[写真]第65回NHK紅白歌合戦の出場歌手

第65回NHK紅白歌合戦の出場歌手(11月26日現在)

 先日、第65回NHK紅白歌合戦(12月31日午後7時15分)の出場歌手が発表された。V6がデビュー20年にして初めて初出場を決めたなか、一方では常連組が出場しない(落選)など波乱に満ちたものだった。11月30日放送のフジテレビ系『ワイドナショー』(日曜午前10時)では、ダウンタウンの松本人志や脳学者・茂木健一郎氏らゲスト出演者、そしてレギュラー出演の芸能リポーター・井上公造氏らが紅白のあり方について意見を交わした。

 松本人志は長年、紅白歌合戦の裏で日本テレビ系で『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!絶対に笑ってはいけない』シリーズを行っている。その松本は紅白についてまず、長年大トリを務めてきた演歌歌手の北島三郎が昨年「後進へ道を譲る」として引退したことに触れて「北島三郎さんの名前がないのがこんなに“ない感”があるんやな、とちょっと思った」と語った。

 毎年、出場歌手を巡って異論が出ている紅白だが一定の基準に基づいて選考を行っている。だが、松本は「それでも毎回“なんで?”という人って何人かいますよね。パーフェクトだと思わないでしょ?“ハァ?”って思う人6人ぐらいいるよね」と疑問を投げかけた。MCの東野幸治が慌ててフォローするもお構いなしの様子だった。

 紅白欠場を“卒業”という言葉で表現した浜崎あゆみについては「連続出場何回とか言わない方がいい。それを記録にするから訳が分からなくなる」とも語り、東野も「絶対に途切れるわけですから」とフォロー。五輪テーマソングや連ドラなどへのテ楽曲提供などNHKへの貢献度が高い歌手が欠場したことについては「それも嫌や、NHKに貢献しているとか、視聴者はあまり関係ないからね」と貢献度で比べることに異論を唱えた。

 一方、かつて紅白で審査員を務めたことがある脳学者の茂木健一郎氏は「NHKの代弁をするわけではないけど」と前置きしてから「いま若い世代がなかなか見てくれないらしい。若者の接触率がすごい低い。紅白ぐらいは観てよ、という気持ちがあるんじゃないかな」と語った。

 また、芸能レポーターの井上公造氏は「僕らが若い頃に取材した紅白とは明らかに違う。あの頃はヒット曲は国民的ヒット曲だった。紅白に出たら翌年のギャラが明らかに変わったんです。特に演歌歌手は営業ギャラが違う。出る出ないとなるとその人のステータス、収入、全部が変わってくる。今はそこまでの影響力が正直ないんです」と見解を述べた。

 同じくゲスト出演した武井壮は「国民投票にしたらどうですか」と提案。これに対して松本は「そんなんしたらほとんど落ちるんじゃないの」とこれまた辛口。また、今回発表された出場歌手名簿を見て、過去最多の6組が出演しているジャニーズに「すごいよな」と一言。スタジオでも、ジャニーズに加えて、EXILEやAKB48グループが多数名を連ねていることに感心の声が上がった。

 辛口コメントを続けてきた松本だが「でも俺は好きなんですよ。裏番組やってますけど、別に紅白はあっていいと思うし」とも語り、これに茂木氏が「日本はよく意味が分からないけど続けていくうちに伝統文化になっていく。ひょっとしたら10年後、20年後世界遺産になっているかもしれない」と持論を展開。

 これに松本も同調。「すごくわかるんです。日テレの人にも言っている。続けなあかんって。続けることで大みそかの空気がでてくるから。これをみたら大みそかだなという風になるまで視聴率が上がらなくても続けなきゃ意味ないよって。(番組を見て)この季節が来たなって思われた方がいいじゃないかな」とも語った。

 ところで、ゲスト出演したタレントの宮澤エマは、幼少時代に同級生で、今回紅白初出場を決めたMay J.に「頑張ってほしい」とエールを送った。

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