Fukase、包丁売り場でセリフ練習 役作りへの姿勢に菅田将暉も感銘
『キャラクター』完成報告会
菅田将暉、Fukase、高畑充希、中村獅童、小栗旬が27日、都内で行われた映画『キャラクター』完成報告会に出席した。この日はメガホンを握った永井聡監督、原案・脚本の長崎尚志氏も登壇した。
【写真】映画『キャラクター』ティザービジュアル。菅田将暉とFukase
もしも売れない漫画家が殺人犯の顔を見てしまったら?しかも、その顔を“キャラクター”化して漫画を描いて売れてしまったとしたら?そんなアイデアを軸に、登場人物(キャラクター)それぞれが幾重にも交錯する物語を描く。浦沢直樹作品を数多く手掛けてきたストーリー共同制作者・長崎尚志氏が10年の歳月をかけて、練りに練り上げた。
スケッチに向かった先で、一家殺人現場に遭遇し犯人を目撃してしまう主人公・山城圭吾(やましろけいご)を演じるのは菅田将暉。そして山城と出会い運命を狂わす天才的な殺人鬼・両角(モロズミ)を演じるのは、SEKAI NO OWARIのボーカル・Fukase。
本作が映画デビュー作となるFukaseは冒頭の挨拶で「今もそうですが緊張しています」と言葉通り緊張した面持ち。それでも「撮影が始まったらキャストやスタッフ、いろんな方にやりやすいように気を使って頂き優しくして頂いて完成するに至りました。ありがとうございました」と感謝した。
映画初出演にして殺人鬼という難役に挑んだFukase。菅田によれば、役作りのためプライベートでスーパーの包丁売り場に行き、セリフの練習をしていたという。Fukaseは「警備員に捕まったら変なかたちでのプロモーションになっちゃうから鮮魚売り場にもどって包丁売り場に行ってを繰り返していました」と明かした。
そうした姿に菅田は「ハッとしました。忘れていたことだなって」とその姿勢を叩和えた。
殺人鬼役という難役に挑むにあたり難しかったのは「殺人衝動」への意識だという。Fukaseは「どうしても言葉に出来なくて、絵をかいて自分のなかで理解しようと思って油絵を描きました」というが、その絵を監督やプロデューサーが気に入り本編で使用するために2m×2mで改めて描いたといい「そんなに大きくする必要あるって?でも本編見たらそうだなって」と合点がいったという。
そんなFukaseに監督は「美しけど怖いみたいな。共通点があったので」と称えるもFukaseは「褒められているのかどうかわからない」と苦笑いだった。