アマノ、GUCCHI、八上和希、NOWAR The 匠による4人組ボーカルグループOverTone(オーバートーン)が8日、アルバム『Prologue』をリリース。2017年9月に大阪で結成。結成からわずか3ヶ月でアメリカ村 DROP、翌年6月には阿倍野 ROCKTOWNで ワンマンライブがソールドアウト。インディーズ時代にはTikTokでのプチバズりをきっかけにサブスクチャートでも急上昇。2022 年春にTEPPAN MUSIC/日本クラウンからメジャーデビューし、3月・4月・5月と3ヶ月連続で配信シングルリリースした。本作『Prologue』では、NAOKI-T、松岡モトキらがプロデュースとアレンジに参加。メジャーデビューシングル「ゼロ」を含む全6曲を収録している。『Prologue』の制作背景や、グループの特色に迫った。

OverToneに込めた想いとは

――グループ結成の経緯はどのような感じでしたか。結成当時印象的だったことなどあればお聞かせください。

八上和希 各自それぞれ、グループ、ソロで活動していた 八上和希、GUCCHI、NOWAR The 匠で公私共にお世話になっている先輩(ベリーグッドマン)のアメ村ジャックという 企画をお手伝いした日の打ち上げで、リーダーRoverからの助言もあり、3人でグループとして活動する話が上がりました。ですが、僕の個人的な地元の友達に(現メンバーのアマノ)歌の上手いやつがいて「その人も一緒にやりたい!」という思いを2人に伝えると、決して前向きとは言えないまでも 受け入れてくれて4人でOverToneとして結成することになりました。そこからはほぼ毎日集まって楽曲制作、今後の活動目標や最終目標などを話していて、大阪のライブハウスに電話でホールレンタルをお願いして、結成から3ヶ月後の12月24日にアメリカDROP、その半年後6月24日阿倍野ROCK TOWNでワンマンライブを決めて9月6日にWaveという楽曲をリリースするとともにOverToneを発表しました。

アマノ 誘われてOverToneを組むことになりました。印象的だったことは、当時遊びに誘われる感じで行ったら、一緒に音楽やろうと誘われたことです(笑)。

GUCCHI 八上の提案でアマノも加えた4人でやろうということになりました。アマノにその事を伝えるため電話をかけたところ、平日の夕方に1時間程で3人が集まる場所に来たフットワークの軽さが一番印象的です。

――グループ名はどんな意味や想いが込められていますか。

八上和希 OverTone(倍音)は一つの周波数に対して2倍以上の整数倍の周波数の音を表す言葉なんですが、OverToneの音楽に共感や感動を得たり心を動かせる人が一人いるとしたら、それがどんどん増えていきますように、みたいな気持ちを込めました。

NOWAR The 匠 OverTone(倍音)倍音のようにいくつにも重なって僕らの音楽が拡がってほしいという意味を込めました。ちなみに僕、NOWAR The 匠という名前はベリーグッドマンのHiDEXさんが使ってた爪切りが"匠の技"で"匠"と"の技"を反転させての技匠→平和を歌う意味を込めてNOWAR The 匠になりました。

――グループの武器、特色はそれぞれどのように感じていますか。

八上和希 仲の良さ、ノリの良さ、親近感、歌詞のリアルさ がベースにあると思います。 ライブも面白いことを言ったり行動で笑わすとか、感動的なセリフで泣かせるというよ りはステージ上でも仲良くしている4人をみて笑顔になる、泥臭く本気で歌って気づいたら泣いてる、みたいなタイプだと思います。 今までにないグループなんじゃないかなと思ってます。

NOWAR The 匠 MCと歌のギャップ。MCの親しみやすさからバシッと心を掴むボーカルだと思っています。

アマノ J-Popという比較的ポップな楽曲の中でも、 自分たちのハーモニーだったり、それぞれが持ってるメロディーが調和した曲があって1曲を通して飽きないところです。

GUCCHI ハーモニーが売りだとよく言っていますが、それにプラスしてユニゾンで歌う時のパワーが僕は凄く好きです。あと元気が凄く良いです。

――今作でそれぞれのお気に入り曲を理由と共に教えて下さい。

八上和希 「神様のルーレット」。歌詞の世界観と裏腹なキャッチーなメロディとポップ なアレンジが違和感を通り越して美しくて好きです。 響く人には響く楽曲かなと思います。 この曲で救われる人も絶対にいると信じています。

