(C) 2022 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

 『トイ・ストーリー』『モンスターズ・インク』『ファインディング・ニモ』『インサイド・ヘッド』など、イマジネーションあふれるユニークな“もしも”の世界を描き、数々の感動的な物語を贈り届けてきたディズニー&ピクサー。そんな彼らの最新作、“ときどきレッサーパンダになってしまう女の子”を描く『私ときどきレッサーパンダ』が、3月11日にディズニー公式動画配信サービス Disney+(ディズニープラス)で独占配信開始される。

 本作を手掛けるドミー・シーは、監督デビュー作にして第 91 回アカデミー賞(R)短編アニメーション賞受賞に輝いた、ディズニー&ピクサー注目の新鋭監督。『インサイド・ヘッド』『ソウルフルワールド』など数々の名作を手掛けてきたピート・ドクターも才能を絶賛しているが、ドミーと製作陣らの話によって、監督に抜擢された理由はドミーの<奇想天外でありながら、普遍的で誰もが心動かされる物語>を生み出す才能にあることがわかった。

 ドミー・シーは、命が宿った肉まんが主人公という、一風変わったアイディアとともに挑んだ監督デビュー作『BAO』で、ピクサーの女性監督で初めて短編アニメーションを手掛け、アカデミー賞受賞に輝いた人物。そんなドミーは監督デビューのきっかけについて、「『インサイド・ヘッド』でピート・ドクターと一緒に仕事をしていたとき、『BAO』のアイディアを彼に話したの。彼は“クールで変わっている!”と言って、私のアイディアに興奮した。彼は常に新しいことに挑戦したいと思っていて、『BAO』のアイディアでそれを感じたんだと思う」と振り返る。

 数々の名作を手掛け、現在はピクサーのチーフ・クリエイティブ・オフィサーも務めるピートも興奮するほどの独創的なアイディアをもつドミーだが、彼女が評価されるのは斬新なアイディアだけではない。

 その理由を『BAO』のプロデューサーであるベッキー・ニーマンは「『BAO』はヘンテコでキュートな物語。特殊で文化的だけど、家族というテーマは普遍的なものだから、そこもピートが惹かれた点だと思う」と説明。

 ドミーの作品は独創的で風変りでありながら、これまでのディズニー&ピクサー作品同様に“家族の絆や友情”など、誰もが共感し、心を動かされる普遍的なテーマが込められている。

 そんなドミーは本作について「奇妙さや楽しいエネルギー、そして驚きという『BAO』で好きだった要素をすべて入れていきたいの。面白くてエモーショナルなものにしていくわ」と思いを語っている。

 <女の子がレッサーパンダに変身する>という奇想天外な物語とともにドミーが本作に込めたのは、<本当の自分らしさとは?>と、人生で誰もが一度は悩むテーマ。ドミーが描く本作の主人公メイは、母親の前ではいつも”マジメでいい子”だが、ときには友達とハメを外して遊んだりする明るい自分を母親に秘密にしている。

 ある出来事をキッカケに自分を見失い、レッサーパンダになってしまうメイを通して、誰もが“自分らしさ”について考えさせられ、自分を好きになるための後押しとなるメッセージが込められた物語となっている。

Photos

記事タグ