【写真】為末大さん発言に批判相次ぐ(2014年9月20日)

批判の声が相次いだ為末大さんの発言内容の一部=ツイッター=(キャプチャー画像)

 元陸上競技選手の為末大さん(36)の発言が物議を呼んでいる。19日にツイッターで“目標達成論”と思しき内容を投稿。その文中に含まれる「日本で生まれ育った人がヒップホップをやるとどこか違和感がある」という内容に反論の声が相次いでいるのだ。

 為末さんはこの日、670文字を超える文章を6回に分けてツイッターに投稿した。その内容は、自身の経験を踏まえた自論で“憧れの人を目標に設定にした時点で超えられない。生まれ育った環境や感覚など自分なりのあるべき姿を求めるべき”という趣旨のもの。

 このなかで問題となっているのが「日本人のヒップホップに違和感がある」という発言だ。

 為末さんは「悲しいかな、どんなに頑張っても日本で生まれ育った人がヒップホップをやるとどこか違和感がある」と綴り、「アメリカ人が着物を着ても最後の最後は馴染みきれない。私達は幼少期の早い時期にしみ込んだ空気を否定できない」と付け加えた。

 更に結びには「昔あるジャズシンガーが、ジャズを真似していてうまくいかなかったけれど、日本風のジャズを作ればいいんだとわかった時にとても勇気が出たと言っていた」とも綴っていた。

 このうち「日本人のヒップホップ―」にかかわる内容に違和感を感じたネット利用者から以下の内容の反論が多く寄せられた。

 「ご自身の感覚の問題では無いでしょうか」「やっぱりイメージなんだと思いますよ。空気じゃない」「違和感を感じるのは、私達には固定観念というものがあるからだと思います」「日本のHIP HOPアーティストしか出せない独特の世界観を感じ取れないことが問題」。

 なかには、日本のレゲエグループがレゲエの本場・ジャマイカの大会で優勝したことを挙げて「我々が感じている違和感の中身は単に多様性を受け入れる寛容」と指摘するものもあった。

 こうした反論の声に為末さんは「なるほどそれは知りませんでした。だとすると僕の違和感がずれてる可能性が大きそうですね」と回答した。

 為末さんが言いたかったのは“真似るばかりではなく、自分なりのオリジナリティを追及する”ということだったのだろうが、結果的に反感を買ってしまった。

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