3日の武道館ライブで無期限活動停止前、最後となるコンサートを開催したBerryz工房。その生みの親でプロデューサーのつんく♂がライブ終了後に自身のブログを更新し、手向けの言葉を寄せている。

 つんく♂は、「11年の活動が長かったのか短かったのか…今日のステージを見てそう思いました。彼女達がまだまだすべき事はたくさんあったとも思うし。でも、そう言いながらもやるべき事はきちんとやった。多分、作るべき曲は作って来た、けど、まだまだ歌わせたい曲はあるという気持なんだと思う」と、無期限活動停止を迎えるBerryz工房に対する複雑な胸中を綴る。

 続けて、「僕のプロデュースしたグループの中で一番いろんな事にチャレンジさせてくれたのが彼女達。そう思うのは、それだけいろんな種類の曲があるから。それだけ真剣に作って来たから。シングルの量なんかで言うとシャ乱Qなんかより全然多いし。子供だった時からこうやって成人するまで曲と共に成長出来た事は類を見ない経験値であり、そんなグループだと思う」とBerryz工房という個性的なグループをリスペクトした。

 つんく♂は、ラストライブをメンバー達が曲順、セット、衣装などをセルフプロデュースして実施されたことを報告。「最後まで100点じゃないのがBerryz工房ってやっぱり思ったよ。」とメンバーのちょっとお茶目な愛らしさにキュンとする親心を覗かせ、「良い場面で人間味がめちゃ出る。ズコって。そういう所が癖になって味になって個性となってたんだなって改めて思いました」とBerryz工房の11年間の活動に賛辞を惜しまない。

 そして、「ありがとう!そしておつかれ!少しはゆっくり出来るんかな・・。」とメンバー達への感謝と慰労の言葉をつないた後、それぞれへのメッセージを書き込んだ。

 以下、メンバーへのつんく♂のコメントを紹介したい。ひとり一人が成長する姿をすぐそばで見守ってきたつんく♂だからこその言葉が綴られている。

 菅谷:前日まで声の調子が悪い~って本人ビビっておりましたが、本番はしっかり声が出てました。温存してたんやね。メンバーの中で一番色っぽく成長したのが菅谷かな。やる気の有る無し、いろんな時期があったけど、歌はやっぱパンチがあったよね。

 熊井:最初から今日まで一環して自分を持ってたような気がするのが熊井。背はグングン伸びたけど、プロデューサーが何を言おうが変わらない芯があったように思う。そういう意味ではプロデューサー泣かせではあったけど、良く貫いたと思うよ。

 夏焼:小さい頃から美学があって、そういう意味での自己プロデュース力を持ってた子だと思う。歌は途中からグングンうまくなっていった。歌がうまくなってくと、わがままだった発言も説得力が出てきたもんね。ダンスにも味も色気も備わってた。

 須藤:天然ボケ役と言われてたかもしれないけど、そこまで器用でもなく、本当の素朴で素直な心を持ってたと思う。今日のステージに向かって「痩せて奇麗になったね!」なんて言われてようものなら説教してやろうかと思ったけど、ちゃんと須藤で居てくれたので、かっこ良かったです。

 徳永:笑顔の裏には努力があった。そう思います。徳永の笑顔にグループはだいぶ救われたと思います。プロデューサーとしても「ここは徳永でしょ!」って場面が良くありました。そういう時の徳永はきっちり収めてくれます。安心感のある子でした。嗣永にポンとふられた「何が一番嫌だったの!?」ていう質問に「センターが取れなかったから」ってパッと出たのはすごいと思った。

 嗣永:今日のステージの本番前、ほとんどのメンバーがうるうる来てたのに、この子はしっかり自分を高めていた。最後の最後までプロであり、そして「ももち」で居ようとしてた証拠だと思います。途中着替えを待つロングMCも嗣永と徳永のMCはさすがでしたね。プロトークとして笑いもきちんと取ってたね。

 清水:最年長だったけど、今日見ても思うけど、一番ピュアというか、一番Berryz工房の初期のイメージを貫き通してくれたメンバーだと思う。それはキャプテンという責任感から生まれたのかなぁ・・・途中、キャプテンという立場が重そうな時もあったようだけど、だから今日の清水があるんだと思う。

 つんく♂は「PS」として、「ということで、ほんまにおつかれさんでした。」と改めてメンバーを労い、「最後のLove together!のピアノ弾き語りの菅谷の歌はリズムから外れまくってたけど、今までで一番「歌」として心に入ってきました。ニューミュージックの大御所の歌手が歌ってるみたいなね。そこから始まって、ソロが続くけど、本当にそれぞれの癖が出てて、レコーディングでも苦労した場面がたくさん思い出されました。」と、一時代を駆け抜けた逞しい乙女たちにプロフェッショナルの片鱗を見たと指摘する。

 そして最後に、6枚のライブ画像を掲載し、「明日から第二の人生。ここからは今まで以上に自分の人生やね。楽しみに見守ってます!」と綴り、新たな道でスタートを切るBerryz工房のメンバーたちに、愛情をいっぱい込めたエールを送った。

この記事の写真

ありません

記事タグ 


コメントを書く(ユーザー登録不要)