NOWAR The 匠 「ゼロ」。コロナ禍に書いた僕たちの決意の曲で、サビの洋楽のようなメロディライン、そして壮大に広がるコーラスワークがお気に入りです。

アマノ 「オレンジ色」OverToneとしては初めて家族に向けた曲で作詞作曲はGUCCHIなのですが、学生の頃に感じていた家族の温もり、親がサッカーの試合を見に来て、小っ恥ずかしいところもあるけど、心では感謝してる気持ちを思い出して温かい気持ちになれます。

GUCCHI 「神様のルーレット」です。最初に曲名を思い付いてそこからどんなテンポでどんな歌詞の内容にしようかなと考え作っていく中で、最初思い描いていた完成形にかなり近いモノが出来たので気に入ってます。

――今回のレコーディングで印象的だったことは?

八上和希 初めて東京でレコーディングをしたことと、それぞれの楽曲に合ったエンジニアの方にディレクションとレコーディングを行ってもらったことです。 全ての作品の隅々までこだわって作り上げました。

NOWAR The 匠 僕のハモリが全部無しになりました!(笑)

アマノ 今回は色々なエンジニアの方とご一緒させて頂いたのですが、細かい表現の部分だったり、歌いまわしを話し合いながらレコーディングさせていただいて、勉強になりましたし、楽しかったです。

GUCCHI 「レディーファースト」のレコーディング中、録りながら歌割りを決めて行こうと話してた中で、「八上、一人がいいんじゃないか?」と新しい発想が生まれたことがかなり印象的であり、挑戦でもありました。

――今作で特にこだわったところ、新しい試みなどあれば、教えて下さい。

八上和希 僕のソロの楽曲があります。初めてソロで歌いました。当初はソロ楽曲の予定ではなかったのですが 制作が進むにつれてそういう話になりレコーディングをしながら最後まで一人で行こうとい 話になりました! 我ながらいい声だと思います!

NOWAR The 匠 はじめてソロ曲を入れたことです。

アマノ 今作は「レディーファースト」という八上のソロ曲が入っているのですが、そこは今までにない試みとして皆さんに注目して頂きたいなと思います。アコースティックな曲になっているので、いつものハーモニーがある曲とはまた違って、歌唱力も目立った1曲になっていると思います。

GUCCHI 前述でもある通り、「レディーファースト」のボーカル一人という新しい試みと、「神様のルーレット」の2サビ終わり、神様がルーレットを回して人間が落ちてくるのを表現した部分がこだわりポイントです。

日本を代表するアーティストに

『Prologue』ジャケ写

――メンバーのここがすごい!と思うところを教えて下さい。

八上和希 NOWAR The 匠:究極のマイペースでどんな状況でも焦らないところ。
アマノ:究極の綺麗好き、部屋も荷物も全部整頓されてるところ。
GUCCHI:究極の努力家、常に向上心と冷静さを持ち合わせているところ。

NOWAR The 匠 アマノはホテルの部屋が汚いと自分で掃除するらしい。

アマノ 八上はやっぱり歌唱力ですかね、高音の所でも太くて安定した声を出せるので羨ましいです。匠くんは作詞作曲する時の1曲へのこだわりがすごくて、めちゃくちゃ吟味しながら最後まで悩んだりしていて凄いなと思います。GUCCHIは制作に対する集中力がすごくて、メンバーの誰よりも曲を作って、実際に今作のアルバムでもGUCCHIが作詞作曲の曲が3曲収録されています。あとGUCCHIの作る曲はほんまに全部いいです!

GUCCHI 一言ずつで言うと

八上:とにかく歌唱力がずば抜けてる。そしてとにかくずっと喋ってる。
アマノ:物凄くポジティブでクールさも兼ね備えてる
NOWAR The 匠:温厚

――影響を受けたアーティストは?

八上和希 Aqua Timez、東方神起。一番ライブに行ったのは東方神起さんでシンプルに大ファンです。家族全員がファンです。AquaTimezさんは小中学生の時に一番聴いてました。 「等身大のラブソング」から入り、全アルバム買ってました。アニメ『BLEACH』もずっと観ていてAqua Timezさんが主題歌を歌っていることが多かった印象です。歌詞とメロディの秀逸さとボーカル太志さんの声が完全に楽曲とマッチしていて、これが人を感動させる天才か、と今でもずっと思っています。いつかお会いしたいです!

