NMB48の村瀬紗英がグループから卒業する。村瀬は、2011年に2期生としてグループに加入。“NMB48のオシャレ番長”として、男性ファンのみならず女性からの支持も多く獲得してきた。NMB48の女子力選抜ユニット『Queentet』としても活躍し、2018年には女性限定公演を成功させている。グループのファン層拡大に大きく貢献してきたメンバーだ。

 彼女の躍進のきっかけのひとつは、2018年に放送されたAKB48グループと韓国のオーディション番組『PRODUCE 101』がタッグを組んだグローバルガールズグループ誕生プロジェクト『PRODUCE 48』への出演だろう。なかでも、第4話の課題曲「マンマミーア!」でのパフォーマンスが大きな話題に。端正なルックスから、“破壊的美貌”と称され、存在感を見せつけた。 

 そんな彼女のアイドル人生は、人並外れた努力で夢を掴み取ってきた印象が強い。今年発売されたファースト写真集『Sがいい』が発売前重版するほどの人気を誇る村瀬。しかし、卒業発表の時に、「2期生で初めて公演に立った時は、1番後ろの端っこで踊っていた」と話していたように、初めからスポットライトを浴びていたわけではない。「モデルになりたい」「アパレルブランドのプロデューサーになりたい」という夢を、持ち前の負けん気と努力で掴み取ってきたのだ。

 例えば、 2016年に始めたファッションアプリ『WEAR』は、現在も毎日更新を続けている。このフォロワーが74万人を超えているのも、彼女の努力の賜物だろう。目まぐるしく駆け抜けているであろう日々のなか、毎日欠かさず私服を撮影する。それだけでもかなりの労力を使うことと思われるが、掲載されているものはどれもファッション性が高い。

 アイドルらしいガーリーなワンピースのショットを載せたかと思えば、翌日にはセットアップでクールにキメる…毎日違うテイストに身を包みながらも、オリジナリティを感じさせる独自のセンスは、“ムラセンス”と称され、大きな影響力を持っている。

 この『WEAR』をきっかけに、アイドルファン以外からの知名度も獲得し、2018年からは、ファッションブランド『ANDGEEBEE(アンドジービー)』のプロデューサーに就任。ファッション誌『ar』を中心に、モデルとしての活躍もめざましい。

 アイドルとしての9年半を全力で駆け抜け、夢を叶えてきた村瀬。きっと、卒業後も新たな夢を見つけ、努力を続けていくのだろう。12月14日には、オリックス劇場にて卒業コンサートが開催されることも決定している。残り少ない“NMB48・村瀬紗英”としての活躍を、しっかりと目に焼き付けたい。【かなぴす】

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