【写真】山口采希が歌う新曲がチャート7位に(2014年9月25日)

拉致被害者の救出を願った楽曲を歌う山口采希

 大阪を拠点に活動する歌手・山口采希(23)が歌う新曲『空と海の向こう』が、9月23日付オリコンデイリーシングルランキングで7位を獲得した。同曲は北朝鮮拉致被害者の救出を願って山口が作詞作曲したもの。

 事務所関係者は「被害者家族は何十年に渡り世論の火を絶やすことなく訴え続けてこられた。音楽を通して少しでも世論の後押しになったらとの思いで作りました。政治的にみられがちですが、率直な思いを楽曲に込めただけです」と述べている。

 山口の作品は日本に焦点を当てたものが多い。過去には、明治期に発表され終戦まで日本の教育に使われてきた教育勅語を現代訳にした「大地な宝物」や、明治天皇の五箇条御誓文をテーマにした「五つ星きらめく」、自衛隊への感謝の言葉を綴った「ありがとう、自衛隊さん」がある。

 こうした楽曲を手掛けるようになったのは89歳になる祖父の存在だ。古き日本の姿を祖父から聞いていくうちに興味が沸き「楽曲を通して歴史を再認識してもらうきっかけを作りたい」と思うようになったという。

 “おじいちゃんっこ”、“おばあちゃんっこ”だったという彼女は祖母の影響もあって小さい頃から河内音頭を歌う。いわば祖父母の存在が今のスタイルをつくった。古きをたずねて新しきを知る“温故知新”の精神で歌い続けていく。

 なお、今回の『空と海の向こう』におけるレーベルの収益の一部は、拉致問題に特化した組織および団体に寄付されるという。また、10月6日には大阪府豊中市の商業施設でフリーライブを実施、拉致被害者の救出を求めて同曲を歌唱する予定だ。

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【写真】山口采希が歌う新曲がチャート7位に(2014年9月25日)

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