくりと描かれた人間ドラマが特徴だと思います。特殊能力を持つゆえの責任を、歳若くして背負わなければいけない重圧、苦難、葛藤…。でもそこでそれぞれの人間としての心が集い大きな力となって立ち向かって行く展開に胸がジンと熱くなりました。音楽をしていて映画館で自分の音が聴ける日が来るとは思ってもみなかったのでお話を聞いたときは驚きました。しかもこんな素晴らしい作品に…そして音楽で本作の世界観を演出することに携われた事がとても嬉しかったです。「ストレイヤーズ・クロニクル」の世界を是非映画館でどっぷり体験してください!
▽ちゃんMARI(Key)
最後までドキドキが止まらない映画だと思います。演者さんたちのお芝居も、それぞれのキャラクターの葛藤が見えて、本当に引き込まれます。映画のエンドロールに流れる音楽って重要な役割だと思っていて、この映画の音楽に関われることをとても嬉しく思います。心して見よ!
▽ほな・いこか(Dr)
最初に「ストレイヤーズ・クロニクル」を拝見させていただいたときは、まだ音楽も効果音も入っていない状態でした。それでも無我夢中で観ていて心奪われました。ここに私たちの音楽が入るのか!と緊張しておりましたが、主題歌という形で参加できてとても光栄です。初めて主題歌のお話を頂いたときは、2、3回聞き直しました(笑)。 あの大きなスクリーン、音響環境でゲスの極み乙女。が流れること。想像しただけで幸福です。映画と音楽がリンクして、心に残る作品になっていると思います。目と耳を全開にしてお楽しみください。
- 1
- 2