13歳で音楽塾ヴォイスの門を叩き、15歳で音楽の道で生きていくことを決意。翌年単身上京し、都内の高校へ通いながら2012年2月に青春期ならではの叫び・葛藤を爆発させた「サブリナ」で鮮烈なメジャーデビューを果たした家入レオが、2月20日に約2年半ぶりの有観客ワンマンライブとなる10周年を記念したスペシャルライブ「10th Anniversary Live at 東京ガーデンシアター」を開催した。

 開演時間をまわると、ステージ上にかかる紗幕にオープニングムービーとして家入のライブ映像が流れ始める。ファンクラブライブの映像や、日比谷野外大音楽堂での映像、日本武道館で開催した5th Anniversary Live at 日本武道館の映像など、これまでの10年で開催したライブ映像が次々と流れる中10秒前からカウントダウンがスタートし、会場からは大きな拍手が沸き起こった。そしてついにカウントが1になると、紗幕が上がりステージ上に家入が登場、これまでに2回行ったファン投票企画で共に1位となった、文字通りの人気曲「恍惚」からライブはスタートし、会場を一気に惹き込むと、続けざまに1stアルバム「LEO」に収録されている「Linda」「Fake Love」でデビュー初期の家入を彷彿とさせるパフォーマンスを披露した。

(撮影:田中聖太郎)

 「こんばんは、家入レオです!皆さん、10th Anniversary Liveに遊びに来てくれてありがとう!本当に会いたかった、元気だった?みんなの顔を見せてー!2年半ぶりにステージに立ったら、どんな気持ちになるんだろうってワクワクしていたんですけど、すっごい胸がいっぱいになりました。ありがとう。そして、先日2月15日にデビュー10周年を迎えまして、翌日2月16日にはベストアルバムをリリースいたしました。そして本日この“10th Anniversary Live“を迎えられて、11年目幸先がいいなと思っています。ただ、このライブでどの曲を歌おうか、とても迷いましたが、”2022年2月20日に私が届けられるのはこの曲だ”と思ってセットリストを組みましたので、たっぷりこの10年の軌跡、みんなと刻んできた日々を共有できたらと思います。最後までよろしくお願いします!」と話すと、「空と青」、「太陽の女神」、「僕たちの未来」とそれぞれドラマ主題歌として話題となった3曲などを披露。

 その後、「ライブ会場に来てくれたお客さん、見てくれるお客さんに自分の言葉とメロディーでデビュー10周年の想いを伝えたいと思って曲を作りました。10年間“歩いてこられてありがとう”ではあるんだけど、“ありがとう”ということだけではなくて、もうひとつ奥のことをみんなに伝えたくて。10代から音楽活動を始めて、面白いことを自然に選び取って、いろんな選択をしてきましたが、それを見つめていたファンの方のなかには、一体家入レオはどこに行くんだろうと不安に思った方もいると思う。自分自身も“家入レオはこうあるべきなのかな”と課していたこともあった。でも、一緒にいるってそういうことで、くっついたり離れたりしながら歩いていった先に、2022年2月20日、今日このライブにたどり着いて“やっぱり今日この場にいれてよかったな”と思えたりすることもあるなんて、人生ってめちゃくちゃいいなって思った。10周年で終わりではなくて、また20周年を目指して音楽を作っていきたい。これからもまっすぐ音楽を届けていきたいし、みんなと一緒に歩んでいきたいなと思って、一人一人に向けて作った曲です。」と話し、このライブのために作り上げた新曲「花束」を披露すると、会場は暖かい拍手で包まれた。

(撮影:田中聖太郎)

 その後、真っ赤なシースルートップスにタイトなパンツスタイルから上下黒のロングスカートにスタイルチェンジした家入は「Silly」「もし君を許せたら」「未完成」など計5曲を情感たっぷりに歌い上げた。そして、「これからも変わらない気持ちを持ち続けてこのステージに立っていきたい。むしろこれからが本番なんじゃないかなって。この10周年のタイミングで、20周年を目指したい、やっぱり私には音楽なんだ!と思えたことはとても嬉しいです。改めて、目指すところにいくためには近道や魔法などはないんだなと思って、地道に毎日を生きよう、今この時を生きようと思いながら、約6年ぶりに西尾芳彦さんとタッグを組んで生まれた曲をここで届けます。」と話し、「Borderless」を力強く披露した。