NOWAR The 匠 高橋優さん。音楽や歌詞って自由でいいんだと思わせてくれました。

アマノ GReeeeNさん、東方神起さん、Mrs. GREEN APPLEさん…etc 僕は高音の綺麗な方が好きで、今の僕の作るメロディーとか歌詞はかなり影響受けているんかなと思います!

GUCCHI 沢山居ますが、曲を聴きた過ぎてポータブルオーディオプレイヤーを買うキッカケはGReeeeNさん、歌う事が好きになったキッカケはコブクロさん。音楽を作る上で歌詞の重要性を教えて頂いたクリープハイプさんとハンブレッダーズさんなど、挙げるとキリがないです!

――7月からツアーがスタートしますが、意気込みや注目して欲しいところをお願いします。

八上和希 メジャー初ツアーということもあり、今まで以上に迫力のあるライブにしたいと思っています。 初めてOverToneを観る方には、「OverToneなしでは生きていけない!」と思っていただくくらいの意気込みで頑張ります!

NOWAR The 匠 メジャーデビュー後、初のツアー、まさに序章なので勢いそのままに突っ走りたいと思います!!

アマノ 初めて来てくれる方や、久しぶりに来てくれる方もいると思いますので、今まで見てくれてた人も初見の人も笑顔になって「明日からまた頑張ろう」と思ってもらえるようなLIVEにしたいです!

GUCCHI 念願のツアーがスタートするという事で、まずこのコロナで止まった期間を払拭できるように、僕たち自身が誰よりも楽しんでライブをお届けします。

――最後に今後の展望、野望などお聞かせください。

八上和希 来年には東名阪だけでなく、コロナ禍になる前まで ツアーで回っていた地域、大阪、東京、名古屋、仙台、金沢、岡山、福岡、鹿児島を 含めてもっと多くの地域をめぐるツアーをしたいです。 そして、来年は必ずZEPPでのワンマンも開催します!

NOWAR The 匠 まずは来年Zeppツアーをする!!

アマノ 来年はZeppワンマン、そこから会場も広くなっていって大阪は大阪城ホール、東京は武道館を達成したいです。アリーナツアー、ドームツアー、スタジアムでもワンマンをできる日本を代表するアーティストになろうと思います!

GUCCHI まずはZEPPツアーが出来るアーティストにいち早く登り詰めて、目標である日産スタジアムまで行けるまで頭と体をフルに動かしたいと思います!

(おわり)

作品情報

2022年6月8日(水)リリース

Major Debut Album『Prologue』
CRCP-40646 / 定価1,800(税抜価格\1,636)

<収録内容>

1.モンスター
2.ゼロ
3.平行線ロマンス
4.オレンジ色
5.神様のルーレット
6.レディーファースト

配信リンク:https://overtone.lnk.to/prologue

ツアー情報

OverTone Live Tour 2022 「Prologue」

7/9(土) at 愛知 名古屋SPADE BOX

(1)OPEN 12:00 / START 12:30 (2)OPEN 16:30 / START 17:00【FC限定 〜side story〜】

7/16(土) at 大阪 OSAKA MUSE

OPEN 16:30 / START 17:00

7/17(日) at 大阪 OSAKA MUSE

(1)OPEN 13:30 / START 14:00 (2)OPEN 17:30 / START 18:00【FC限定 〜side story〜】

8/6(土) at 東京 渋谷eggman

(1)OPEN 13:30 / START 14:00 (2)OPEN 17:30 / START 18:00【FC限定 〜side story〜】

チケット一般発売日:6月4日(土)

FC前売 4000円税込・ドリンク代別 一般前売 4500円税込・ドリンク代別

【FC限定】公演 FC 4000円税込・ドリンク代別・グッズ付き

【OverToneメジャーデビューアルバム『Prologue』リリースイベント】

開催日:6月11日(土) (1)13:00 (2)15:00

会場:東京・新宿マルイメン 8Fイベントスペース

開催日:6月12日(日) (1)13:00 (2)15:30

会場:大阪・セブンパーク天美AMAMI STADIUM

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