16日に日本テレビ系で放送された音楽番組『LIVE MONSTER』(毎週日曜よる11時半、司会・ドリカム中村正人)に、同性代同性から絶大な支持を集める歌手の西野カナ(25)が出演した。

 西野は「歌詞が共感できる」と若者を中心に人気を得ており、同番組でも中村が「(ファンの心に詞が)刺さってますね」と絶賛するほど。この番組ではその彼女の歌詞力について紐を解いていった。

 西野流の作詞方法はまず、曲を聴いた音の印象だけで仮タイトルを作成するという。そこから企画書のような文面にレポートを書き続けていくという。この手法に中村は「カナやんが作ったフォーマットだね。誰も作ったことないでしょ」と感心しているようだった。

 番組では昨年発売のヒット曲「Believe」という楽曲を例に挙げて西野の“企画書”を分析。西野は失恋した友達から聞いた体験談をもとにメモを書き留めて企画書を作ったと説明。

 自身の体験や友達からの取材などをもとにしたそのレポートには、リアルな心情や細かな設定などに加えて、ポジティブとネガティブの両方の気持ちを箇条書きに記してあり、これを見た中村は「映画の脚本にもなるよね」と褒めた。

 西野の歌詞には「SNS」などの最近の言葉も散りばめている。このことについて西野は意外にも「時代は変わっていくからそれを載せるのは迷ったけど」としながらも「5年後この話が古くなっていたとしてもそれはそれで面白いのかな」とも述べた。

 これについて中村は「それは間違いないですよ。ポップスというのは時代を映すものだから後々それがすごくいい、その時代を背景を知るに役立つ。例えばポケベルなど時代は変わってもその時の切なさは一緒」と付け加えた。

 また、女性から共感を得ていることについては「多くの人に『わかる!』って言ってもらえるのが嬉しくて自分の感覚だけやとどうしても偏ってしまう」とアンケートを取って、自分と読み手(聴き手)との意識・感覚のズレを無くす努力もしているようだ。中村も「すごいリサーチ力だね」と感心していた。

 同番組『LIVE MONSTER』は、ドリカムのベース、中村正人がMCを務める音楽番組で、ミュージシャン同士だからこそ聞き出せるトークなど好評を集めている。

この記事の写真

ありません

記事タグ 


コメントを書く(ユーザー登録不要)