作曲家でピアニストの小川紗綾佳(おがわさやか)が16日、コラボレーションMVを発表した。小川紗綾佳が貴重なコラボレーションに選んだ相手は、ライブペインティングパフォーマー近藤康平。自然と触れ合うことで湧き上がってくるインスピレーションから作曲する小川は、キャンパスに自然を描くことを得意とするアーティストを選んだ。

 近藤に「桜」をモチーフにしたライブペインティングで共演してほしいと依頼。「桜は大好物」と笑う近藤は、二つ返事で快諾。16日、コラボレーションMVを発表した。

 選ばれた楽曲は小川が作曲した「北から風が吹き南の海が香る為の旋律」。沖縄出身の女性と北海道在住の男性が恋に落ちご結婚されたという実話を元にして書き上げられた曲で、昨年、あるビールメーカーのCM曲としてオンエアされていた。そのビールが桜をモチーフにしたものだったので、CMに敬意を表して桜コラボしようという試みだという。

 小川はこの曲について「風のロマンス。流れてゆく中で出逢いをまといながら香りを変える風に恋心を重ねました」と語っているが、風と海の織りなす壮大でロマンティックな恋心を表現したこの曲に、近藤は独特な手法を使って、風の流れを生み出し、同時に海の香りを運んでくる。

小川紗綾佳×近藤康平

 楽曲に合わせて絵を描き進めていくその光景は、まるで上質な映画やアニメーションを見ているような感覚に導いてくれる。彼はキャンパスを使って音を奏でる。絵具は彼の楽器そのもの。

 小川はピアノを奏で音楽を光の世界に誘い、聞く人に自然の風景を届けてくれる。二人の共演は、光と音のうねりの中に巻き込まれ恍惚とした瞬間を何度も味合わせてくれる。

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