薬物耐性のイベントに出席した篠田麻里子(左)とJOY

 タレントのJOY(31)と元AKB48の篠田麻里子(30)が7日、都内でおこなわれた内閣官房主催による薬剤耐性対策普及啓発イベントに出席した。このイベントは、「薬剤耐性へらそう!」の応援大使を務めるタレントのJOYと篠田に加え、専門家をゲストに招き「薬剤耐性」についての原因から対策までをミニコントやクイズを交えて学ぶ。JOYは「知識を持って周りのみんなに教えてあげることは大切だと思うんです」と薬の容量や用法についての知識を伝える大切さを語った。

 トークセッションでは、内閣官房の山田室長と国立成育医療研究センターの庄司氏から「処方された薬は、用量を守って最後まで飲みきることを心がけていただきたい。なぜかといいますと、薬の効きめというのは現れる用法や頻度は定められています。これを守らないと菌やウイルスが生き残ってしまい、最後はその薬が効かなくなってしまう。最後まで飲み続けるのが重要」と説明。

 JOYは、「薬剤耐性の応援大使やらせてもらっていますから、しっかり飲みきるようにしてます。20代前半のときは、割と元気になったからもういいかなとか。勝手に自分で判断をして飲みきらないことが昔はありました。でも、今はしっかり飲みきるようにしています」とコメント。対する篠田麻里子は、「私も、飲みきるようにはしてますね。ちゃんと決められた期間とか、分量って決まっているのでそれは守るようにしています」と語った。

 今回は、JOYと篠田による「JOYと麻里子の診察室」と題したミニコントが企画された。体調の悪い患者が病院に行ったときのことを再現するという寸劇で、JOYが患者役、篠田が女医役を担い診療を受け、篠田から「今日はどうなさいました?」と問いかけられた。JOYは「今日、僕ドキドキしちゃって…。やっぱりこんな綺麗なお医者さん初めてなんで…。胸が熱くなってキュンってしてます。熱は38度1分。恋の熱が48度9分ありますね」と返答するなど、ユーモアを交えたコントが繰りひろげられた。その後、JOYと篠田から出される、薬剤耐性についてのクイズコーナーへと続き、この日訪れた観覧者と共に楽しく学んだ。

女医を演じた篠田麻里子。薬物耐性の重要性を寸劇で表現した

 薬剤耐性は人だけの問題だけではなく、動物にも関わるという。自身が犬を飼っている篠田は、「ワンちゃんにも言えるっていうことは、怖いですよね。今8歳なんですけどまだ病気はなくて、健康な状態なのでいいですけど。もし病気になった場合は、ちゃんと用量を守って最後まで飲ませたいなと思います」と語った。

 JOYは過去に結核の病を患ったことがあり、今回応援大使を引き受けた決意について、「自分がしっかり薬を飲みきらないと、命を落としてしまうような病気に自分がかかったんです。なので、この話を頂いたときは、しっかり大切なことなんだよというのを伝える役割が自分に出来るなら、やりたいという想いで受けさせていただきました」とその理由を述べた。

また、「一人でもそういう人は減ってほしいですし、意外とこんな大きな病気をしたことがなくて、他人事だなと思ってしまう人も多いんですよね。でも、こういう知識を持って周りのみんなに教えてあげることは大切だと思うんです」と薬の知識の大切さを説いた。

 なお、この模様は3月12日午後7時から、TOKYO FMのサンデースペシャル『応援大使のJOYさん・篠田麻里子さんと学ぼう、薬剤耐性~あなたのリスク ほどよいクスリ~』として放送予定。(取材・撮影=橋本美波)

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