InterFM897『MUSIClock』内の5月度コーナーDJに、新たに斎藤宏介(UNISON SQUARE GARDEN/XIIX)、CHiCO(CHiCO with HoneyWorks)、Who-ya Extended、野口衣織(=LOVE)ら4組のアーティストが決定。3日から6日にかけて、各アーティストのコーナー初回が放送された。

 『MUSIClock』は4月から放送中の、音楽とエンターテインメントに特化した朝の情報番組(月〜木 07:30-8:50 生放送/DJ:平井麗奈)。番組内の8時15分ごろから始まる最新音楽情報を提供するコーナーでは、トレンドを賑わすアーティスト陣が日替わりで“GUEST MUSIC BROAD CASTER”(マンスリーコーナーDJ)として話題のニュースをピックアップしていくというもの。

 4月度担当のDISH//・橘柊生、秋山黄色、緑黄色社会、22/7・天城サリーからバトンを引き継ぎ、5月度の各アーティストのコーナーがスタート。曜日ごとの豪華アーティスト陣が独自の視点で最新のニュースとトレンドの音楽を届ける“GUEST MUSIC BROAD CASTER”5月第1週の放送から、各アーティストの視点をピックアップしていきたい。

斎藤宏介(UNISON SQUARE GARDEN/XIIX)

 斎藤が担当する月曜日、コーナー内では前任のDISH//の橘柊生からの引き継ぎコメントが放送された。橘は、「アーティストの裏話を聞けることはなかなかない」と、本コーナーの魅力を紹介し、「いっぱい朝から色んな裏話を聞きたいなあ」と、後任の斎藤に対して期待の念を寄せた。

 斎藤は、埼玉でおこなわれた『VIVA LA ROCK 2021』に、前日UNISON SQUARE GARDENとして出演した心境を語った。コロナ禍でのロックフェスとして、「雰囲気は違ったけど、やっている側とすると違和感なくできた」と、語る。また、現場の様子について「楽しそうでしたし、ちゃんと曲と曲の間の静かな時間とかに誰も大きい声を出していなかった」「曲中、みんなぴょんぴょん飛び跳ねて息苦しいはずなのにマスクを外していなかった」と述べ、「その一個一個が凄い嬉しかったです」と振り返った。

 そして、XIIXが1日に配信リリースした新曲「アカシ」も紹介された。本作は、アニメ『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』ED主題歌として書き下ろされた。斎藤は同作品の“直撃世代”だという。「小学生の頃にほうきなどの棒状の物を持って『アバンストラッシュ(必殺技)』をして先生によく怒られていました(笑)」というエピソードも語られた。

CHiCO(CHiCO with HoneyWorks)

 火曜日担当はCHiCO。前任の秋山黄色から「インターネットのディープな部分の話などを喚起するお話が聞きたいなと思う」と、CHiCOへの引き継ぎのメッセージが紹介された。

 大のゲーム・アニメ好きでも知られているCHiCOは、この日のトークの中で、つい先日のレコーディング終わりにアニメグッズを大量に買い物をしたということを明かす。また、最新シングルに関してのトークの中では、コンポーザーであり、プロデュースチームでもあるHoneyWorksの熱い制作意欲についても触れた。

 さらに、デビューから現在までの心境も語った。2014年のデビューシングル「世界は恋に落ちている」がYouTube 再生回数 6400万回を超え、YouTubeやニコニコ動画等にアップされているMVの総再生回数は3億回を記録。現在までシングル12枚、アルバム3枚をリリース。デビューから7年間でのこの反響を受け、「デビュー当時から、今もそうですけど、ずっと止まることなく、駆け抜けている感じです!」と述べ、バンドメンバーやファンとの絆など、色んなものが深くなった7年間とコメントした。

Who-ya Extended

 水曜日担当のWho-ya ExtendedのボーカルWho-yaは、話題のTVアニメ『呪術廻戦』第2クールOPテーマ楽曲「VIVID VICE」の反響が大きいことを受け、「YouTubeなどのコメントを見ていて、もちろん日本の方が楽曲を聴いてくれていることも増えたんですけど、海外のファンの方が凄く増えて英語のコメントも増えて、凄く驚いています」と、心境を述べた。

 そして、前任である緑黄色社会より、穴見真吾からのメッセージが紹介された。穴見からは、朝の番組ということもあり、「Who-yaさんは朝型ですか? 夜型ですか?」という質問が寄せられた。これに対し朝の番組は初というWho-yaは、「僕は断然、夜派」と答える。SNSなどで「みなさんおはようございます」と投稿をするも、「もう昼です」というリプライが寄せられることもあるというエピソードも交えた。

 ミュージックニュース初読みでWho-ya は、DISH//の楽曲「猫」が、オリジナルバージョンとYouTubeチャンネル『THE FIRST TAKE』バージョンと合わせ2日時点で合算累計ストリーミング回数が3億回を突破したことを紹介。進行役の山崎あみから、Who-yaが『THE FIRST TAKE』出演時の心境を聞かれると、「僕自身、あまりメディアなどで顔を出したことがなかったので、こうして改めて形に残るものに出させて頂くと、ファンの方も初めて知ってくれた方も反響が多くて凄くありがたいなと思いながら日々コメントを読んだりしています」と、述べた。

 また、山崎から「緊張しましたか?」と聞かれると、Who-ya は「ガチガチでした」「実際は震えながら、生まれたての子鹿みたいな感じで(笑)」と振り返り、ワンテイク限りの緊張感があったことを明かした。

野口衣織(=LOVE)

 4月担当の22/7の天城サリーからのメッセージとして、「誕生日が私と同じ4月26日で、しかも推しのことを話すと“早口オタク”になってしまうというのが共通点になっていますので、おそらく木曜日は引き続き色んな“オタトーク”が衣織ちゃんから聞けると思います」と、引き継ぎのコメント。

 野口は、あいみょんのシングル「愛を知るまでは」のMV公開のニュースを紹介。あいみょんについて、「凄く好きで、メンバーとカラオケに行った時とか、(諸橋)沙夏さんがあいみょんさんの曲を歌うことが多くて、アイドルのイベントでも『マリーゴールド』を披露していたり、=LOVEみんな好きです」と、あいみょんにまつわる話題を展開させた。また、メンバーでカラオケに行った際には、「お互いの歌割りを交換して歌ったりすることが多いです」というプライベートな裏話も語る。

 また、大の二次元好きという野口の今の推しは「ずっと変わらないのは『A3!』の摂津万里」だという。前任の天城がメッセージで寄せたように、野口は興奮気味の早口で推しの魅力のポイントを紹介した。

 各曜日のアーティストは、自身の活動面や最近の心境、そしてカルチャーの話題など、幅広いトークを繰り広げた。そこには、“素の自身”が垣間見れるという、ラジオトークならではの親しみやすさがみられた。

 現在はYouTubeやSNSなど様々なプラットフォームでの情報発信があり、発信者の「個性」にフォーカスされることが多い傾向にあるという捉え方もできそうだ。番組内では、音楽を軸としながら各アーティストらによる独自性のあるトピックや裏話、鮮度の高い初出し情報、そして、アーティストの心境や視点などの個性をふんだんに味わえる内容が生放送される。

 ラジオという普遍的なメディアでありつつも時代のニーズに沿った最新のスタイルと言えよう、今までありそうでなかった本コーナーに今後も注目が集められそうだ。【平吉賢治】

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