[写真]男性アイドル限定イベント「Boy's Galaxy」

男性出演者限定のライブイベント「Boy’s Galaxy vol.1」でパフォーマンスする和太鼓ユニットの無限-MUGEN-(撮影・編集部)

 男性アーティストたちによるライブイベント『Boy’s Galaxy vol.1』が11月30日、東京・渋谷の代官山LOOPで行われ、アヴリル・ラヴィーンのライブにも参加している和太鼓ユニットの無限-MUGEN-をはじめ、JOY、BALISAN、Kaleido Knight、3ound’s†が出演し、女性ファンを魅了した。

 このライブイベントは、女性アイドルグループが人気を集めるなか男性アイドルのブームを創ることを目的に企画されたもので今回が第1回目。母性本能をくすぐるアイドルグループから、優しい歌声で語り掛けるミュージシャンやボーカルグループなど、男性アーティストに限定しながらもそれぞれ趣きの異なるパフォーマンスで、女性ファンの心を刺激した。

 番組の共演がきっかけで2012年からアヴリル・ラヴィーンの日本ツアーに参加している和太鼓3人組ユニットの無限は、見事なバチ裁きで空気感を完全支配、圧巻の太鼓パフォーマンスで会場を異空間へと導いた。以下は無限のレポート。

 ――暗闇に浮かぶ和太鼓、そして威厳を放つステージ背面の大太鼓。3人は和太鼓の前に陣取ると三秒間の沈黙の後に、弧を描くようにバチを回しはじめ、小刻みに叩きだした。次第に高まっていく胸の鼓動に合わせるように激しさを加えていき、頂点に達する手前で再び静音に。

 この静と動をバチで巧みに操り、空気のわずかな微動をも支配する。身を委ねるしかない会場は完全にコントロールされた状態となっていた。音だけではない。赤いライトに照らされた彼らの体からは躍動感を感じさせ、一方、青色に染まる影は海の荒波に向かう男を連想させた。

 激しい太鼓パフォーマンスのなかにあってMCでは一転、面白さを演出するトーク。先ほどの威厳さはなく柔らかな表情でファンとの交流を楽しんだ。また、バチをシンバルにも似たチャッパと言われる打楽器に持ち替えた演奏ではファンと音遊びも行った。

 「はやて」という楽曲では再びバチに持ち替えて3人が、太鼓で3つの音を重ね合わせて演奏するユニゾンにも挑戦。全く狂うことなく、音、そして振動をも共鳴させ、その演奏力にファンは圧倒されていた。彼らのパフォーマンスは太鼓の演奏力だけでなく、時折見せる軽快なステップ、そして躍動する筋肉、更には滴る汗もまた女性ファンの心を掴んでいるようだった。――

 無限のほかにも、普段はサラリーマンをしているJOYは、メンバー全員がうさぎ年という「ラビッツ」というバンドで参加。家族への想いを歌った楽曲を中心に披露したかと思えば、コールアンドレスポンスでもしっかりと笑わせてくれた。

 アイドルの容姿を持つBALISANはこの日は別会場での公演を含め3ステージをこなした。しかっりとした歌とダンスでファンを魅了したかと思えば、軽快なトークでもファンを喜ばせた。パフォーマンス中にはファンにウインクや相槌を送るなど、MCではないところでのコミュニケーションも楽しんでいた。

 なお、同イベントは来年2月にも行われる予定。

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