アイドルが呼び掛ける平和へのメッセージソングとして国内のみならず海外からも共感と感動を呼んでいるSTU48の「花は誰のもの?」。これまで様々な壁が現れても決して諦めず立ち向かってきた彼女たち。約1年を通して歌い続けてきた同曲をどう捉えているのか。選抜メンバー一人一人の思いを届ける連載。第11回は中村舞。
中村舞(ドラフト3期生、愛媛県出身)
――「花は誰のもの?」を歌い続けてきて楽曲への捉え方に変化は?
最初はこんなにもセンシティブなことを私たちが伝えても良いのかと戸惑いました。
ですが、この楽曲を何度も歌っていくうちに、私たちが伝えなきゃという気持ちに変化しました。私たちだからこそ伝えられるものがあるんじゃないかとたくさん考え、みんなで気持ちを1つにしました。
今は強い気持ちと願いが、この楽曲を歌う度に滲み出てきます。
――自身の気持ちは?
センターは1番目に入る場所。
初めてでとても不安がいっぱいでしたが、この楽曲の色を自分なりに伝えたいという気持ちで必死に模索しました。
今は自分にしか出せないパフォーマンスができるんじゃないかなと思っています。
――平和への想いは?
さまざまなニュースを見た時、それが本当に起きていることなのかと疑ってしまうくらい信じられない光景がたくさん広がっていました。
それは今自分が住んでいる日本ではあまりピンと来ないようなことで、平和で過ごせることは当たり前じゃないんだなと改めて感じました。
小学生の頃から平和学習をしていたし、人はもうしないと思っていた戦争です。でも実際に今起きているんだと考えると胸がすごく痛くて、悲しい気持ちになりました。
どんなことがあっても人はみんな仲間です。
だから、早く平和な世界になってほしいという願いでいっぱいです。
――平和やコロナ禍など、このような状況下でアイドルの存在価値、存在理由は何だと思いますか?
私が思うアイドルの存在理由は皆さんに人生を楽しんでもらうためだと思います!
私はみんなの生きる希望になりたいです。
辛いことがあったときや悲しいことがあった時は支えたいし、人生つまらないって思っている人には彩りを添えたいし、生きていてよかったって思ってもらいたいです。
だからこそ、私たちが1番笑って生きていかないといけないって思います。
すごくちっぽけな私だけど、みんなに幸せになってほしいし、いっぱい生きていてほしいです。
――この1年はご自身にとってどういうものでしたか?新たに芽生えた目標、決意があったら教えてください。
「花は誰のもの?」でたくさんの方に注目していただけた1年で、より一層気持ちが引き締まった1年でした。
センターを経験させていただいて、いろんな景色を見ることができ、自分にとってもグループにとってもたくさんの経験値を積むことができたんじゃないかなと思います。
紅白という夢は叶わなかったですが、同じ場所をみんなで見つめ目指すことができたのは、すごく嬉しいことでした。
次はもっともっとグループで力をつけて、メンバー全員同じ方向を向いて、ファンの皆さんと共にどんどん進んでいきたいです。
――コロナや5周年コンサート中止(その後実現)など様々な壁に当たりそれでも乗り越えてきた皆さん。壁を乗り越えるために必要なことはありますか?また壁は乗り越えられると思いますか?
諦めないことだと思います。そして、その状況を楽しむ気持ちが必要だと思います。
壁は自分に足りないものを教えてくれます。
その壁を乗り越えるためには、自分にもっと力をつけるしかありません!
でも楽しくないと乗り越えるのは難しいと思います。だからその状況を楽しんで。
何事も上手くいく人生って面白くないじゃないですか!
いろんな壁あるからこそ人生楽しいです!
中村舞