[写真]五月みどりら出演の歌謡ライブをネット生配信

第9回コロムビア♫マンスリー歌謡ライブに出演する五月みどり

 老舗レコード会社の日本コロムビアが新たな取り組みとして4月から行っているイベント『コロムビア♫マンスリー歌謡ライブ』。月に1度、東京・代々木上原の古賀政男音楽博物館けやきホールを舞台に、コロムビア所属の歌謡曲アーティストが登場してライブを行っている。

 12月9日にはその第9回が行われ、五月みどり、早瀬ひとみ、小沢亜貴子、大石まどかの4人が出演する。そして今回は、その模様を動画共有サービスの「USTREAM」で生配信する。演歌歌謡曲の主なリスナーは年配者。デジタルツールとの接触率は低いとみられるが、その狙いについてレコード会社の担当者は次の通りに語っている。

 「演歌歌謡曲の愛好者は年配者が多く、デジタルツールを使っての企画はこれまで積極的でした。ただ、このイベントは大変人気があり、また、地方の方々はなかなか観に来れませんでした。そうした方々にも観れる環境を作りたいと考え、新たな試みを実施することとなりました。それと同時に、若年層にも演歌歌謡曲の魅力を感じた頂き、新たなファンの獲得にも繋げたい」。

 また、こうした流れについて音楽関係者はこう述べている。

 「レコード会社におけるネットを使っての展開はここ数年で変わってきました。しかし演歌歌謡については音楽配信は行っていますが、プロモーションやライブなどではまだアナログ的な要素が強いのも現状です。でもこうした取り組みが出てきていること事態、変化の表れともいえます」。

■司会は若手落語家・林家たけ平さん

 さて、今回の『コロムビア♫マンスリー歌謡ライブ』。司会を務めるのは、若手落語家として人気を集めている林家たけ平さん(37)。たけ平さんにとっては同イベント初参加となる。

 たけ平さんは、平成13年度に林家こぶ平(現・九代目正蔵)さんに入門。平成19年にはNHK新人演芸大賞で優秀賞を受賞。寄席や独演会などの落語会で精力的に活動している。その傍ら、昭和歌謡に造詣が深く、2012年には青木光一や故・島倉千代子さん、こまどり姉妹など、著名な歌謡曲歌手の方々30人との対談を約530ページにまとめた書籍「みがえる歌声 昭和歌謡黄金時代」も発刊。ケーブルテレビのJ:COMでは「よみがえる昭和の名曲」のメイン司会も努めている。

 今回はその活躍を目に留めたコロムビアレコードが『コロムビア♫マンスリー歌謡ライブ』の司会をオファー。快諾を得て、実現に至った。今後、3月までの4回はたけ平さんが司会を務めるめることとなっている。特に12月9日の第9回は、その書籍でも対談した事のある五月みどりと再度ステージを共にすることとなる。

 たけ平さんにとってはステージでの司会は初めてとなるが、新たな魅力を持った歌謡曲のステージが展開される。

 ステージではそれぞれ、五月みどりが代表曲「おひまなら来てね」、早瀬ひとみが新曲「別離~さよなら~」、小沢亜貴子が最新曲「別れの駅」、大石まどかが最新曲「居酒屋「津軽」」などとともに、「冬の唄」のテーマのもと、カバー曲などにも挑戦する。  【紀村了】

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