(撮影:田中聖太郎)

 その後は「Bless You」やデビュー曲となる「サブリナ」などで観客の熱気をさらに高めると、本編最後の「Hello To The World」では見事な高音を会場中に響き渡らせ、本編は終了した。

 今回のライブTシャツを纏って再度ステージに上がった家入は「東京ガーデンシアターのみんなのパワーがすごい!ステージにガンガン届いていました、ありがとうございます!そして、改めて10周年を迎えました。この活動をやっていて面白いと思うのは、私にとって歌を歌ったり曲を書くというのは、自分の気持ちの振り返りもできるし、セラピー的な立ち位置になっていたりするんですけど、その個人的な体験がドラマやアニメの主題歌になって、みんなの元に届いて、ひとりひとりの歌になっていき、それが自分の原動力にもなるし、音楽ってなんておもしろいんだ!と思えることなんです。そしてこれから歌う曲はドラマの主題歌になっていた曲で、きっと“あの時このドラマ観てた”、“あの時自分はこんなことしてた”と思い出せるのが、歩みを重ねていく良さなのかなと思います。次の曲も目を閉じたら“家入レオが目の前にいる”という感じで、“距離感ゼロ“で歌います。」と話し、アンコールがスタート。

 「ずっと、ふたりで」そして、家入の代表曲の1つ「君がくれた夏」を披露した。「みなさん今日は本当にありがとうございました。必ずまたお会いしましょう。全部の気持ちを込めて。」と話し、デビュー年に初めてドラマ主題歌を担当した「Shine」を高らかに歌い上げた。

 そして、メンバーと共に観客への挨拶を終えた家入が1人ステージに残ると、家入本人から“8th Live Tour”の開催が発表され、会場には盛大な拍手が沸き起こり、10周年を記念して開催した大熱狂のスペシャルライブは幕を閉じた。

撮影:渡邊玲奈(田中聖太郎写真事務所)

 今回サプライズで発表された自身8度目となる全国ツアーは2022年10月1日相模女子大学グリーンホール(相模原市文化会館)を皮切りに全9公演となる。東京公演は11月18日中野サンプラザホールで開催される。チケットは2月20日より家入レオオフィシャルファンクラブで1次先行がスタートとなるので、詳しくはオフィシャルHPまで。

 そんな家入だが、今週23日にはテレビ東京「テレ東音楽祭」への出演が決まっており、今後もラジオ等の出演も続いていく。また、“10th Anniversary Live at 東京ガーデンシアター”はU-NEXTにて独占配信されており、2月23日まで見逃し配信も行われている。

 さらに、2月16日に発売となった「10th Anniversary Best」には、今回の“10th Anniversary Live at 東京ガーデンシアター”に足を運べなかったファンのために、新曲「Borderless」と「花束」を同ライブのギターを担当した設楽博臣氏とともにパフォーマンスしたスペシャルライブとトーク、そして“10th Anniversary Live at 東京ガーデンシアター”の裏側も含めた初出し映像が見れるシリアルコードが封入されており、こちらの視聴期間が2月27日(日)正午〜3月2日(水)23:59までとなっているので、お見逃しなく!!その他オリジナルグッズが当たる「10th Anniversary Best」配信キャンペーンも実施中。

セットリスト

恍惚
Linda
Fake Love
空と青
太陽の女神
僕たちの未来〜希望の地球 ※メドレー
花束
Silly
ファンタジー
もし君を許せたら
未完成
JIKU
Borderless
イジワルな神様〜LAST STAGE
For you
Bless You
サブリナ
Hello To The World
ずっと、ふたりで
君がくれた夏
Shine

<セトリプレイリスト公開中>
https://jvcmusic.lnk.to/10th_live

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