深田恭子

 深田恭子が、主演を務めるAmazon Originalドラマ『A2Z』(エイ・トゥ・ズィ)が来年2月徐淳から独占配信されることが決まった。深田がドラマで主演を務めるのは、『ルパンの娘』(2020年10月期/フジテレビ系)以来、約2年ぶりとなる。

 「第52回読売文学賞」(2000年)を受賞した山田詠美氏の同名小説(講談社文庫)が原作。30代女性の恋愛、夫婦の関係、仕事の葛藤をAからZまでの26文字のアルファベットを辿る形で送る、知的でスタイリッシュな大人のラブストーリーだ。

 主人公・澤野夏美を演じるのはドラマ、映画、CM、舞台など様々なジャンルで常に第一線で活躍し続けてきた深田恭子。深田が出演するラブストーリー作品は常に多くの反響を呼び、シリアスからラブコメディーまで振り幅ある作品の数々を抜群の演技力で演じ分け視聴者を魅了してきた。本作では、年下の男性と出会い再び恋を知っていく大人の女性を艶やかに演じる。

 本作の監督を務めるのは、光野道夫氏。光野氏は、『素顔のままで』(1992年4月期/フジテレビ系)、『101回目のプロポーズ』(1991年7月期/フジテレビ系)、最近では映画『おとなの事情 スマホをのぞいたら』(2021年)の監督を務めるなど美しい映像と音楽を絶妙なバランスで掛け合わせる演出に定評のある監督だ。光野氏と深田が作り出す夏美の繊細な感情表現に注目だ。

澤野夏美役=深田恭子:コメント

 出版社で働いている小説部門の編集者役を演じさせて頂きました。こだわりの強い女性で、とても変わった夫婦生活を送っている時に、若い年下彼氏ができて…。きっと、ご覧になる方はハラハラしてしまうんじゃないかなと思います。また、『A2Z』はとても素敵な文学的なセリフが多く、毎回台本を読む度に「こんな所でこんな言葉出る!?」と思うほど、面白く新鮮な世界観でした。このドラマでたくさんの刺激や、丁寧に紡がれた素敵な言葉の数々、そして非現実な余韻を存分にご堪能ください。本作ならではの刺激的な世界を楽しんで頂けたらと思います!

原作者=山田詠美氏:コメント

 古今東西、途絶えることなく描かれて来た人間関係、それが、恋。甘苦しい幸せと喪失の予感を常にあわせ持ち、時には喜劇も悲劇も巻き起こしてしまう魔物のような魅力があります。もしかしたら、世間的にはインモラルととらえられてしまうかもしれない、この恋物語の中にはしかし、まさに「選ばれし者の恍惚と不安」が優しくたゆたっているのです。その言葉に相応しい出演者の皆さんのおかげでいとおしい大人のドラマに仕上げていただきました。

企画・プロデュース=栗原美和子氏:コメント

 数年前に原作を読んだ時に、なんてお洒落で且つ高尚な世界観なんだろう…と惚れました。その小説を映像化させて頂いたわけですが、私は「アロマドラマ」と名付けています。お部屋に漂うアロマの香りのようなヒーリング効果のあるドラマ、という意味です。美しい映像と音楽で綴るアンニュイな世界観を、シャンパンやワインを飲みながら堪能して頂きたいです。と言いつつも、実はとても脳みそを使わされるドラマでもあります。文学的で知的な会話が繰り広げられるので、言葉ひとつひとつの中に込められた哲学を、じっくりと味わっても頂きたいのです。地上波ドラマとは一線を画す、何度も見返したくなる新しい世界観となっています。

 主演の深田恭子さんに関しても、これまで見たことのない新しい魅力が炸裂しています。少しお休みなさっていた後の最初の作品ですが、驚異の40歳(撮影時は39歳)の美しさと可愛らしさが、ヒーリング効果を際立たせてくれています。彼女にとって、30代最後&40代最初の映像作品となります。大人の女性が二人の男性の間で揺れ動く、甘くてほろ苦い物語を演じきって下さいました。

 そんな連続ドラマ、ラストの2シーンを楽しみに全10話を堪能して頂けると嬉しいです。

ドラマ『A2Z』:あらすじ

 澤野夏美(さわの・なつみ)は、老舗大手出版社に勤める文芸編集者。8年前に同業他社の森下一浩(もりした・かずひろ)と結婚したが、旧姓の澤野を通名にしている。夏美と一浩の間には子供はおらず、お互い我が道を行く編集者で仕事ではライバル関係にあり仕事場で会う時はお互い「森下」「澤野」と呼び捨てにする、風変わりだけどお似合いの夫婦だ。仕事もプライベートもすべて順調に思えたが、ある夜、夫の一浩から1年以上付き合っている女性がいると告白される。夏美はあまりのことに怒りや嫉妬という感情より寂しさを感じてしまう。その心の穴を抱える夏美は若い郵便局員・成生(なるお)と出会い、そして、夏美は恋に落ちる。

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